【阿修羅の追い切り速報】重賞以外の追い切り特注馬
ここで取り上げる注目馬は基本的に「阿修羅認定競走以外」のレースからの選出となっておりますが、好調教馬のみならず先々の指定に向けての【思惑】が絡んだ馬が紹介されることもございますので、推奨馬に関しては当該レースのみならずその後の動向もチェックしておくことをお薦めいたします。
注目の美浦の追い切りから。
<美浦>馬場寸評(2024.4.24)
【美浦ウッド】は良。朝から小雨が降っており、コース全体が湿った状態。締まって速い時計がマークされた。騎乗した助手は「スタートからスピードに乗れるような馬場だったね。クッションも利いており、感覚よりも1秒速い時計が出るような感じだった。内外の差はなく、乗りやすいコンディション」とのこと。1F10秒台も出ている。日曜東京11R天皇賞(春)に出走するワープスピードが6F83秒0ー3F37秒1ー1F11秒3。チャックネイトが5F69秒0ー3F38秒0ー1F12秒0。
【美浦ポリトラック】は良。先週と変わらないコンディション。速い時計がマークされている。1F11秒台前半が基準。
【美浦ダート】は良。軽い砂質。雨で締まって速い時計が出る馬場。1F11秒台ならOK。
【美浦芝】は良。青々として芝の丈もそろっている。速い時計が出るコンディション。
【美浦坂路】は良。クッションが利いて速い時計の出る馬場。1F12秒台前半なら優秀と言える。
<美浦>追い切り注目馬
■土曜東京7R 4歳上1勝クラス
ベネロングポイント(牡5歳)
父:ジャスタウェイ
母父:スウェプトオーヴァーボード
生産:(有)社台コーポレーション白老ファーム
馬主:(有)社台レースホース
厩舎:美浦・和田 正一郎
前走大敗から立て直しての復帰戦。初時計で1F11秒7をマークすると1週前は6Fから追って1F11秒2でまとめる好調教。併せた相手を手応えで圧倒して見せた。今週は単走に切り替えたが、6Fから軽快な走りを披露。コーナーをスムーズにさばくと、直線は馬場の真ん中から矢のような伸び脚。6F81秒8ー3F37秒9ー1F11秒3。活気にあふれ、馬体も充実。うまく立て直された。
■日曜東京7R 4歳上1勝クラス
セイウンパシュート(牡4歳)
父:ハーツクライ
母父:キングカメハメハ
生産:田上 徹
馬主:西山 茂行
厩舎:美浦・上原 博之
前走は逃げた勝ち馬を最後まで捕まえきれなかったが、後続には決定的な差。ここまでの現級連続好走の地力からも、クラス脱出は時間の問題だろう。この中間もハツラツとした動きを見せており、出来落ちは皆無。前走後の初時計でいきなり5F64秒6ー1F11秒5をマークすると、その後も切れのある走りを連発。直前はゆったりとペースでもしっかりと折り合い、最後までリラックスした伸び脚。1F11秒9と数字は平凡も、脚付きのいい滑らかな伸び脚が印象的だった。馬体にも無駄がなく、今度こそ決める。
■日曜東京9R 陣馬特別
オウケンボルト(牡5歳)
父:フェノーメノ
母父:オウケンブルースリ
生産:辻 牧場
馬主:福井 明
厩舎:美浦・土田 稔
前走は逃げ切った勝ち馬を追いかける展開で息が持たなかったが、その勝ち馬は昇級後も④②と好走。マークした相手が悪かった。ムラ駆けも現級2着1回、3着2回。通用の下地はあり、休ませて英気を養った今回は反撃必至だ。この中間は手加減なくケイコを積んで、1週前は5F65秒1ー3F35秒8ー1F11秒2の好時計。今週は併せ馬で実戦さながらの追い比べ。最後はグイッと前に出て1F10秒8を叩きだした。推進力のある走りに、気持ちも入った状態。いきなりが狙い目だ。
<栗東>馬場寸評(2024.4.24)
前日からの雨が残り、調教開始時は小雨。その後は降ったり止んだりの天気だった。Wコースはやや重。芝は重。ポリトラックは(常に)良馬場だった。
【Wコース】は雨で湿った状態だった影響もあるが、直線向かい風でラスト1ハロン11秒台前半はいなかった。古馬1勝クラスのトーホウジュナールがだした11秒4が最速だった。
【芝コース】は大半が抑えた追い切りだったが、その割にはまずまず速い時計がでた。
【ポリトラック】は手控えた追い切りが中心だったため時計は遅めだった。
<栗東>追い切り注目馬
■京都土曜9R 矢車賞
サイレントグルーヴ(牝3歳)
父:ドゥラメンテ
母父:ホワイトマズル
生産:社台ファーム
馬主:(有)社台レースホース
厩舎:栗東・角田 晃一
Wコースで6ハロン85.5-69.8-54.6-39.3-12.0秒。3歳1勝馬を追走し、もったままで1馬身先着した。ややボテッとした体型にもうつるが、パワフルな脚取りで活気あふれる動きを見せた。3ヶ月振りにしては追い切り本数は多くないが、及第点の評価が与えられる内容だった。前走はゲート内で首を振っている時にスタートをきられ、他馬にも寄られる不利もあり後方からの競馬。それでも向正面で動いて3角では先頭。直線に入っても後続に差を詰めさせず完勝といっていい内容だった。粗削りな面はあるがポテンシャルは高く、牝馬同士のここなら能力で押しきれる。
■京都日曜9R 六波羅特別
メイショウカゲカツ(牡5歳)
父:ダンカーク
母父:フレンチデピュティ
生産:三嶋牧場
馬主:松本 好雄
厩舎:栗東・西園 正都
Wコースで6ハロン84.1-67.8-53.2-38.7-12.2秒。古馬オープンのタガノビューティーと併せて併入。数字は特に目立つものではないが、キビキビとした小気味いい走りは好印象。中山遠征後になるが疲れもなく高いレベルで安定している。前走の千葉日報杯では押してハナに立つとマイペースの逃げ。ゴール寸前勝ち馬に捕まったが見せ場十分の走りだった。極端に揉まれる形になると脆い面もあるが、自分の形に持ち込むとしぶといタイプ。引き続き三浦が騎乗するのもプラスで先行策から粘り込む。
以上、美浦と栗東の馬場寸評、及び5頭の調教注目馬をご紹介いたしました。
株式会社ASHURA PROJECT
調教班