【阿修羅の追い切り速報】重賞以外の追い切り特注馬
ここで取り上げる注目馬は基本的に「阿修羅認定競走以外」のレースからの選出となっておりますが、好調教馬のみならず先々の指定に向けての【思惑】が絡んだ馬が紹介されることもございますので、推奨馬に関しては当該レースのみならずその後の動向もチェックしておくことをお薦めいたします。
注目の美浦の追い切りから。
<美浦>馬場寸評(2024.7.24)
【美浦ウッド】は良。今週からの新潟開催に合わせて右回りから左回りに変更。朝から気温は高かったが、前日からたっぷりと水をまいており、適度に締まって走りやすい馬場。開門から馬が殺到して、8時には馬がいなくなる流れだ。騎乗した助手は「どの厩舎も暑くなる前に追い切りをやりたいから、朝に馬が集まるね。すぐに馬場は荒れるが、極端に時計がかかることもなく安定して走れる。ハローで馬場を均した後はやはり走りやすい。特に内側は時計が出る」とのこと。日曜11R・アイビスサマーダッシュに出走するウイングレイテストが5F68秒6ー3F37秒9ー1F11秒0。マウンテンムスメが5F69秒7ー3F39秒2ー1F11秒0。
【ポリトラック】は良。若干硬さはあるが、追い切りに影響はなく走りやすいコンディション。時計も速い。
【美浦ダート】は良。ウッド同様にたっぷりと水をまいており、軽くてしまった状況。追い切り頭数は少なかったが、速い時計が出る馬場。
【美浦芝】は良。今日は追い切りで使われず。
【美浦坂路】は良。ウッド同様に走りやすく時計の出るコンディション。1F12秒台前半なら優秀だ。
<美浦>追い切り注目馬
■日曜新潟6R 佐渡ステークス
レガトゥス(せん6歳)
父:モーリス
母父:キングカメハメハ
生産:ノーザンファーム
馬主:(有)サンデーレーシング
厩舎:美浦・木村 哲也
去勢の効果が徐々に出始めており、前走は好位の立ち回りから最後までしぶとい粘りを発揮しての3着。ケイコでも真面目に、前向きに走れるようになって、ここにきて攻めの強度を上げてもびくともせず。7月10日は7Fから時計。続く1週前も7Fから追って98秒1ー5F67秒7ー3F38秒4ー1F11秒8。今週はやり過ぎないように坂路に切り替えて4F54秒5ー1F12秒6。乗り手に反抗するようなところがなくなり、前へ前へ走る姿勢は今までに見られなかったもの。大型馬ながら重苦しさが一切なく、しなやかに動けている。出来は前走からさらに上向いた。
■日曜新潟12R 麒麟山特別
ヒューゴ(牡4歳)
父:コパノリッキー
母父:ウォーエンブレム
生産:ヤナガワ牧場
馬主:林 正道
厩舎:美浦・加藤 征弘
前走は中位でうまく折り合って、ラストはメンバー最速タイの上がりを駆使して3着を確保。先に抜け出した2頭には及ばなかったが、後続には3馬身差。レースぶりが上達して現級上位の力は示した。その後は無理使いせずに、夏の新潟を待って英気を養った。ここまでコースと坂路を併用して乗り込まれ、1週前は馬場の大外を使ってたっぷりと負荷をかけたが、ラストは力強い伸び脚。今週は意欲の7F追い。先行して僚馬を誘導したが、直線は内から並んできた相手を馬なりのまま応戦。最後まで余力たっぷりに伸びて同入を果たした。7F102秒2ー3F39秒6ー1F12秒5。数字以上の切れと迫力があり、体も中から膨らんだような張り。万全の出走態勢だ。
<栗東>馬場寸評(2024.7.24)
Cウッドと坂路は良。見た目に湿っていたここ数週よりも乾燥が進み、特に
【Wコース】は走りにくそうにしている馬はほとんど見られなかった。
【坂路】も高速馬場というほどではないにしろ、脚力の高い馬はそれなりの時計を出していた。ラスト11秒台も散見。
【芝コース】もサラサラと軽そうで、追い切り頭数が少ないわりに時計は出ていたよう。
【ポリトラック】(常に良設定)は通常通り。
【ダートコース】(B)は追い切り頭数が少なく、速い時計はあまり見られなかった。
<栗東>追い切り注目馬
■土曜新潟6R 豊栄特別
ダノンキラウェア(牡3歳)
父:ロードカナロア
母父:Sligo Bay
生産:ケイアイファーム
馬主:(株)ダノックス
厩舎:栗東・中内田 充正
坂路でビシッと意欲的に追われて4ハロン52秒9ー37秒8ー12秒0と力強い伸び脚を披露した。1週前のウッドではラスト1ハロン11秒3、さらに日曜(21日)には同11秒1ととにかくキレッキレだ。馬体に久々感はなく、むしろ毛ヅヤが冴えて見た目にも調子の良さが伝わってくるほどだ。
■日曜新潟6R 佐渡ステークス
ベガリス(牝4歳)
父:モーリス
母父:キングカメハメハ
生産:明治牧場
馬主:杉山 忠国
厩舎:栗東・高橋 義忠
やや間隔があくものの、Cウッドと坂路を併用して丁寧な乗り込みを消化。直前は坂路をチョイスし、持ったままの手応えで4ハロン54秒8ー38秒9ー12秒1を計時した。当然、ビシッと行けばまだまだ切れそうな雰囲気。馬体もスカッと見せて走れる態勢はすでに整っている。
以上、美浦と栗東の馬場寸評、及び4頭の調教注目馬をご紹介いたしました。
株式会社ASHURA PROJECT
調教班