【阿修羅の追い切り速報】重賞以外の追い切り特注馬

【阿修羅の追い切り速報】重賞以外の追い切り特注馬

ここで取り上げる注目馬は基本的に「阿修羅認定競走以外」のレースからの選出となっておりますが、好調教馬のみならず先々の指定に向けての【思惑】が絡んだ馬が紹介されることもございますので、推奨馬に関しては当該レースのみならずその後の動向もチェックしておくことをお薦めいたします。

注目の美浦の追い切りから。


<美浦>馬場寸評(2024.7.3)

【美浦ウッド】は良。前日から入念に水まきを行っていることもあって、コース全体が適度に水分を含んで締まった状態。朝から気温は高かったが、後半も馬場は乾くことなく、終日走りやすいコンディション。時計も速い。騎乗した助手は「荒れた時間帯でも追い切りに影響はなく時計も速い。先週から回復していい状態に戻ったね。内側を通ると楽に時計も出るし、2歳馬でも1F11秒台前半が出ている。かなり走りやすかった」とのこと。日曜福島11R・七夕賞に出走するキングズパレスが5F68秒4-3F38秒7ー1F11秒5。ノッキングポイントが6F83秒7ー3F37秒2ー1F11秒5。
【美浦ポリトラック】は良。硬さがなく走りやすいコンディション。時計も速かった。 
【美浦ダート】は良。月曜の雨が若干残っている感じ。追い切り頭数は少ないが、締まって走りやすい状況だった。
【美浦芝】は良。綺麗な緑色で丈がそろって走りやすい状況。時計も速め。
【美浦坂路】は良。ウッド同様に水まきを行って適度な水分量。締まって走りやすく、時計も速かった。1F12秒台前半なら優秀だ。


<美浦>追い切り注目馬

■土曜福島10R 猪苗代特別
 フロムナウオン(牡4歳)

父:モーリス
母父:キングカメハメハ
生産:ノーザンファーム
馬主:平田 修
厩舎:美浦・手塚 貴久

函館遠征の前走は直線で行き場がなくて追い出しを待たされたが、進路があくと一気に伸びての差し切りV。着差以上に評価できる内容で、昇級でもいきなり通用していいレベルだ。久々を使って出来はさらに上向いており、1週前は古馬OP馬と併せて優勢な走り。5F68秒7ー3F37秒7ー1F11秒5を軽々とマーク。今週も同じ古馬OP馬と併せたが、直線は一杯に追われる相手を持ったまま圧倒。最後まで相手に合わせる余裕たっぷりの走りだったが、手綱を緩めればいつでも突き放す勢いがあった。6F68秒3ー3F37秒5ー1F11秒6。大型ながら体の緩みは一切なく、充実著しい出来。


■日曜福島9R 織姫賞
 ティンク(牝3歳)

父:ダイワメジャー
母父:Lemon Drop Kid
生産:社台ファーム
馬主:(有)社台レースホース
厩舎:美浦・久保田 貴士

脚質転換を図って、近2戦はともに3着。福島との相性も良く、間隔をあけて狙い済ました一戦だ。追うごとにパワーアップされ、1週前は5F65秒8ー3F36秒7ー1F11秒3。3頭併せの内からグンと抜けて中、外の馬に2馬身の先着。今週は2頭併せ。僚馬を見ながらしっかりと折り合うと、直線は馬場の大外で馬体を並べる意欲的な内容となったが、追われる相手に対して終始持ったままの手応えで応戦。最後まで追うことなく真っ直ぐ伸びて5F67秒7ー3F37秒0ー1F11秒0。身のこなしが柔らかく、全身バネのようなフットワーク。体もたくましくなって、万全の復帰戦だ。


<栗東>馬場寸評(2024.7.3)

ウッドチップコース(Cウッド・坂路)は稍重水準の含水率だが、極端な時計鈍化にはいたらなかった。
【坂路】はラスト11秒台もチラホラ散見され、むしろ程良く引き締まって走りやすくなったのかもしれない。
【Wコース】はそこまで速くなかったが、これは馬場の影響というより走った馬の能力の問題(季節柄、G1級の馬が不在のため)か。
【芝コース】は水分を含んで見るからに重そうな状態。追い切り頭数が少ないのもあるが、あまり速い時計は出なかった。
【ポリトラック】(常に良設定)は通常通りに時計が出ていた。
【ダートコース】は締まって走りやすそうだが、追い切り頭数が少なく時計は遅め。


<栗東>追い切り注目馬

■土曜小倉10R 西部スポニチ賞
 グランアルティスタ(牡3歳)

父:ミッキーロケット
母父:スペシャルウィーク
生産:岡田スタツド
馬主:(株)ノルマンディーサラブレッドレーシング
厩舎:栗東・寺島 良

Cウッドでビシッと一杯に追われ、ラスト1ハロン11秒0と火を噴くような加速を披露。併せた格上馬に完勝だったし、明らかに近2戦よりも反応が良化している。格上挑戦といえども、逆にハンデ面で恩恵が。G2とダートで大敗したものの、得意の芝長距離なら好勝負可能だ。


■日曜小倉10R 耶馬渓特別
 ワンダーキサラ(牝5歳)

父:ザファクター
母父:Medaglia d’Oro
生産:大島牧場
馬主:山本 能成
厩舎:栗東・石橋 守

直前は坂路4ハロン56秒0ー13秒0と平凡な数字だが、本追い的扱いの1週前に同54秒4ー11秒9とド迫力の末脚を発揮している。つまり今週は単なる微調整。馬体の張りは前走同様に申し分ないし、脚さばきも力強くて迫力十分。休養明け3戦目でいよいよ本気モードだ。


以上、美浦と栗東の馬場寸評、及び4頭の調教注目馬をご紹介いたしました。


株式会社ASHURA PROJECT
調教班