【阿修羅の追い切り速報】重賞以外の追い切り特注馬

【阿修羅の追い切り速報】重賞以外の追い切り特注馬

ここで取り上げる注目馬は基本的に「阿修羅認定競走以外」のレースからの選出となっておりますが、好調教馬のみならず先々の指定に向けての【思惑】が絡んだ馬が紹介されることもございますので、推奨馬に関しては当該レースのみならずその後の動向もチェックしておくことをお薦めいたします。

注目の美浦の追い切りから。


<美浦>馬場寸評(2024.7.10)

【美浦ウッド】は良。前日からの入念な水まきの効果でチップは適度に湿った状態。気温が上がった後半もパサつくことなく、終日走りやすいコンディションだった。騎乗した助手は「先週と変わらない、走りやすい馬場だった。内、外の差もなく、どこを通っても伸びる感じ。1F11秒台は当たり前に出るような軽さがある」とのこと。日曜11R・福島テレビオープンに出走するエターナルタイムが5F66秒3ー3F36秒7ー1F11秒2。ブーケファロスが5F67秒2ー3F37秒5ー1F11秒7。
【美浦ポリトラック】は良。先週と変化はなく、走りやすい馬場。1F11秒台前半なら優秀だ。
【美浦芝】は良。青々として丈もそろって走りやすいコンディション。追い切り頭数は少なかったが、1F11秒台なら優秀だ。
【美浦ダート】は良。適度な水分を保ち、走りやすいコンディション。1F12秒台前半なら優秀と言える。
【美浦坂路】は良。ウッド同様に水まきを行っており、適度に締まって走りやすいコンディション。時計も速め。1F12秒台前半なら優秀と言える。


<美浦>追い切り注目馬

土曜福島11R 安達太良ステークス
 パウオレ(牝5歳)

父:ヘニーヒューズ
母父:Hard Spun
生産:佐藤牧場
馬主:(株)ノルマンディーサラブレッドレーシング
厩舎:美浦・嘉藤 貴行

前走は左回りに戸惑って、行き脚がひと息。直線も反応することがなく11着に大敗。ただ、昇級初戦で2着に好走した内容や、2走前3着の実績からも、勝てる力を秘めるのは間違いなし。今回は得意の福島に変わってケイコも熱心。反撃必至だ。1週前は調教師自らが手綱を取って5F65秒1ー3F36秒1ー1F11秒2。馬場の大外を回してたっぷりと負荷をかけたが、勢いそのままに鋭い伸び脚を披露。今週は6Fからペースを上げたが、直線もうなるような勢い。最後まで手綱は持ったままで、ラスト1F11秒4でまとめて見せた。全体時計も6F82秒2ー3F37秒6と優秀で、暑さなどお構いなしの活発な動きを披露。馬体の緩みも一切なく、好調時と遜色ない出来にある。


日曜福島10R 阿武隈ステークス
 ココクレーター(牝4歳)

父:エピファネイア
母父:ゼンノロブロイ
生産:ノーザンファーム
馬主:(有)キャロットファーム
厩舎:美浦・木村 哲也

小柄で馬体維持を重点に調整してきたが、ここにきて芯が入って追っても体が減らないように。ハードな調教も楽にこなせるようになった。1週前は7F追いを行って、ラストもスパッと切れる鋭い伸び脚。7F97秒1ー3F37秒1ー1F11秒4と数字も文句なし。今週は併せ馬。前の馬を追いかけて内に潜ると、直線は促す程度で瞬時に反応。重心を低く構えて、真っ直ぐ伸びきった。5F68秒5ー3F37秒7ー1F11秒2。馬体も中から膨らんだような張りがあり、肌も薄く、しっとりと見せている。追った後も落ち着き払った気配は今までに見られなかったもので、成長著しい出来だ。


<栗東>馬場寸評(2024.7.10)

ウッドチップコースに敷かれたチップは見た目上はやや湿っていたが、含水率的には「良」。時計も特にかかっている感じはなく、平均レベルの数字は並んでいた。
【坂路】も同じく湿ったチップ。ただ、こちらも見た目以上に軽く、走りにくそうにしている馬はあまり見当たらなかった。時計も平均レベルの数字。
【芝コース】は稍重。追い切り頭数が少ないのもあるが、あまり速い時計は出なかった。
【ポリトラック】(常に良設定)は通常通りに時計が出ていた。
【ダートコース】も追い切り頭数が少なく、速い時計はほとんど見られなかった。


<栗東>追い切り注目馬

■土曜福島11R 安達太良ステークス
 マニバドラ(牡4歳)

父:Speightstown
母父:Milwaukee Brew
生産:Corser Thoroughbreds LLC
馬主:冨士井 直哉
厩舎:栗東・森 秀行

直前の坂路でもラスト1ハロン11秒9と弾けたが、1週前のラスト1ハロンも同タイム。さらに7日(日)にも同12秒0と、とにかくこの中間はキレッキレだ。前走よりも筋肉量がアップしたのか、見た目にもボリューミー。昇級2戦目でクラス慣れも見込めるだろう。


■日曜小倉11R 佐世保ステークス
 タツダイヤモンド(牡4歳)

父:サトノダイヤモンド
母父:サクラプレジデント
生産:ニッコウファーム
馬主:野田 政義
厩舎:栗東・鮫島 一歩

坂路4ハロン52秒2ー37秒6ー12秒3。この時計でもまだ余力はたっぷり感じられたし、しかも開門からやや時間の経った荒れ馬場だ。数字以上の価値があるのは明白だろう。前さばき、それに後肢の蹴っ張りとも前走より力強くスピーディに感じる。


以上、美浦と栗東の馬場寸評、及び4頭の調教注目馬をご紹介いたしました。


株式会社ASHURA PROJECT
調教班