【阪神大賞典】認定競走主幹菅原貴史の追い切り寸評
■1枠1番 プリュムドール【評価C】
奥村豊厩舎[西] 和田竜騎手
[1週前] 和田竜騎手
【栗東CW】 重 85秒6-68秒6-52秒7-37秒0-11秒0 一杯
[今週] 和田竜騎手
【栗東CW】 不 86秒1-69秒8-53秒1-37秒6-11秒2 馬なり
CWコースで3頭併せ。長く3頭横並び状態をつくり、グッと前へ。そこに後輩馬を迎え入れて併入。後輩に胸を貸して、いい併せ馬を演出。この馬自身も仕上がっている。
■2枠2番 ブローザホーン【評価B】
吉岡厩舎[西] 菅原明騎手
[1週前] 助手
【栗東坂路】 重 55秒8-41秒4-26秒8-13秒2 馬なり
[今週] 菅原明騎手
【栗東坂路】 不 54秒2-39秒7-26秒1-13秒0 馬なり
坂路で併せ馬。首をうまく使うことで胸前の筋肉を収縮させ、前脚のダイナミックな動きにつなげている。姿勢も低く、十分。ラストのタイムは遅いが、そこまで気にしなくていい。ただし、洋芝や馬場悪化の京都・中山などで好走の多い同馬。長距離は合いそうだが、良馬場で最高速を求められる競走になった際にどのような走りを見せてくれるか?という点では、今回試金石の一戦になりそうだ。
■2枠3番 ディアスティマ【評価C】
高野厩舎[西] B・ムルザバエフ騎手
[1週前] B・ムルザバエフ騎手
【栗東坂路】 重 58秒8-41秒2-26秒3-13秒0 馬なり
[今週] 助手
【栗東坂路】 不 54秒3-39秒5-25秒7-12秒9 馬なり
坂路で単走。真っすぐ真一文字に上がってきた点は評価したいが、やや迫力不足。いい頃はもっとスピード感があった。
■3枠4番 ジャンカズマ【評価C】
小栗厩舎[西] 小沢騎手
[1週前] 小沢騎手
【栗東CW】 重 81秒8-66秒6-51秒8-36秒8-11秒4 一杯
[今週] 小沢騎手
【栗東CW】 不 84秒2-68秒5-53秒4-38秒0-11秒6 馬なり
CWコースで単走。首が高く、やや力みを感じる脚さばき。四肢の動きは軽快だが、力みが緊張につながっている感じ。ラストは伸びやかなフォームになったが、もう少し早く理想のフォームに移りたい。
■3枠5番 ユーキャンスマイル【評価A】
友道厩舎[西] 荻野琢騎手
[1週前] 荻野琢騎手
【栗東CW】 重 84秒4-68秒8-53秒3-37秒3-11秒6 一杯
[今週] 荻野琢騎手
【栗東CW】 不 84秒0-68秒4-53秒0-37秒2-11秒4 一杯
CWコースで併せ馬。先導して胸を貸した。僚馬と比較しても非常に姿勢が低く、スピード感は十分。そこまでしゃかりきに追わず、パートナーが前に出ても無理に追いかけず。これは厩舎のベテラン馬としての仕事でもあり、パートナーに自信をつけさせるためのことで、この馬自身は至って順調な仕上がり。22年、23年は新潟でしか好走できていないが、3年前のこのレースの2着馬で4年前の勝ち馬。突出したメンバーが居ない今回、この出来なら見せ場以上があるかもしれない。
■4枠6番 テーオーロイヤル【評価S】
岡田厩舎[西] 菱田騎手
[1週前] 菱田騎手 [3月7日(木)追い]
【栗東CW】 稍 85秒4-69秒3-53秒8-38秒7-12秒1 馬なり
[今週] 菱田騎手
【栗東CW】 不 83秒2-67秒5-52秒4-37秒8-11秒9 馬なり
CWコースで単走。道中から姿勢が低く、手前を替えるタイミングも申し分ない。前脚がしっかりと前方をつかみ、スピード感はなくても完歩の大きさで距離を稼ぎ出す。後肢の蹴りもダイナミックで可動域も非常に大きい。いい意味で楽に走ってラスト11秒9。レースではもっとスピードが出るはずだ。
■4枠7番 アンタンスルフレ【評価C】
角田輝厩舎[地方] 岡部誠騎手
[1週前] 細川騎手 [3月7日(木)追い]
【名古屋ダ】 重 78秒7-63秒9-50秒8-38秒2-12秒0 馬なり
[今週] 細川騎手 [3月12日(火)追い]
【名古屋ダ】 稍 80秒6-64秒6-50秒6-37秒8-11秒7 一杯
名古屋競馬場で6Fから追われて、軽快な動きでラストも11秒7と締めて、7着に敗れた前走から回復の兆しを感じさせた。とはいえ、相手は強豪の中央勢だけに厳しいと言わざるを得ない。
■5枠8番 メイショウブレゲ【評価C】
本田厩舎[西] 酒井騎手
[1週前] 助手
【栗東CW】 重 67秒1-51秒5-36秒7-11秒8 一杯
[今週] 助手
【栗東坂路】 不 53秒8-39秒8-25秒4-12秒8 末強め
坂路で単走。終始、四肢の動きがキビキビとして、いいスピードを引き出している。ピッチが非常に速いが、それでいて夢中になりすぎていないところがいい。
■5枠9番 ワープスピード【評価B】
高木厩舎[東] 川田騎手
[1週前] 助手
【美浦南W】 重 67秒7-52秒6-37秒9-11秒8 馬なり
[今週] 助手
【美浦南W】 重 82秒7-66秒1-51秒5-37秒5-11秒9 強め
長めから徐々にペースを上げて僚馬を誘導。直線は内に潜った相手の勢いが上回ったが、もともとケイコは地味なタイプ。促しながら何とか食らいついた内容は悪くない。6F82秒7ー3F37秒5ー1F11秒9。全体時計は前回よりも2秒速く、きっちりと攻め込んだ意欲は買える。
■6枠10番 サヴォーナ【評価A】
中竹厩舎[西] 池添騎手
[1週前] 池添騎手
【栗東CW】 重 80秒5-66秒5-52秒1-37秒2-11秒6 一杯
[今週] 池添騎手
【栗東坂路】 不 51秒7-37秒6-24秒5-12秒4 強め
坂路で単走。四肢が軽快に、それでいてパワフルに動いた。ラストで急に左を向いて鞍上に矯正されたが、課題はこのあたりか。まだ成長できる余地がありそうだが、不良馬場をものともせず好時計叩き出した点は評価できる。2カ月ぶりの実戦に向けて仕上げに抜かりはなく、休み明けだが、馬体に実が入ってメリハリが出てきた。世代レベルが低いといわれてしまっている4歳馬代表として、どのようなレースを見せてくれるか。
■6枠11番 ゴールデンスナップ【評価A】
田中克厩舎[西] 浜中騎手
[1週前] 浜中騎手
【栗東CW】 重 84秒0-68秒8-53秒5-37秒7-11秒2 強め
[今週] 浜中騎手
【栗東芝】 不 81秒5-64秒1-48秒7-35秒9-11秒5 馬なり
芝コースで併せ馬。パートナーを追いかけた。手前を替えると、姿勢がグッと低くなり、スピードに乗った。そこまで追わないが、悠々とパートナーに追いついてみせた。鞍上が引っ張りきりの手応えで、タイムも文句なし。格下だけど調教の良さでどこまでやれるか楽しみ。
■7枠12番 ディープボンド【評価B】
大久保厩舎[西] 岩田望騎手
[1週前] 岩田望騎手
【栗東CW】 重 96秒7-80秒6-66秒1-51秒5-36秒7-11秒3 一杯
[今週] 岩田望騎手
【栗東CW】 不 82秒0-66秒5-51秒4-36秒7-11秒5 一杯
CWコースで単走。相変わらず前脚のかき込みが非常にパワフル。四肢の伸縮も大きく、完歩の大きさにつながっている。少し高いが首の使い方もわるくはない。体調は良さそうなのだが、馬自体が走ることに飽きてしまっているような態度を時折見せていることには不満が残る。主戦の和田騎手が乗らなかったのもその辺が原因のようだ。ここで結果が出ないようだと、ダートへの路線変更も視野に入っているという話も聞こえてきているだけに、過度な期待は禁物か。
■7枠13番 シルヴァーソニック【評価B】
池江厩舎[西] 武豊騎手
[1週前] 水口騎手 [3月7日(木)追い]
【栗東CW】 稍 81秒1-65秒8-50秒7-36秒5-11秒6 一杯
[今週] 武豊騎手
【栗東坂路】 不 52秒6-38秒0-24秒6-12秒4 末強め
昨秋はメルボルンCを目指していたが、左前球節に不安がでて自重。
帰厩時は背中や腰の筋肉が落ちて、体が物足りなかったが、やるごとに筋肉量も戻り気持ちも乗ってきた。
坂路で単走。力強く地面を叩くフットワークで迫力十分。首も上手に使っている。休み明けだが、いい仕上がりに持ってくることができた。
勿論本番は先だからお釣りを残した仕上げだが、思った以上に仕上がった感じはある。
鞍上がやる気を見せるかどうかで、久しぶりでも意外とがんばれそうな出来ではある。
■8枠14番 ゼーゲン【評価C】
堀厩舎[東] 松若騎手
[1週前] 助手 [3月7日(木)追い]
【美浦南W】 稍 82秒8-66秒4-51秒5-36秒9-11秒7 一杯
[今週] 助手
【美浦南W】 重 82秒1-66秒0-51秒2-36秒5-11秒8 直強め
中間の併せ馬ではすべて劣勢の走り。今週も追走したとはいえ、1度は並んだ相手にあっさりと置かれる鋭さを欠く伸び脚。最後は苦しくなって2馬身の遅れからも、衰えは隠せない。舞台設定は悪くはないが、この状況ではそろそろ引退のタイミングなのではないか。
■8枠15番 ショウナンバシット【評価C】
須貝厩舎[西] M・デムーロ騎手
[1週前] 団野騎手
【栗東CW】 重 83秒5-68秒3-53秒2-37秒7-11秒2 一杯
[今週] M・デムーロ騎手
【栗東CW】 不 82秒7-66秒8-52秒2-37秒0-11秒2 直強め
CWコースで3頭併せ。2頭を前に行かせ、前に置いたままでゴール。抜いたり、並んだりすることを想定しなかったのかもしれないが、ちょっとイメージは良くない。