【阿修羅の追い切り速報】重賞以外の追い切り特注馬

【阿修羅の追い切り速報】重賞以外の追い切り特注馬

ここで取り上げる注目馬は基本的に「阿修羅認定競走以外」のレースからの選出となっておりますが、好調教馬のみならず先々の指定に向けての【思惑】が絡んだ馬が紹介されることもございますので、推奨馬に関しては当該レースのみならずその後の動向もチェックしておくことをお薦めいたします。

注目の美浦の追い切りから。


<美浦>馬場寸評(2024.5.1)

【美浦ウッド】は重。早朝から小雨が続き、コース全体が湿った状態。そのため走りやすく、時計も速かった。騎乗した助手は「雨の影響で締まった馬場。クッションが利いていて無理なくスピードが出るし、走りやすい馬場だった。特に直線は勢いのまま走れてしまう感じで、1F11秒台が楽に出ていた。内、外の差もなく、いいコンディション」とのこと。日曜東京11R・NHKマイルCに出走するアスコリピチェーノが6F82秒2ー3F36秒9ー1F11秒1。シュトラウスが6F78秒9ー3F36秒0ー1F11秒2。
【美浦ポリトラック】は良。雨の影響で若干粘り気のある状態。大きな変化はなく、時計も速い。
【美浦ダート】は稍重。軽くて走りやすいコンディション。1F12秒台前半なら優秀だ。
【美浦芝】は稍重。雨で地盤は柔らかめ。きょうは追い切りでは使われず。 
【美浦坂路】は稍重。雨の影響で先週よりもタフな状況。時計も掛かっており、1F12秒台前半なら優秀と言えるだろう。


<美浦>追い切り注目馬

土曜東京10R メトロポリタンステークス
 バトルボーン(牡5歳)

父:シルバーステート
母父:ジャングルポケット
生産:ノーザンファーム
馬主:(有)サンデーレーシング
厩舎:美浦・林 徹

骨折明けの前走だったが、好位から1度は先頭に立つ見せ場十分の競馬ぶり。勝ち馬の決め手が上だったが、3着馬には2馬身差。地力の高さを示した一戦だった。使った効果は大きく、馬体、気配がグンと良化。1週前は馬場の大外でビシッと気合を入れると、矢のような伸び脚で1F11秒4。今週はモレイラが騎乗して感触を確かめたが、前2頭を見ながらピタリと折り合い、直線は手応え、脚勢で圧倒するシーン。追われる2頭に最後まで合わせたが、追えば瞬時に突き放す勢いだった。5F67秒8ー3F36秒8ー1F11秒5。数字以上に切れており、体も無駄が一切ない仕上がり。態勢に隙はない。


日曜東京12R 日吉特別
 ヤングワールド(牡4歳)

父:コパノリッキー
母父:Johannesburg
生産:天羽 禮治
馬主:藤田 在子
厩舎:美浦・手塚 貴久

1週前追い切りは先行して相手を待ったため、瞬時に反応しきれなかったが、それでも1F11秒6。力強い伸びは目を引いた。今週はケイコ駆けするパートナーを3馬身追いかけてスタート。長めから徐々に加速に入ると、コーナーもスムーズ。直線は内に入ったが、うなるような勢いで圧倒。ゴール前で気合を入れると重心をグンと下げて力強い伸び脚を発揮して最後は1馬身の先着でフィニッシュ。6F83秒6ー3F37秒1ー1F11秒3。大型馬ながら重苦しさを感じさせない、柔らかなフォーム。前へ前へ走る推進力があり、暖かくなって代謝が良くなった効果だろう。動きが活発になってきた。跳びが大きく、本来は広いコースが合うタイプ。体調面の上積みも見込める今回はクラスVの期待が高まる。


<栗東>馬場寸評(2024.5.1)

朝から小雨模様で、調教終了時まで降り続いた。Wコース、芝はやや重。ポリトラックは(常に)良馬場だった。
【Wコース】は11秒台前半は少なめ。極端に時計を要した先週とくらべると速い時計がでたが、全体的に標準よりも時計がかかった。ラスト1ハロン10秒はなし。オーサムリザルトがマークした11秒0が最速だった。
【芝コース】は、暖かく発育が良く芝丈が長めで走りやすそうな馬場だったが、セーブした追い切りが中心で数字は遅め。
【ポリトラック】は良馬場でも水分を含んでいたせいか、いつもよりラスト1ハロンは時計がかかった。


<栗東>追い切り注目馬

■京都土曜12R 4歳上2歳クラス
 ワンダーキサラ(牝5歳)

父:ザファクター
母父:Medaglia d’Oro
生産:大島牧場
馬主:山本 能成
厩舎:栗東・石橋 守

Wコースで6ハロン86.6-69.6-54.5-39.1-11.2秒。調教師が乗り単走で追われラストは弾むようなフットワークで鋭さ満点の動きを見せた。前走は2番手に付けたが、最後は失速気味の11着といいところがなかったが、少し間隔が空いていた割に速い時計の本数が少なかったことも影響したか。このクラスでも好走実績のある馬。今回もひと息入っているが、シッカリと攻められていて動ける態勢にある。


京都日曜9R 鳥丸ステークス
 シホノスペランツァ(牡5歳)

父:ブラックタイド
母父:シンボリクリスエス
生産:レイクヴィラファーム
馬主:村瀬 寛紀
厩舎:栗東・寺島 良

Wコースで6ハロン86.1-69.1-54.7-38.8-11.2秒。前半は多少行きたがる面をだしたため変則ラップになったが、途中からは折り合いもついて、終いはダイナミックなフォームで走り抜けた。前走の大阪-ハンブルクCは8着に終わったが、スタートで出遅れたことや、格上挑戦だったことを考えれば悪くない結果だった。3歳時には菊花賞で後方から追い込んで掲示板を確保したこともある実力馬。ハンデは56キロとやや見込まれた感はあるが、乗り慣れた浜中で変わり身を見せる。


以上、美浦と栗東の馬場寸評、及び4頭の調教注目馬をご紹介いたしました。

株式会社ASHURA PROJECT
調教班