【阿修羅の追い切り速報】重賞以外の追い切り特注馬

【阿修羅の追い切り速報】重賞以外の追い切り特注馬

ここで取り上げる注目馬は基本的に「阿修羅認定競走以外」のレースからの選出となっておりますが、好調教馬のみならず先々の指定に向けての【思惑】が絡んだ馬が紹介されることもございますので、推奨馬に関しては当該レースのみならずその後の動向もチェックしておくことをお薦めいたします。

注目の美浦の追い切りから。


<美浦>馬場寸評(2024.12.18)

【美浦ウッド】は良。前日から入念な水まきは行っているが、乾燥が早く、先週同様にパサパサの状態。ハロー車で馬場を均した直後は速い時計も出ているが、荒れた時間帯は重くなって、時計が掛かっている。その差が大きいだけに、追った時間を気にした方がいい。騎乗した助手は「チップは深く、沈むような馬場。特に直線はもうひと踏ん張りのパワーが必要。ここ2週は明らかに馬場が変わってきたのは、チップが凍った影響があるのかも」とのこと。日曜中山11R・有馬記念に出走するレガレイラが6F84秒6ー3F38秒9ー1F11秒4。アーバンシックが6F83秒7ー3F37秒6ー1F11秒6。
【美浦ポリトラック】は良。乾燥して硬めの馬場。ただ追い切りへの影響はなく、速い時計がマークされた。1F11秒台前半なら優秀だ。
【美浦芝】は良。丈がそろって硬めのコンディション。追い切り頭数は少ないが、1F12秒台前半なら優秀と言える。
【美浦ダート】は良。乾燥はしているが、重さや、深さはなく走りやすいコンディション。1F12秒台前半なら優秀と言える。
【美浦坂路】は良。ウッド同様に乾燥が目立つが、数字の出方には大きな変化なし。安定した状態。1F12秒台前半ならOKだ。


<美浦>追い切り注目馬

■日曜中山8R 冬至特別
 ダノンマカルー(せん3歳)

父:ドゥラメンテ
母父:Street Boss
生産:レイクヴィラファーム
馬主:(株)ダノックス
厩舎:美浦・田中 博康

気性の問題を抱えていたことで去勢に踏み切ったが、これが奏功。実戦2度目となった前走は最後まで集中力を切らさず、ゴール前できっちりと差し切る今までにないパフォーマンス。この中間も意欲的なケイコを積んで、心身ともに更なる上積みを感じさせる出来。1週前は6F80秒3ー3F36秒4ー1F11秒7。オープン馬、ミッキーファイトと併せてきっちりと食らいついた。今週は3頭併せ。前を走る2頭を目標に進み直線は内に潜ったが、持ったままうなっていた。6F80秒1ー3F36秒6ー1F11秒9。やる気になればいくらでも時計が出そうな感触で、心身ともに充実期に入った。肌をピカピカに見せて、出来は文句なし。


■日曜中山10R オルフェーヴルカップ
 ユキノロイヤル(牡3歳)

父:ディーマジェスティ
母父:タイキシャトル
生産:服部 牧場
馬主:井上 基之
厩舎:美浦・小野 次郎

NHKマイルC後は放牧で英気を養って得意の中山マイル戦に向けてじっくりと仕上げてきた。追うごとに切れが増し、2週前は併せ馬でビシッと追われ5F68秒8ー3F37秒7ー1F11秒6。時計の掛かる重い馬場で、なおかつ外を回るタフな内容となったが、最後まで力感あふれる走りで併せた相手に1馬身の先着を果たした。先週の1本でほぼ仕上がったため今週は単走で反応を確かめる内容。身のこなしが柔らかく、直線もゴーサインにしっかりと反応して矢のような伸び脚。5F68秒3ー3F37秒5ー1F12秒1。前向きに走れており、馬体の緩みも一切ない仕上がり。万全の復帰戦だ。


<栗東>馬場寸評(2024.12.18)

気温3度で先週よりも温度自体は高かったが、朝は風が強く体感温度はかなり低めだった。晴天で全コース良馬場。
【Wコース】は、風の影響もあってか早い時間帯はラスト1ハロン11秒台前半は少なめ。後半の時間帯には10秒台をマークする馬もいて先週と同程度かやや速めの数字がでた。
【芝コース】は有馬記念出走のシャフリヤールの5ハロン63秒0が最速。一杯に追われた馬はいなかったため数字は遅めだった。
【ポリトラック】はラスト11秒台も普段より少なめ。全体的に時計を要した。


<栗東>追い切り注目馬

■土曜京都9R 万両賞
 フードマン(牡2歳)

父:Kingman
母父:Dark Angel
生産:Pursuit of Success
馬主:増田 和啓
厩舎:栗東・小栗 実

ポリトラックで6ハロン82秒0ー63秒3ー48秒6ー35秒9ー11秒3。古馬3勝クラスのモンブランミノルを1秒近く追走し、ゴールでは馬体を併せて走り抜けた。手応えはやや劣ったがそれでも軽快な脚取り。前走後少し間隔が空いたが1週前にもハードな攻めを消化していてキッチリ仕上がっている。前走のサウジアラビアRCではシンガリ負け。相手が揃っていたこともあるが、折り合いを欠いてしまったことが大きな敗因か。前進気勢の強過ぎるところがあるだけに距離の短縮は歓迎、1勝クラスのここなら十分勝負になる。


■日曜京都10R サンタクロースステークス
 ガイアメンテ(牡3歳)

父:ドゥラメンテ
母父:Concorde’s Tune
生産:ノーザンファーム
馬主:(有)サンデーレーシング
厩舎:栗東・須貝 尚介

Wコースで5ハロン71秒9ー55秒6ー39秒1ー11秒4。ゆっくりとした行き出しで、上り過ぎから加速し、ラストは抑えたままでシャープな伸びを見せた。前走時も鋭い走りを見せていたので大幅に良くなったという感じではないが高いレベルで安定している。2歳時はやや人気先行にも映ったが、年齢を重ね、どっしりと落ち着きがでてきて本格化ムードが漂う。来年の飛躍が期待される馬。そのためにもここは負けられないところだ。


以上、美浦と栗東の馬場寸評、及び4頭の調教注目馬をご紹介いたしました。


株式会社ASHURA PROJECT
調教班