【阿修羅の追い切り速報】重賞以外の追い切り特注馬

【阿修羅の追い切り速報】重賞以外の追い切り特注馬

クラシック戦線に一つの区切りがつき、ここからは古馬中距離戦線が盛り上がりを見せてくれるわけですが、とりわけ今週末の天皇賞秋に関してはフルゲート割れに加えスターズオンアースの回避がございましたが、盛り上がりには陰りを見せず、「イクイノックスvsドウデュース」の闘いに熱視線が注がれているという状況。

しかしながら、当プロジェクトでは「2強対決に割って入る馬」を徹底的に追跡しており、その「答え」に辿り着いております。
その答えは「YouTube」の中で語られるのか、それとも「坂井千明の追い切り診断」の中で語られるのか、それとも「特別号外メール」などの発行まであり得るのか、直前まで楽しみにお待ちいただきたいと思います。

つまり、今週末の

・YouTube
・公式サイト
・メルマガ

いずれかの中で大きなヒントが発せられる可能性があるということを予め申し上げておきたいと思います。

なお、この注目馬は基本的に「阿修羅認定競走以外」のレースからの選出となっておりますが、好調教馬のみならず先々の指定に向けての【思惑】が絡んだ馬が紹介されることもございますので、推奨馬に関しては当該レースのみならずその後の動向もチェックしておくことをお薦めいたします。

それでは、注目の美浦の追い切りから。

<美浦>馬場寸評(2023.10.25)

【美浦ウッド】は良。前日からの水まきの効果で、コース全体的が水分を含んで湿った状態。ハローで馬場を慣らした後もしっかりと馴染んでおり、終日時計の出る馬場だった。騎乗した助手は「雨が降った後とも変わらないほどに締まっていた。内、外に差はなく、どこを通っても走りやすい馬場。あまり調教を進めていない2歳馬でも1F11秒台が楽に出るからね。いいコンディションを保てている」とのこと。日曜東京11R・天皇賞(秋)に出走するイクイノックスが5F67秒6ー3F37秒3ー1F11秒3。ダノンベルーガが5F65秒4ー3F36秒8ー1F11秒5。
【美浦ポリトラック】は良。やや硬めだが、追い切りに影響するほどではない。時計も速く、ここ一連の状態をキープしている。5F66秒台、1F11秒台前半なら優秀だ。
【美浦ダート】は良。適度に湿って走りやすいコンディション。特に内側を通る馬は速い時計がマークされた。1F11秒台が基準値。
【美浦芝】は良。少し硬め。ただ、芝は生えそろっており、走りやすい。5F65秒台、1F11秒台ならOK。
【坂路】は良。ウッド同様に前日からたっぷりと水をまいた状態。軽くて先週よりも時計は速め。4F52秒台、1F12秒台なら優秀だ。


<美浦>追い切り注目馬

■10.28土曜東京4R 2歳新馬
 ジークルーネ(牝2歳)
父:キズナ
母父:シンボリクリスエス
生産:ノーザンF
馬主:キャロットファーム
厩舎:美浦・栗田徹

兄にスキルヴィングがいる血筋で、入厩当初から厩舎の期待が高い1頭。ここまで坂路とコースを併用して乗り込まれ、ひと追いごとに鋭さを増す走り。2週前はウッドで6F82秒4ー3F37秒5ー1F12秒3。古馬と併せて楽々と好タイムをマーク。1週前はしまい重点とはいえ1F11秒4の切れ。迎えた今週は古馬と併せたが、馬場の大外からズバッと切れて5F66秒8ー3F37秒8ー1F11秒8。追われる相手を全く問題にしない鋭い伸び脚を発揮。操縦性に優れ、フォームにもバネ。雰囲気のある馬体からも、初戦だけではなく、先々まで楽しめそうだ。


■10.28 土曜東京10R 紅葉ステークス
 ラスール(牝4歳)
父:キタサンブラック
母父:Singspiel
生産:ノーザンF
馬主:シルクレーシング
厩舎:美浦・宮田敬介

1年4カ月ぶりの前走だったが、センスあふれるレースぶりで3馬身半差の圧勝劇。その反動もなく順調に調整され、1週前はウッドで4F50秒8ー3F36秒7ー1F11秒1。加速に入った脚は速く、ラストも促すと一気にはじけた。日曜に坂路で4F54秒6。今週も半マイルからとなったが、直線に入ると重心がしっかりと沈み込み、ラストは持ったまま矢のような伸び脚。4F52秒2ー3F38秒2ー1F11秒4。ゴール前はうなっており、使って気持ちがグンの乗ってきた。余裕のあった馬体も引き締まり、前走からの良化は著しい。


■10.29 日曜東京5R 2歳新馬
 ジャスティンローマ(牡2歳)
父:ドゥラメンテ
母父:Galileo
生産:ノーザンF
馬主:三木正浩
厩舎:美浦・鹿戸雄一

10月1日に初時計。そこから坂路とウッドを使って計8本の入念な乗り込みを消化。10月12日から追い日は三浦が騎乗して調整を続けてきたが、その甲斐あって勢いのあるフットワークを見せている。1週前は同じ2歳馬と併せたが、直線で内に潜るといつでも突き放せる勢い。追われる相手に合わせて我慢させたが、それでも半馬身の先着。今週は古馬との併せ馬。3馬身追走でスタートしたが、道中は前を見ながらも折り合いはスムーズ。直線は持ったままグングンと加速すると、最後はズバッと切れた。6F85秒7ー3F38秒1ー1F11秒8。数字以上のスピード、切れがあり、やる気になればまだまだ時計も詰まるはず。あか抜けた馬体からも素質は確かで、初戦から能力全開。


■10.29 日曜東京12R 秋嶺ステークス
 オールフラッグ(牡4歳)
父:トゥザワールド
母父:Mizzen Mast
生産:ノーザンF
馬主:キャロットファーム
厩舎:美浦・奥村武

1週前は実戦さながらの4頭併せ。内に潜った天皇賞出走のノースブリッジには遅れはしたが、最後までブレのないフットワークを披露。6F81秒9ー3F37秒3ー1F11秒9。今週はノースブリッジの天皇賞出走の最終追い切りのパートナーを務めたが、内から相手が来れば、それに合わせてもうひと伸び。最後まで手応えに余裕を残したまま、きっちりと並んでフィニッシュ。5F69秒6ー3F38秒7ー1F12秒0。質、量ともに十分に乗り込まれてきたことで、馬体はパンパンに張った状態。肌もしっとりと見せているように、ここ目標に完璧に仕上げた。


<栗東>馬場寸評(2023.10.25)

風も殆どなく、晴天で芝コース(やや重)を除いてすべて良馬場だった。
【ウッドコース】はラスト11秒台が多発。11秒台前半も多く、ウッドチップが馴染んで走りやすく全般的に速い時計がでた。スワンSに出走予定のララクリスティーヌが馬場が荒れた時間帯の追い切りにも関わらずラスト10秒9で最速だった。
【芝コース】は緩く掘れやすい馬場。すべて馬なりの調整だったこともあって数字は遅め。
【ポリトラック】はシッカリと追ってきた馬はほとんどがラスト12秒割り。ここ数週間のなかでは一番速い時計がでた。

<栗東>追い切り注目馬

■10.28 土曜京都3R 2歳未勝利
 メイショウタバル(牡2歳)
父:ゴールドシップ
母父:フレンチデピュティ
生産:三嶋牧場
馬主:松本好雄
厩舎:栗東・石橋守

角田河が乗りWコースで6ハロン82.0-65.8-51.8-36,3-11.1秒。徐々にスピードアップし、手綱を抑えたままだったがゴール前でスッとひと伸びした。デビュー戦は抑えて後方の3、4番手を追走。4角で大外に持ち出すといい脚で伸びてきたが、前が止まらない馬場で4着までが精一杯。それでも最速の上がりを使っていて能力の一旦は示している。軽快感が増し、ひと叩きしての良化は大きく2度めで前進を見せる。


■10.29 日曜京都9R 堀川特別
 ウン(牡4歳)
父:キタサンブラック
母父:Malibu Moon
生産:須崎牧場
馬主:ビッグレッドファーム
厩舎:栗東・吉田直弘

Wコースで5ハロン68.4-52.7-37.2-11.2秒。先週は6ハロン78.2秒の好タイムをマーク。今週はゆっくりとした行き出しだったが、3ハロン過ぎから加速し、ラストは弾むようなフットワークで駆け抜けた。5ヶ月振りのレースとなるが、しっかりと乗り込まれていて動ける態勢にある。休養がいい方にでてパワーアップしている印象。1月の転入初戦で2着に好走以降はいいところをだせていないが、状態の良さで何とかならないか。


以上、美浦と栗東の馬場寸評、及び6頭の調教注目馬をご紹介いたしました。

株式会社ASHURA PROJECT
調教班