【阿修羅の追い切り速報】重賞以外の追い切り特注馬

【阿修羅の追い切り速報】重賞以外の追い切り特注馬

ここで取り上げる注目馬は基本的に「阿修羅認定競走以外」のレースからの選出となっておりますが、好調教馬のみならず先々の指定に向けての【思惑】が絡んだ馬が紹介されることもございますので、推奨馬に関しては当該レースのみならずその後の動向もチェックしておくことをお薦めいたします。

注目の美浦の追い切りから。

<美浦>馬場寸評(2024.4.3)

【美浦ウッド】は良。前日の水まきの効果でチップは適度に水分を保った状態。そのため走りやすく、朝から速い時計がマークされた。騎乗した助手からは「先週よりも軽い感じ。スピードに乗りやすく、直線も走りやすかった。内も外も差はなく、時計の出る馬場」とのこと。桜花賞とニュージーランドTの両にらみのボンドガールが5F69秒3ー3F38秒1ー1F11秒2。次週の皐月賞に出走予定のコスモキュランダが6F80秒2ー3F35秒5ー1F11秒7。
【美浦ポリトラック】は良。先週より若干硬めのコンディション。追い切り、時計ともに変化はなく速い時計がマークされている。1F11秒台前半なら優秀。
【美浦ダート】は良。先週から回復。追い切り自体は少なかったが、軽くて走りやすい状況1F11秒台ならOK。
【美浦芝】は良。全体的に黄色っぽいが丈はそろっていて走りやすそう。追い切りで使われることはなかった。
【美浦坂路】は良。重かった先週から回復。速い時計がマークされているように、走りやすいコンディション。1F12秒台前半なら優秀だ。


<美浦>追い切り注目馬

土曜中山7R 3歳1勝クラス
 コガネノソラ(牝3歳)

父:ゴールドシップ
母父:ロージズインメイ
生産:ビッグレッドファーム
馬主:(有)ビッグレッドファーム
厩舎:美浦・菊沢 隆徳

長期休養明けとなるが乗り込みは万全。帰厩後2本目で1F11秒1の時計をマークするなど、ここまで鋭い走りを連発してきた。1週前は調教師自ら手綱を取って1F11秒3。追走して内に潜ると、ゴール前はうなるような勢いを披露。今週は単走追い。6Fから徐々に加速させえて、コーナーさばきもスムーズ。直線は重心をグッと下げて一気にはじけた。6F83秒9ー3F37秒3ー1F11秒5。手脚が良く伸びて切れの良さが目立つフットワークは成長の証し。馬体もたくましくなって万全の復帰戦だ。


土曜中山10R 船橋ステークス
 サウザンサニー(牡4歳)

父:タリスマニック
母父:ワークフォース
生産:千明牧場
馬主:千明牧場
厩舎:美浦・岩戸 孝樹

前走は断然の1番人気に応えての快勝劇。内枠で終始内を突く形となったが、きっちりと脚を使って後続を封じ込めた。その前走からさらに調子を上げており、1週前は併せ馬で1F11秒5。日曜は併せ馬で1F11秒3。今週は横山武が感触を確かめたが、6Fから軽快に飛ばすと、直線は馬場の大外に持ち出しての併せ馬。追われる相手を手応えで圧倒すると、最後は合わせる余裕の伸び脚。6F81秒4ー3F37秒6ー1F11秒3。やる気になればいくらでも動きそうなほどの勢いがあり、馬体も中から膨らんだような張りとツヤ。連勝が期待できる出来だ。


■日曜中山5R 3歳未勝利
 リトミコ(牝3歳)

父:ドゥラメンテ
母父:Invincible Spirit
生産:(有)社台コーポレーション白老ファーム
馬主: (有)サンデーレーシング
厩舎:美浦・尾関 知人

コース初追い切りでいきなり5F65秒7ー3F36秒2ー1F11秒6の好時計。1週前も併せ馬で5F66秒7ー3F37秒5ー1F11秒6。馬場の大外を回したが、最後まで勢いのある伸びを見せた。今週は古馬2頭との3頭併せ。直線は2頭の間に入って実戦を意識させたが、最後まで手応えたっぷりの伸び脚。フォームの乱れは一切なく、力感を保ったまま堂々と走れていた。6F82秒0ー3F37秒3ー1F11秒5。既走馬相手のデビュー戦となるが、素質は一枚上。肌もピカピカに見せており、態勢は整っている。


日曜中山10R 鹿野山特別
 ロジシルバー(牝4歳)

父:シルバーステート
母父:ロードカナロア
生産:風ノ丘ファーム
馬主:久米田 正明
厩舎:美浦・宮田 敬介

前走はひと息入った影響か、パドックからイレ込み気味。レースでも行きたがるところがあったうえに、直線はモタれて真っ直ぐ走れなかった。それでも後続の追撃を振り切って2着を確保は地力上位の証明で、昇級初戦で早くもクラスのメドを立てた内容だった。実戦を使ってガス抜きは完了。スムーズな折り合いに、滑らかさが出てきたフォームからも上積みは絶大だ。今週は3頭併せの真ん中に入ったが、両サイドを上回る手応え。最後まで手綱を動かすことなく真っ直ぐ伸びて5F66秒8ー3F36秒9ー1F11秒3。スピード、切れともに素晴らしく、馬体の張りも前走以上。ここはきっちりと勝ち上がる。


<栗東>馬場寸評(2024.4.3)

朝から調教終了時まで小雨が降り続いていたが、全コース良馬場だった。
【Wコース】は、先週よりは幾分時計は速めだったが、ラスト1ハロン11秒台前半は少なかった。10秒台はなし、エルトンバローズがマークした11秒1が最速だった。
【芝コース】は追い切り少数。セーブした内容のみだったため数字は遅め。
【ポリトラック】は(常に)良馬場だったが、雨の影響か、しっかりと追ってきた組でも12秒をきれない馬もいて、普段よりかなり時計がかかった。


<栗東>追い切り注目馬

阪神土曜8R 4歳上1勝クラス
 サンガネーブ(牡4歳)

父:マクフィ
母父:スペシャルウィーク
生産:静内フジカワ牧場
馬主:水上 ふじ子
厩舎:栗東・田中 克典

Wコースで6ハロン83.8-68.1-53.4-37.8-11.2秒。先週もキビキビとした動きで状態の良さが目立っていたが、今週は単走で追われ、余裕の手応えで終い鋭い伸び。先週よりももう一段階よくなっている印象。前に行く脚もあるし、差す競馬もできる馬で安定感のあるタイプだが、もうひと押しがきかず掲示板が指定席の馬だが、少し間隔の空いていた前走を叩いて活気も増しているだけに、最後のもうひと押しが利く。


阪神日曜9R 忘れな草賞
 タガノエルピーダ(牝3歳)

父:キズナ
母父:キングカメハメハ
生産:(有)新冠タガノファーム
馬主:八木 良司
厩舎:栗東・斉藤 崇史

古馬オープンのソウテンを追走し、一杯に追われた相手に対し、楽な手応えで内から先着した。前走のチューリップ賞では3番手の好位を進んだが、最後は伸びを欠いての4着。川田が乗りWコースで6ハロン85.5-69.3-54.1-38.2-11.5大外枠の不利があったにしてもやや物足りない結果だったが、それでも、ひと息入っていた前走を使われて本来のダイナミックな動きが戻っている。2走前の朝日杯FSで見せ場十分の3着。桜花賞に出走できていれば十分勝ち負けになる馬。オークス出走のためにもここは負けられない。


以上、美浦と栗東の馬場寸評、及び6頭の調教注目馬をご紹介いたしました。

株式会社ASHURA PROJECT
調教班