【阿修羅の追い切り速報】重賞以外の追い切り特注馬

【阿修羅の追い切り速報】重賞以外の追い切り特注馬

ここで取り上げる注目馬は基本的に「阿修羅認定競走以外」のレースからの選出となっておりますが、好調教馬のみならず先々の指定に向けての【思惑】が絡んだ馬が紹介されることもございますので、推奨馬に関しては当該レースのみならずその後の動向もチェックしておくことをお薦めいたします。

注目の美浦の追い切りから。


<美浦>馬場寸評(2025.1.8)

【美浦ウッド】は良。月曜日に雨が降ったこともあって、チップは適度に水分を含んだ状態。後半も乾くことなくしっとりとしたコンディションが続き、時計も速かった。騎乗した助手は「久しぶりに雨が降ったことで、速い時計が出ていた時の昨年の馬場に戻った。コーナーから直線に向けて一気に走れてしまう感じで、スピードが落ちない。走りやすい馬場だね」とのこと。日曜日中山11R・フェアリーSに出走予定のミーントゥビーが5F67秒9ー3F38秒0ー1F11秒5。フェアリーSと月曜日中京11R・シンザン記念にダブル登録のあるホウオウガイアが6F84秒9ー3F37秒0ー1F11秒3。
【美浦ポリトラック】は良。雨の影響で粘り気のある馬場。走りやすく時計は速い。1F11秒前半が出ている。
【美浦芝】は良。丈がそろってコンディションは良好。走りやすく、時計も速め。
【美浦ダート】は良。雨が残って軽い砂質。走りやすく時計も先週よりも速い。1F12秒台前半なら優秀だ。
【美浦坂路】は良。締まって走りやすいコンディション。時計も先週よりも速く、1F12秒台前半ならOK。


<美浦>追い切り注目馬

■月曜中山7R 3歳1勝クラス
 モジャーリオ(牡3歳)

父:リオンディーズ
母父:ハービンジャー
生産:錦岡牧場
馬主:MOJA
厩舎:美浦・斎藤 誠

芝に戻して2勝目を狙う今回はケイコの強度を上げて、体質強化を図った。1週前は古馬2勝クラスと併せたが、直線は一杯に追われる相手に対して終始余裕のある手応え。最後まで追うことなく真っ直ぐ伸びて1馬身の先着。5F67秒6ー3F38秒3ー1F11秒8。重い馬場でなおかつ外を回してこの数字はかなり優秀なもの。今週も同じく古馬2勝クラスの馬と併せたが、5馬身追走の負荷をモノともせずに、直線は一杯に追われる相手を尻目にスパッと切れて1F11秒2。全体時計も6F82秒8ー3F37秒2と速く、ケイコを着実に実にしてパワーアップに成功。肌もピカピカで状態面の良さが際立っている。


<栗東>馬場寸評(2025.1.8)

トレセンスタンドにある温度計は0度を指し、朝イチは風も強く凍えるような寒さだった。月曜に雨が降った影響で芝コースはやや重、その他はすべて良馬場だった。変則日程でこの日は全休日明け。追い切りは普段の3割り程度だった。
【Wコース】は11秒台前半が少なめ。力のいる馬場で全体的に時計がかかった。
【芝コース】は場所によってかなり芝丈の長短に差がある状態。馬なりのセーブした追い切りのみだったため数字は遅め。
【ポリトラック】は抑えたままでも5ハロン63秒台がでてるように走りやすい状態。


<栗東>追い切り注目馬

■土曜中京8R 牛若丸ジャンプステークス
 サイード(せん6歳)

父:キズナ
母父:ボストンハーバー
生産:土居牧場
馬主:前田 幸治
厩舎:栗東・角田 晃一

小牧が乗りWコースで6ハロン86秒1ー70秒5ー54秒7ー38秒9ー12秒2。直前はサラッとした内容だったが、弾力十分の動きで好仕上がり。前走から少し間隔が空いているが、1週前にはしっかりと負荷をかけていて息の面でも不安はなし。前走は逃げた馬を捕えきれずの2着だったが、右に張るところがあるだけに左回りに替わるのは歓迎のタイプ。置き障害でスピードを生かせるのもプラスでここはキッチリ結果を出す。


■日曜中京11R 淀短距離ステークス
 ダディーズビビッド(牡7歳)

父:キズナ
母父:フレンチデピュティ
生産:上水牧場
馬主:田島 大史
厩舎:栗東・千田 輝彦

Wコースで6ハロン78秒6ー64秒4ー51秒7ー38秒2ー12秒7。最後は抑えたがテンから飛ばす意欲的な攻めを敢行。年齢的なものもあってか、このところは以前ほど迫力ある動きが見られなかったが、今回は十分に間隔を空けた効果か活気が漲っている。先週の雨の中での競馬で馬場も荒れて差しも利きそう。得意の中京6ハロン戦で一変が期待できる。


■中京月曜8R 4歳上1勝クラス
 ポルポラジール(牡4歳)

父:シニスターミニスター
母父:ルーラーシップ
生産:辻 牧場
馬主:(株)Gリビエール・レーシング
厩舎:栗東・新谷 功一

ポリトラックで5ハロン63秒6ー49秒7ー37秒8ー11秒6。テンから勢いよく飛ばし、道中も前向きさ十分。最後もパワフルな脚取りで駆け抜けた。前走はゴール前では失速気味で7着に終わったが、久々で最後は息がもたなかった印象。控える形でも競馬はできるが、ワンペースなところがあるだけにやはり前に行ってこそのタイプだろう。大型馬の叩き2戦目、前走積極的な競馬をしたことも今回に繋がってきそうだ。


以上、美浦と栗東の馬場寸評、及び4頭の調教注目馬をご紹介いたしました。


株式会社ASHURA PROJECT
調教班