【阿修羅の追い切り速報】重賞以外の追い切り特注馬

【阿修羅の追い切り速報】重賞以外の追い切り特注馬

ここで取り上げる注目馬は基本的に「阿修羅認定競走以外」のレースからの選出となっておりますが、好調教馬のみならず先々の指定に向けての【思惑】が絡んだ馬が紹介されることもございますので、推奨馬に関しては当該レースのみならずその後の動向もチェックしておくことをお薦めいたします。

注目の美浦の追い切りから。

<美浦>馬場寸評(2024.4.17)

美浦は今週から6時開門。東京に合わせて追い切りは左回りに変更された。
【美浦ウッド】は良。適度に湿っていて走りやすい状況。時計も速く、1F10秒台もマークされている。騎乗した助手は「先週よりも軽くて走りやすい馬場。後半は表面こそ乾いてはいたが、中はクッションが利いてスピードが出やすい。馬場の内側も外側を通っても差はなく、感覚では1秒以上速い感じ。いいコンディションだった」とのこと。日曜東京11R・フローラステークスに出走するクリスマスパレードが6F84秒6ー3F38秒6ー1F12秒2。トロピカルティーが5F69秒3ー3F37秒9ー1F11秒3。
【美浦ポリトラック】は良。少し硬めも大きな変化なし。1F11秒台前半なら優秀だ。
【美浦芝】は良。緑が増えて、丈もそろって馬場コンディションは良好。追い切り頭数は少なかったが、走りやすい馬場1F11秒台後半が基準。
【美浦ダート】は良。適度に水分を含んで軽い馬場。時計も速め。1F11秒台ならOK。
【美浦坂路】は良。重かった先週から回復。走りやすく、時計も速め。4F53秒台前半、1F12秒台前半なら優秀だ。


<美浦>追い切り注目馬

土曜東京6R 3歳1勝クラス
 アッシュルバニパル(牡3歳)

父:Arrogate
母父:Bellamy Road
生産:Kathleen Schweizer
馬主:吉田 和美
厩舎:美浦・田中 博康

デビュー戦はスタートで後手を踏み、砂をかぶって前へ進まず。それでも直線はあっさりと抜け出して着差以上の完勝劇。2着馬には0秒1差も、3着馬にはそこから4馬身差。素質の違いを見せつけた。その後は放牧で成長を促したが、馬体、気性ともに大人になっての帰厩。1週前追い切りは3頭併せで6F79秒4ー3F35秒9ー1F11秒3の好時計。前2頭を追いかけてビシッと追われる意欲満点の内容だった。今週も3頭併せ。2頭の内に潜ると促す程度で一気に加速。最後は余力を持ってズバッと切れて1F11秒3。緩かった馬体も締まり、実戦を使った上積みは大きい。


日曜東京8R 4歳上1勝クラス
 ダッチアイリス(牝4歳)

父:ハービンジャー
母父:ディープインパクト
生産:杵臼牧場
馬主:(有)杵臼牧場
厩舎:美浦・相沢 郁

前走は直線で前が壁になり、窮屈な内を突く形。それでもひるまず脚を伸ばして3着と中身の濃いレースぶりだった。この中間はさらなるパワーアップを示す動きを見せており、1週前の併せ馬では攻め動く相手を圧倒する伸び脚。日曜には馬場の外を回って1F11秒2。今週は併せ馬で先行したとはいえ、並んできた相手を逆に突き放す鋭い切れ味。最後は4馬身差をつけて1F11秒0の好時計。追えば10秒台が出ていた。伸びやかなフォームに、覇気も旺盛。体調面に不安はない。


日曜東京9R 石和特別 
 ジェイパームス(牡4歳)

父:ジャスタウェイ
母父:Congaree
生産:ノーザンファーム
馬主:エムズレーシング
厩舎:美浦・堀 宣行

前走は直線であっさり抜け出すと後続を突き放して3馬身差の完勝劇。もともと新馬戦V後にGI・ホープフルSに挑戦するなど期待の大きかった馬。じっくりと休んで体調を整えた前走は当然の結果で、一気にOPまで上り詰める可能性も十分だ。中間のケイコも絶好で、1週前は3頭併せで6F79秒5ー3F35秒4ー1F11秒4。古馬2頭に2馬身の先着を果たした。今週は単走も、力感にあふれたフットワークに、ラストも持ったままうなるような伸び脚。6F83秒1ー3F37秒9ー1F11秒8。数字以上の切れと迫力があり、馬体もパンパンに張ってはち切れんばかりの状態。良化は著しい。


<栗東>馬場寸評(2024.4.17)

前日の夜に雨が降ったが、この日は朝から晴れて全コース良馬場。
【Wコース】は、コンスタントにラスト1ハロン11秒台前半の時計がでた。平均よりは多少時計がかかったが、ここ数週のなかでは一番速い時計がでた。マッドクールとソウルラッシュがマークしたラスト10秒9が最速だった。
【芝コース】は芝丈が短く刈り込まれて見た目は速い時計が出そうだが、セーブした追い切りがほとんどだった。
【ポリトラック】はラスト1ハロンのほとんどが11秒台だったが、馬なり中心の稽古で全体時計は平均よりも遅めだった。


<栗東>追い切り注目馬

京都土曜9R あやめ賞
 ナムラフッカー(牡3歳)

父:スワーヴリチャード
母父:ルーラーシップ
生産:猿倉牧場
馬主:奈村 睦弘
厩舎:栗東・村山 明

Wコースで松山が乗り6ハロン82.9-66.3-50.6-35.6-11.4秒。馬場の内めを通ったにしても、上りから素晴らしい加速力で走り抜けた。抑えたままで、追えばまだまだ伸びそうな余裕の手応えで状態の良さが伝わる動きだった。前走はスタートで隣の馬と接触し後方から。道中も動くに動けない位置になったが、直線ではジワジワと差を詰めての4着。スパッと切れるタイプではないが、いい脚を長く使える馬。先行力もあり開幕週の京都なら前々から粘り込みも可能。


京都日曜10R センテニアル・パークステークス
 ジュリアバローズ(牝6歳)

父:ディープインパクト
母父:O’Reilly
生産:ノーザンファーム
馬主:猪熊 広次
厩舎:栗東・上村 洋行

ポリトラックで6ハロン79.7-64.7-50.6-37.9-11.7秒。単走でサラッとした内容だったが、テンポのいい走りを見せた。少し間隔は空いている割に追い切りの本数は多くはないが、これまでもほとんどが馬なり調教でレースに挑んできていて強い攻めの要らないタイプ。前走も直線で寄られる不利がなければ勝っていたと思われる内容。出遅れ癖のあるタイプだが、互角のスタートがきれれば勝つ可能性は高い。


以上、美浦と栗東の馬場寸評、及び5頭の調教注目馬をご紹介いたしました。

株式会社ASHURA PROJECT
調教班