阿修羅発起人「坂井千明」からの御挨拶

阿修羅発起人「坂井千明」からの御挨拶

みんなに驚かれるけど、この歳まで育成牧場で現役馬に跨ってるのは俺くらいのものなんじゃないかな。
若手の乗り役なんて孫の世代だからな。
今の競馬界は俺が現役の頃の教え子がもうベテランの領域に入ってきてるからね。俺も歳を取ったなぁなんて思うけど、俺は生涯現役、生涯乗り役、を誓ってここまで生きてきてるからね。

騎手なんて現役を引退しちまうとただの小さいおじさんになっちまうし、評論なんてやってても新しい種牡馬の産駒たちの背中も知らねーんじゃ、何も語る資格ないだろ。

騎手は背中を知ってなんぼ

だからね。
その意味じゃ、デビューして初めて跨ったトキノマツカゼなんて「チャイナロック産駒」だからな。今じゃ誰も知らんよな。そんな時代から、サンデー全盛期を経て、ディープの仔の背中まで、知らねー背中は居ないからな。

そんな俺が出来るのは育成牧場のネットワークを駆使した本音の話を引っ張ってくることや、調教を通じて厩舎の考え方をプロファイリングしたり、馬の本当の調子を見抜くことだよね。

どの厩舎も自分の所の馬の本当の状態なんて他所にバラすわけ無いわけでね。
ただ、俺の目を掻い潜るのは難しいぞ。

「千明さんには敵わないですね。。。」

最近俺が言われて一番うれしい言葉がこれだよ。
そんな「本気ヤリ」「闇調教」は一目でわかる。

阿修羅の会員さん達も、是非楽しみにしててほしいね。
阿修羅発起人:坂井千明

外厩の事情通
元騎手:坂井 千明

1970年に騎手免許を取得し、2004年9月30日、現役引退。
JRA通算9,864戦688勝(うち障害競走57戦10勝、重賞11勝)

マイヨジョンヌでの新潟大賞典連覇や、三冠馬ナリタブライアンと同期のライバル・ヤシマソブリン(菊花賞2着、ダービー3着)の主戦ジョッキーとして有名だが、騎手業だけにとどまらず、現役時代には関東騎手会として馬場調整委員長も務め、各競馬場の改修にも深く関わっている。
さらには、若手騎手育成にも尽力し、自ら「千明塾」を主宰して、乗り役としての技術指導や営業方法などを精力的に指導した。
門下生には、松岡正海、吉田隼人、石橋脩、津村明秀騎手など、いまや関東を代表するまでに成長したジョッキーたちが名を連ねる。

引退後は現役時代の経験を活かし、「重賞レース出走馬の追い切り診断」「重賞レース回顧」といった記事を公開中。特に、調子の良し悪しはもちろんのこと、細かい馬のクセや変化も見逃さない「追い切り診断」は、オンリーワンの内容としていまだに競馬ファンから根強い人気を誇っている。