【阿修羅の追い切り速報】重賞以外の追い切り特注馬

【阿修羅の追い切り速報】重賞以外の追い切り特注馬

ここで取り上げる注目馬は基本的に「阿修羅認定競走以外」のレースからの選出となっておりますが、好調教馬のみならず先々の指定に向けての【思惑】が絡んだ馬が紹介されることもございますので、推奨馬に関しては当該レースのみならずその後の動向もチェックしておくことをお薦めいたします。

注目の美浦の追い切りから。

<美浦>馬場寸評(2024.2.14)

【美浦ウッド】は良。前日の入念な水まきの成果で、適度に水分を含んで締まった状態。走りやすく、特に1Fは速め。1F10秒台も出た。騎乗した助手は「表面だけではなく中までしっとりとしたような馬場。寒くても凍るようなことはなく、気温が上がった後半もパサパサになるようなことはなく、最後までいいコンディションを保ててた。内、外どこを通っても走りやすかった」とのこと。日曜東京11R・フェブラリーSに出走するウィルソンテソーロが6F83秒7ー3F37秒3ー1F11秒5。オメガギネスが5F65秒6ー3F37秒4ー1F11秒3。
【美浦ポリトラック】は良。適度な粘り気があり、クッションが利く状況。走りやすく時計も速い。1F11秒台前半なら優秀だ。 
【美浦ダート】は良。表面はしっとりとしていて軽い砂質。追い切り頭数は少なかったが、走りやすいコンディションだった。1F11秒台が基準。
【美浦芝】は良。冬の黄色い芝だが、丈はそろっていて走りやすいコンディション。
【美浦坂路】は良。重かった先週から回復。走りやすい馬場に戻った。特にハロー車で馬場を均した後は時計は速く、1F12秒台前半なら優秀だ。


<美浦>追い切り注目馬

土曜東京8R 4歳上2勝クラス
 オクタヴィアヌス(牡4歳)

父:ドゥラメンテ
母父:Orpen
生産:社台牧場
馬主:山本 英俊
厩舎:美浦・木村 哲也

休み明け+昇級の前走でいきなり2着に好走。スローペースで前が残ったうえに、手前の替え方もぎこちなかったが、それでもメンバー最速タイの上がりを使って追い込んだ。その後は無理使いせず、1度放牧でリセット。東京まで待って英気を養った。その甲斐あって、体の緩さが抜けて、動きも迫力満点。1月31日には意欲のマイル追いを行って、ラストも12秒3でまとめる好調教。その後もウッド、坂路で意欲的に乗られ、今週はウッドで3頭合わせ。2頭の間に入れて実戦を意識させたが、持ったままズバッとはじけて6F84秒6ー3F38秒2ー1F11秒7。しまいの反応が変わった今回は実戦に行ってもスムーズに動けるはず。肌もピカピカで成長著しい出来。


■土曜東京9R フリージア賞
 サトノオラシオン(牡3歳)

父:サトノダイヤモンド
母父:キングカメハメハ
生産:下河辺牧場
馬主:里見 治
厩舎:美浦・堀 宣行

前走は狭いところに入ってしまい、勢いが出たところで前が壁。手綱を引っ張る不利が響いた結果だけに、リセットできる敗戦だ。ダメージをケアしつつ、すぐに乗り込みを開始できたのは何よりで、1週前追い切りでは3頭合わせで先着。一杯に追われる2頭に対して軽く仕掛けた程度の手応えでグンと突き放した。5F66秒3ー3F36秒9ー1F11秒9。日曜に坂路で3頭併せを行い迎えた今週はウッドで3頭併せ。半マイルから2頭の間に入ったが、スピード感にあふれたフットワークに、ラストも持ったまま一直線の伸び脚。追われる両サイドとは手応え、勢いが違い、ゴール前は半馬身先着でフィニッシュ。前向きに走れており、体も引き締まった状態。巻き返しに向けて、出来は万全。


■日曜東京5R 3歳1勝クラス
 チャンネルトンネル(牡3歳)

父:グレーターロンドン
母父:Henrythenavigator
生産:大栄牧場
馬主:窪田 芳郎
厩舎:美浦・堀内 岳志

前走は評判の高い関西馬を最後まで捕らえることはできなかったが、後続には1馬身半差。初戦と違って好スタートから好位置に付けたように学習能力は高く、追っての加速もしっかりとしていた。大きな成長を感じさせる中間の動き、気配から、1勝クラス卒業は時間の問題だ。1月31日にはウッドで併せて1F11秒6。1週前は松岡が感触を確かめ、1F11秒3と鋭い伸び脚。今週は外を回す形での併せ馬となったが、追われる相手を尻目に終始余裕の手応え。追えば突き放せる勢いがありながらも、相手に合わせてのフィニッシュ。スピード感、切れともに前回以上。充実著しい。


■日曜東京10R コパノリッキーC
 マイネルモーント(牡3歳)

父:ゴールドシップ
母父:ロージズインメイ
生産:ビッグレッドファーム
馬主:(株)サラブレッドクラブ・ラフィアン
厩舎:美浦・高木 登

前走は勝ち馬には完敗も、しっかりと脚を伸ばして2着は死守。上がり3F33秒3は勝ち馬と同タイムで、前半の位置取りと仕掛けのタイミングでもっと際どい勝負になっていたか。一戦ごとに着実に力を付けており、この中間は素晴らしい走りを連発。1月31日にはウシュバテソーロを含む3頭合わせで最先着。1F11秒7をマーク。1週前は3頭併せ。先行した2頭の内からあっさりと突き抜けた。今週は2頭併せ。前を走る僚馬を目標に進み、直線は追われる相手を手応えで圧倒。最後まで我慢させたが、手綱を緩めれば一気に抜ける勢いだった。5F67秒3ー3F37秒6ー1F11秒8。ケイコの中身、動きともに前走以上だ。


<栗東>馬場寸評(2024.2.14)

午後からは気温も上がったが、調教開始時は3度で、朝はまだ寒い栗東トレセン。晴れて全コース良馬場だった。
【Wコース】はラスト1ハロン11秒台前半は数えるほど。全体時計は大きく変わった感じはしないが、終いは時計がかかった。10秒台は無し、京都牝馬Sに出走のモズゴールドバレルがマークした11秒0が最速だった。
【芝コース】は見た目は走りやすそうな状態だが、控えた追い切り1組のみだった。
【ポリトラック】は、シッカリと追ってきた馬はほとんどがラスト11秒台をマーク。全体時計は標準位だったがマズマズ走りやすい状態。


<栗東>追い切り注目馬

■京都土曜9R つばき賞
 メイショウタバル(牡3歳)

父:ゴールドシップ
母父:フレンチデピュティ
生産:三嶋牧場
馬主:松本 好雄
厩舎:栗東・石橋 守

直前は坂路4ハロン53.1ー38.1ー24.4ー11.9秒の終い重点の追い切りだったが、2週前、1週前はWコースで長めから追われ、ともに抑えたままでラスト11秒3をだしている。跛行で競走除外となった後の競馬になるが動ける態勢に仕上がっている。その除外となった若駒Sではイレ込みもありマイナス12キロと体を減らし、今回はそれを戻しつつの調整。もうひと回り体が成長してほしいところはあるが、稽古で見せる終いの切れ味からかなりの能力を感じさせる。前走の勝ちっぷりもよく、ここに入っても見劣りはしない。


■京都日曜10R 斑鳩ステークス
 セオ(牡4歳)

父:スピルバーグ
母父:Oasis Dream
生産:社台ファーム
馬主:吉田 千津
厩舎:栗東・上村 洋行

Wコースで6ハロン84.3ー69.7ー54.3ー38.3ー11.5秒。3頭併せの真ん中で外の馬と併入した。追えばまだまだ伸びそうな余裕の手応え、ゴール前では弾むようなフットワークで文句なしの仕上がり。前走の石清水Sでは勝ったトランキリテの決め手に屈しての2着だったが、自らラップ刻み、もう一歩のところまで粘ったように強い内容の競馬をしている。主張すれはここも主導権が取れそうな組み合わせでもあり、前々からの粘り込みに期待したい。


以上、美浦と栗東の馬場寸評、及び6頭の調教注目馬をご紹介いたしました。

株式会社ASHURA PROJECT
調教班