【阿修羅の追い切り速報】重賞以外の追い切り特注馬

【阿修羅の追い切り速報】重賞以外の追い切り特注馬

ここで取り上げる注目馬は基本的に「阿修羅認定競走以外」のレースからの選出となっておりますが、好調教馬のみならず先々の指定に向けての【思惑】が絡んだ馬が紹介されることもございますので、推奨馬に関しては当該レースのみならずその後の動向もチェックしておくことをお薦めいたします。

注目の美浦の追い切りから。


<美浦>馬場寸評(2024.5.15)

【美浦ウッド】は良。前日の雨が残り、チップは締まったコンディション。そのため走りやすく時計も速かった。騎乗した助手は「適度に水分があって軽い馬場。クッションも利いていて、馬場のどこを通っても走りやすかった。後半は気温が上がったことで表面こそ乾きはあったが、走りに影響するものではなかった。先週同様に走りやすく、時計も速い」とのこと。日曜東京11R・オークス出走のステレンボッシュが5F66秒7ー3F35秒6ー1F11秒4。チェルヴィニアが5F67秒8ー3F38秒2ー1F11秒6。
【美浦ポリトラック】は良。前日の雨の影響もなく、走りやすいコンディション。引き続き速い時計がマークされている。1F11秒台前半なら優秀だ。
【美浦芝】は良。雨の影響で柔らかめの馬場。追い切りは少なかったが、芝も綺麗に生えそろっており、まずまずのコンディション。
【美浦ダート】は良。雨で軽い砂質。時計も速かった1F12秒台前半ならOKだ。
【美浦坂路】は良。チップが締まって走りやすいコンディション。時計も速く、1F12秒台前半なら優秀と言える。


<美浦>追い切り注目馬

■土曜東京9R カーネーションカップ
 カンティアーモ(牝3歳)

父:エピファネイア
母父:アドマイヤベガ
生産:ノーザンファーム
馬主:(有)シルクレーシング
厩舎:美浦・木村 哲也

新馬戦をレコードV。2戦目はキャリアの浅さを露呈してしまったが、前走は厳しい展開を追い上げて3着と地力を示した。その後は放牧でリフレッシュ。帰厩後は坂路とコースを併用して、順調に乗り込み鋭い走りを見せている。1週前は長めから乗って6F82秒5ー3F37秒9ー1F11秒8。併せた相手を上回る脚勢を披露。日曜は坂路でビシッと追って1F12秒1。迎えた今週は3頭併せの真ん中に入って実戦を意識させたが、気負いもなく、終始リラックスした走り。そのまま最後まで手綱は動くことなく、真っ直ぐ伸びきった。6F84秒4ー3F39秒7ー1F12秒1。数字以上に切れており、柔らかみを増したフォーム。落ち着いてどっしりと構えている気配からも、精神面の成長がうかがえる。


■日曜東京7R 4歳上1勝クラス 
 マグマオーシャン(牡5歳)

父:ディープブリランテ
母父:ブライアンズタイム
生産:(有)社台コーポレーション白老ファーム
馬主:(有)シルクレーシング
厩舎:美浦・武藤 善則

前走はスタート後に他馬と接触するアクシデント。それでもスッと2番手を奪うと、後続に早めに動かれる厳しい展開を最後まで粘り強く伸びて小差の4着。地力強化をうかがわせる内容だった。その後は放牧で立て直して、この条件を目指しての調整。1週前は6F78秒7の好時計。最後はオーバーワークを避けたが、スピード、切れの良さが目立った。今週はテンに我慢させて、しまい伸ばす内容となったが、ガチッと手綱を押さえて直線に向くと、自ら回転ピッチを上げて矢のような伸び脚。5F68秒3ー3F37秒7ー1F11秒4。体もたくましくなって、特にトモのボリューム感は前走以上。勝ち負けになっていい。


<栗東>馬場寸評(2024.5.15)

前日の午後から雨もあがって、この日は曇り。
芝コースはやや重だったが、その他はすべて良馬場だった。
【Wコース】はラスト1ハロン11秒台の前半をだした馬が多く、サトノグランツ(次週の目黒記念を予定)は10秒9をマーク。多少水分を含んで走りやすくなったためかここ数週間では速い一番時計がでた。
【芝コース】は先週とくらべて短く刈り込まれていて速い時計がでそうな馬場だが、馬なりのセーブした追い切りのみで数字はやや遅め。
【ポリトラック】は、ほとんどがラスト1ハロン11秒台がでたが、控え気味の追い切り中心だったため、全体時計は平均よりも遅めだった。


<栗東>追い切り注目馬

■京都日曜6R 3歳1勝クラス
 メイショウキルギス(牡3歳)

父:アジアエクスプレス
母父:ハーツクライ
生産:林 孝輝
馬主:松本 好雄
厩舎:栗東・高橋 亮

ポリトラックで4ハロン53.9-38.3-11.1秒。
平安S出走のミッキーヌチバナを追っかけゴールでは併入した。前半はゆっくりとした行き出しだったが、上がりから加速し最後まで勢いが衰えずパワフルな脚取りで駆け抜けた。デビュー戦だった前走はハナに立ち遅い流れに持ち込む。4角で後ろを引き離し、最後はやや苦しくなったが、粘り込んでの勝利だった。今回は休み明けで昇級戦と条件は厳しいが、先週ビッシリと追われた効果で前向きさもでてきていている。いきなり勝負になってもおかしくない。


以上、美浦と栗東の馬場寸評、及び3頭の調教注目馬をご紹介いたしました。

株式会社ASHURA PROJECT
調教班