【阿修羅の追い切り速報】重賞以外の追い切り特注馬

【阿修羅の追い切り速報】重賞以外の追い切り特注馬

ここで取り上げる注目馬は基本的に「阿修羅認定競走以外」のレースからの選出となっておりますが、好調教馬のみならず先々の指定に向けての【思惑】が絡んだ馬が紹介されることもございますので、推奨馬に関しては当該レースのみならずその後の動向もチェックしておくことをお薦めいたします。

注目の美浦の追い切りから。

<美浦>馬場寸評(2024.1.24)

【美浦ウッド】は重。東京開催に合わせて右回り。前日に雷を伴った激しい雨があり、チップはたっぷりと水分を含んだ状態。そのため先週よりも重たく、時計も掛かっている。騎乗した助手からは「ハロー車で馬場を均した後は特に問題なかったが、荒れた時間帯になるとかなりタフな馬場状況だった。走り切るには体力が必要で、直線でもう1度ギアを入れ直す感じ。先週みたいにスッと伸びきれなかった。追った後もなかなか呼吸が戻らなかったし、時計もかかっている」とのこと。日曜東京11R・根岸Sに出走するパライバトルマリンが5F70秒0ー3F38秒7ー1F11秒7。オマツリオトコが5F69秒0ー3F39秒7ー1F12秒6。
【美浦ポリトラック】は稍重。水分量が増えて、粘り気のあるコンディション。滑るようなところもあり、ビシッと追う馬が少なかった。時計は通常。
【美浦ダート】は不良。4コーナー、直線手前に水が浮く状態。追い切りどころか、運動に使う馬も少なかった。この日時計になったのは1頭だけ。馬場コンディションはかなり悪かった。
【美浦芝】は重。水分を含み、走ると水しぶきが上がるところもあった。先週よりも時計は掛かっている。
【美浦坂路】は重。たっぷりと水分を含んでタフなコンディション。特に1Fは重く時計も掛かっている。


<美浦>追い切り注目馬

■土曜東京4R 3歳上1勝クラス
 ソニックスター(牡3歳)

父:Into Mischief
母父:Speightstown
生産:Nancy C. Shuford
馬主:保坂 和孝
厩舎:美浦・木村 哲也

前走大敗で立て直し。昨年末から坂路とコースを使って乗り込みを開始すると、ここにきてグングンと出来が上昇。1週前は意欲の7F追いを行って、ラストも持ったまま伸びて1F11秒7。併せた古馬を圧倒したように、動きは迫力満点。今週は3頭併せ。2頭の間に入れてプレッシャーをかけたが、リズムを崩すことなく、最後まで手応え十分に力強く伸びきった。6F83秒8ー3F38秒9ー1F11秒9。大型ながら緩さはなく、滑らかな加速を披露。前進気勢もあって、前走からの良化は著しい。


■日曜東京6R 3歳未勝利 
 エコロライジン(牡3歳)

父:バゴ
母父:ティンバーカントリー
生産:オリエント牧場
馬主:原村 正紀
厩舎:美浦・矢野 英一

前走の勝ち馬は次戦で重賞2着。相手が悪かったが、出負けのロスを挽回して2着馬に迫った内容は未勝利勝ちのメドを立てるもの。間隔をあけて成長を促したが、馬体、動きともにイメージ通りの上昇カーブを描いている。1月4日は美浦Wで1F11秒2を馬なりでマーク。1週前は5F65秒7ー3F35秒7ー1F11秒4。併せた相手にきっちりと先着を果たした。すでに仕上がっていたため、今週はしまい重点だったが、直線で並んできた相手を寄せ付けずに、最後は待つ余裕の走り。1F11秒9も数字以上の切れとスピードを感じさせるものだった。体も大きくなって肌もピカピカ。うまく仕上がった。


■日曜東京12R 4歳上2勝クラス
 メジャークロニクル(牡5歳)

父:ダイワメジャー
母父:オペラハウス
生産:ノーザンファーム
馬主:(有)サンデーレーシング
厩舎:美浦・栗田 徹

前走は昇級戦だったうえに、直線で前が壁になる不利。外に切り替えたロスが結果的に響いたが、スムーズだったら上位争いになっていただろう。疲れとストレスを抜くために放牧でリフレッシュ。立て直した効果は大きく、追い切りでは鋭い走りを連発している。1週前は5F65秒7ー3F36秒8ー1F11秒8。前2頭を追いかけて内に潜ったが、持ったままズバッと切れた。今週は2頭併せ。前を走る僚馬を目標に5Fからペースを上げて、直線は内へ。一杯に追われる相手を尻目に持ったまま一気の伸び脚。最後まで脚力の違いを見せつけて半馬身先着でのフィニッシュとなった。5F66秒8ー3F37秒9ー1F11秒6。無駄な脂肪が一切なく、トモのボリューム感は前走以上。ここを目標に万全の仕上げだ。


<栗東>馬場寸評(2024.1.24)

先週の雨で全コースやや重。風はかなり強く、雪予報もでていたが調教時間中は降ることもなかった。
【Wコース】は、ここ数週と同様、11秒台前半は少なめ。とくに後半の時間帯は時計を要した。ラスト10秒台はなく、セレシオンの11秒0が最速だった。
【芝コース】は見ためは走りやすそうなコンディションだったが、追い切りはなし。
【ポリトラック】はしっかりと追ってきたすべてラスト11秒台。普段と変わらない数字がでた。


<栗東>追い切り注目馬

■京都土曜9R 白梅賞
 カエルム(牡3歳)

父:ブラックタイド
母父:キングカメハメハ
生産:社台ファーム
馬主:金子真人ホールディングス(株)
厩舎:栗東・安田 翔伍

調教師が乗りWコースで6ハロン85.2-68.9-53.1-37.8-11.8秒。ゆっくりとした行き出しだったが、3ハロンあたりから加速し、ラストも弾むようなフットワークで駆け抜けた。前走は少し間隔が空いていたせいか、前半はやや掛かり気味。その後は折り合いも付いたが、最後は前半行きたがったこともあってかやや粘りを欠いての3着だった。調教ではノビノビとした動きを見せ、休み明けを使われガス抜きも完了。前進気勢の強いところもあるだけに、初のマイル戦に替わるのもプラスにはたらく。


■京都日曜10R 八坂ステークス
 セレシオン(牡5歳)

父:ハーツクライ
母父:Candy Stripes
生産:ノーザンファーム
馬主:(有)キャロットファーム
厩舎:栗東・友道 康夫

Wコースで西村淳が乗り5ハロン69.7-53.3-36.8-11.0秒。前の2頭を追っかけ、余力を残したままで内から最先着。仕掛けてからの反応が素晴らしく、ひと叩きされての良化は明らか。前走は1年振りの長期休養明けでスタートで出負け。勝負所でもやや反応の鈍い面をだしたが、それでも底力を見せての2着。放牧を挟み、今回もひと息入っているが休養期間も短く力のだせる状態。レース前に燃えすぎるところはあるが、調教で見せる動きはオープン級。ここはシッカリと結果をだす。


以上、美浦と栗東の馬場寸評、及び5頭の調教注目馬をご紹介いたしました。

株式会社ASHURA PROJECT
調教班