【阿修羅の追い切り速報】GI開幕目前で両トレセンも活気づく!

【阿修羅の追い切り速報】GI開幕目前で両トレセンも活気づく!

秋競馬の開幕を2週続けてのパーフェクト的中で飾り勢いに乗る現場スタッフ。
ASHURA PROJECTとしてももう一段上のステージに上り詰めるためにも非常に重要な秋競馬。
幸先のいいスタートに繋がるいい仕事が出来た事で、確実に士気が上がっております。

栗東・美浦のトレセンでは「スプリンターズS」の1週前追い切りも行われ、現場は既に「GIシリーズ突入」を強く意識した動きとなっており、1つ1つの裏取りにも熱が入っております。

それでは今週も美浦トレセン・栗東トレセンの馬場寸評に加えて、水曜時点で動きの目立った「追い切り注目馬」をご紹介してまいりたいと思います。

なお、この注目馬は基本的に「阿修羅認定競走以外」のレースからの選出となっておりますが、好調教馬のみならず先々の指定に向けての【思惑】が絡んだ馬が紹介されることもございますので、推奨馬に関しては当該レースのみならずその後の動向もチェックしておくことをお薦めいたします。

それでは、注目の美浦の追い切りから。

<美浦>馬場寸評(2023.9.20)

【南ウッド】は良。今週から開門が5時半から6時に変更。前日から入念に水まきを行っており、コース全体にしっかりと水分を含んでいた。ハローで馬場を整えた後も乾きは少なく、終日締まって走りやすい状態。時計も出ている。騎乗した助手からは「きょうも暑かったが、曇っていたこともあってチップに湿り気があった。後半になっても内、外ともに乾かずにしっとりとしてクッションが利くような状態。走りやすかったね」とのこと。日曜中山11R・オールカマーに出走するノースブリッジが5F65秒5ー3F36秒1ー1F11秒6。ハヤヤッコが5F66秒6ー3F37秒8ー1F12秒1。
【南ポリトラック】は良。先週同様に硬めのコンディション。ただ、追い切りに影響するようなことはなく、走りやすく時計の出る馬場。1F11秒台なら優秀だ。
【南芝】は良。傷みが少なく走りやすい馬場。1F11秒台前半ならOK。
【南ダート】は良。ウッド同様に水まきの効果で軽い砂質。走りやすく、時計も出ている。1F11秒台なら優秀だ。


<美浦>追い切り注目馬

■9.23土曜中山5R 2歳新馬
 コナウェリナ(牝2歳)
父:ミッキーアイル
母父:キングカメハメハ
生産:ノーザンF
馬主:キャロットファーム
厩舎:美浦・宮田敬介

8月末からピッチを上げて、ここまで8本の時計をマークする入念な過程。併せ馬を中心にメリハリを利かせて乗り込まれ、1週前は3頭合わせの真ん中からグイグイと力強い伸び脚を披露。この1本で出来が一気に上がり、17日の日曜にはテンがゆっくりだったとはいえ1F10秒9の破格の数字をマーク。今週は丸山(競馬はルメールを予定)を背に併せ馬。滑らかな加速から、直線は内からうなるような勢い。4F53秒6ー3F38秒4ー1F11秒2を馬なりでたたき出した。あか抜けた馬体からも素質の高さがうかがえ、初戦だけではなく、先々まで注目の逸材だ。

■9.23土曜中山6R 3歳上1勝クラス
 メジャークロニクル(牡4歳)
父:ダイワメジャー
母父:オペラハウス
生産:ノーザンF
馬主:サンデーレーシング
厩舎:美浦・栗田徹

1週前は2頭合わせ。直線は実戦さながらのハードな追い比べから、粘り強く伸びて5F66秒1ー3F37秒1ー1F11秒9。今週は3頭合わせの真ん中に入れてプレッシャーをかけたが、直線は一杯に追われる両サイドに対して促す程度の手応え。最後まで余力たっぷりに伸びて内の馬に2馬身、外の馬に1馬身の先着でフィニッシュ。5F64秒9ー3F37秒5ー1F12秒0と数字も速く、追えばまだまだ時計も詰められた。体も中から膨らんだようにパンパンに張っており、春からのパワーアップは間違いなしだ。

■9.24 日曜中山5R 2歳新馬
 ホウオウベルクソン(牡2歳)
父:リアルスティール
母父:Dushyantor
生産:ノーザンF
馬主:小笹芳央
厩舎:美浦・大竹正博

幼さが目立った入厩当初から、追うごとに心身ともに着実にパワーアップ。1週前追い切りは6F79秒7−5F64秒5ー3F37秒3ー1F12秒2。ゴーサインに瞬時に反応して、力強い伸び脚を披露。今週は田辺騎乗で2頭合わせ。同じ2歳馬を4馬身追いかけてスタート。前に馬を置きながらもピタリと折り合って、直線は内に潜ると一気に加速。重心を低く構えて真っ直ぐな伸び脚。5F67秒4ー3F36秒6ー1F12秒0。併せた相手に2馬身の先着を果たした。筋肉量豊富な馬体にフットワークも力感満点。気持ちも入って初戦から能力全開といく。

■9.24 日曜中山9R 木更津特別
 ミスヨコハマ(牝3歳)
父:カレンブラックヒル
母父:Blame
生産:ノーザンF
馬主:大野富生
厩舎:美浦・斎藤誠

7月9日の中京戦から夏の新潟を2戦消化。暑い時季を使い込んだが疲れは一切なく、この中間はますます快調な動きを見せている。9月7日に時計をマークすると、1週前は馬なりで1F11秒7。追われる相手を子供扱いにする鋭い切れを披露。今週は6Fから徐々に加速させて、直線で僚馬の内に潜ったが手応え、脚勢に乱れなし。最後はズバッと切れて1F11秒3。走るエネルギーが満ちあふれており、やる気になればいくらでも動いてしまいそうな勢いだった。体もふっくらと見せて、肌も薄く、しっとりとした状態。体調面に不安はない。


<栗東>馬場寸評(2023.9.20)

先週が3日間競馬だったため、火曜日が全休(重賞を使う馬は馬場入りが許される)で、翌日の水曜日の追い切りは普段の1~2割程度だった。日曜から月曜にかけて少量の雨が降り、この日も調教の開始時にはポツポツと雨が降っていてが、芝コース(やや重)を除いてすべて良馬場だった。
【Wコース】はラスト1ハロン11秒台も多め。バースクライ(土曜阪神10R)が10秒9をマーク、全体的にマズマズいい時計がでた。
【芝コース】はゆっくりとした行き出しの馬が多かったが、短く刈り込まれていて、しっかりと追ってくれば速い時計が出そうなコンディション。
【ポリトラック】は追い切りをセーブした1頭のみの使用だった。

<栗東>追い切り注目馬

■9.23 土曜阪神5R 2歳新馬
 ロードフォアエース(牡2歳)
父:ロードカナロア
母父:War Front
生産:ケイアイF
馬主:ロードホースクラブ
厩舎:栗東・友道康夫

芝コースで5ハロン65.8-50.5-36.1-11.3秒。日曜新馬戦を予定しているサトノシュトラーセと併せて先行先着。一杯に追う相手をを尻目に最後まで楽な手応えでゴールを駆け抜けた。シッカリと体を使って走りも滑らかで、追えばまだまだ伸びそうな余裕の走り。8月下旬からジックリと乗り込まれたきて体もほぼ仕上がっている。父はロードカナロアでスピードもありそうで初戦から注目したい。


■9.24 日曜阪神10R 道頓堀ステークス
 ヤクシマ(牡3歳)
父:Havana Grey
母父:Compton Place
生産:Whitsbury Manor Stud
馬主:ゴドルフィン
厩舎:栗東・寺島良

Wコース単走で6ハロン84.4-67.5-52.4-36.9-11.2秒。もともと稽古で力強い動きが目につくタイプだったが、今週も坂井が乗って、ダイナミックな動きを披露。5月の葵S以来4ヶ月振りの実戦になるが、中間も負荷のかかった攻めを消化していてキッチりと整っている。春は重賞ではもうひと息の結果続きだったが、ひと夏越して一段とパワーアップ。3勝クラスなら十分勝負になる。


以上、美浦と栗東の馬場寸評、及び6頭の調教注目馬をご紹介いたしました。

株式会社ASHURA PROJECT
調教班