【阿修羅の追い切り速報】重賞以外の追い切り特注馬
ここで取り上げる注目馬は基本的に「阿修羅認定競走以外」のレースからの選出となっておりますが、好調教馬のみならず先々の指定に向けての【思惑】が絡んだ馬が紹介されることもございますので、推奨馬に関しては当該レースのみならずその後の動向もチェックしておくことをお薦めいたします。
注目の美浦の追い切りから。
<美浦>馬場寸評(2024.4.10)
【美浦ウッド】は重。前日の大雨の影響で、コース全体にたっぷりと水分を含んだ状態。ただ、重くはならず、締まって走りやすいコンディション。時計も速かった。騎乗した助手は「雨の影響で軽くて走りやすい馬場。内外の差もなく、コース全体がしっとりと仕上がっていた。特にハロー車で馬場を均した後は走りやすく、負荷をかけなくてもスイスイと動けてしまう。体感よりも1秒速い感じだった」とのこと。日曜11R・皐月賞に出走するレガレイラが6F83秒8ー3F38秒3ー1F11秒3。アーバンシックが5F68秒8ー3F38秒3ー1F11秒3。
【美浦ポリトラック】は稍重。前日の雨の影響で、かなり粘り気のある馬場。ただ追い切り自体に変化はなく、時計も速い。
【美浦ダート】は重。水が浮くようなところもあり、追い切りではほとんど使われず。サンプルは少ないが、5F68秒台、1F11秒台ならOKだ。
【美浦芝】は重。たっぷりと水分を含んで滑るような馬場。そのため追い切りでは使われなかった。
【美浦坂路】は重。雨が残り、重いコンディション。そのため走りづらく、時計も先週より掛かっている。
<美浦>追い切り注目馬
■土曜中山6R 3歳1勝クラス
グラウンドビート(牡3歳)
父:ロードカナロア
母父:ファルブラヴ
生産:社台ファーム
馬主:(有)社台レースホース
厩舎:美浦・田村 康仁
前走は初ダートだったが、2着馬を8馬身引き離す圧巻のV。走破時計も優秀で、ダート適性の高さを示した。この中間も併せ馬でしっかりと乗り込まれ、さらなる上昇気配。1週前は古馬と併せて5F65秒7ー3F36秒7ー1F11秒4の好時計。追われる相手を促す程度で引き離して最後は1馬身の先着。今週は3歳未勝利馬だったとはいえ、一杯に追って食らいつく相手に対して終始持ったままの手応え。最後まで相手に合わせたが、集中力を保ったまま、フットワークも弾んでいた。5F66秒2ー3F37秒4ー1F11秒7。半馬身の先着でフィニッシュ。馬体も中から膨らんだような張りがあり、出来は前走以上だ。
■土曜中山9R 山藤賞
ショーマンフリート(牡3歳)
父:スワーヴリチャード
母父:Siyouni
生産:ノーザンファーム
馬主:星野 壽市
厩舎:美浦・手塚 貴久
前走はスタート後に前をカットされる不利。一気に下がった影響でリズムを崩して最後まで気持ちと走りがかみ合わず。大敗にも理由があっただけに酌量の余地は十分だ。その後は放牧で立て直しを図ったが、帰厩後の馬体、気配は素晴らしく、心身ともにたくましくなった印象を受ける。1週前は3頭併せで1F11秒4。前2頭を追いかけて、ズバッと切れた。今週も3頭併せ。先週同様に前2頭を追いかけて内に潜ったが、直線は引っ張りきれないほどの手応えから一直線の伸び脚。6F83秒8ー3F38秒0ー1F11秒4。追われる中の馬に最後まで合わせたが、手綱を緩めれば一気に突き放せる勢いがあった。馬体も大きくなって、肌もピカピカ。ガラリ一変の走りが期待できる。
■日曜中山4R 3歳未勝利
クリフハンガー(牡3歳)
父:ルーラーシップ
母父:ステイゴールド
生産:ダーレー・ジャパン・ファーム(有)
馬主:ゴドルフィン
厩舎:美浦・堀 宣行
休ませて立て直したことが奏功して、前走は今までにない先行力+粘りを発揮して3着。頼りなさが残った馬体に芯が入ったことで、走りっぷりが変わってきた。この中間はさらにケイコの強度を上げて、しっかりと実にしている印象だ。1週前はケイコ駆けする古馬に食らいついて5F66秒1ー3F36秒3ー1F11秒3。5F、1Fともに自己ベスト。今週は同じく古馬と併せ馬。馬場の外目に進路を取ったが、最後まで手応え、脚勢に乱れなく、楽々と並んで6F83秒9ー3F37秒8ー1F12秒0。動きの良化は一目瞭然。待望の初勝利は目前だ。
■日曜中山10R ドゥラメンテカップ
レッドヴェロシティ(牡6歳)
父:ワールドエース
母父:シンボリクリスエス
生産:ノーザンファーム
馬主:(株)東京ホースレーシング
厩舎:美浦・木村 哲也
前走は4角で前を捕らえると、早めに抜け出して1度は先頭に立つ好内容。結果的に上位2頭に切れ負けしたが、レースぶりには大きな成長が感じ取れた。ひと息入れたが乗り込みは万全。3月27日には7F追いを行うなど意欲的なケイコを消化して1F12秒1でまとまる好調教。今週は3頭併せの真ん中に入って実戦を意識させたが、最後までしぶとく脚を使って5F67秒5ー3F38秒7ー1F11秒7。外の馬に同入、内の馬には1馬身の先着でフィニッシュ。引き締まった馬体は迫力満点で、前走からさらに良くなっている。
<栗東>馬場寸評(2024.4.10)
前日の午後から雨もあがって、風は強かったが、この日は朝から快晴。
Wコースは稍重、芝は重。ポリトラックは良馬場だった。
【Wコース】はラスト1ハロン11秒台前半は少なめ。先週と同様に平均よりも幾分時計を要した。10秒台はなく、エルトンバローズとキミノナハマリアがマークした11秒0が最速だった。
【芝コース】はセーブ気味の追い切り2組のみ。
【ポリトラック】は、ほとんどが直線で抑えたままの馬なりの調整だったが、その割にはまずまず速い時計が出た。
<栗東>追い切り注目馬
■阪神日曜10R 立雲峡ステークス
グランレイ(牡7歳)
父:ルーラーシップ
母父:ファルブラヴ
生産:前谷 武志
馬主:名古屋友豊(株)
厩舎:栗東・池添 学
ポリトラック単走で5ハロン68秒4ー51秒7ー37秒8ー12秒2秒。最後まで手綱を抑えたままだったが、シッカリと体を使いリズミカルな動きで駆け抜けた。前走の下関Sでは5着に終わったが、外目の14番枠で終始外々を回る形。それでも直線では大外から伸び、特にゴール前の脚は際立っていた。最速の上りも使っていて7歳馬だがまだまだやれるところを示している。2歳時には朝日杯FSで3着に来ている馬。久々もマイル戦で人気を落とすことも考えられ絶好の狙い目か。
以上、美浦と栗東の馬場寸評、及び5頭の調教注目馬をご紹介いたしました。
株式会社ASHURA PROJECT
調教班