【阿修羅の追い切り速報】重賞以外の追い切り特注馬

【阿修羅の追い切り速報】重賞以外の追い切り特注馬

ここで取り上げる注目馬は基本的に「阿修羅認定競走以外」のレースからの選出となっておりますが、好調教馬のみならず先々の指定に向けての【思惑】が絡んだ馬が紹介されることもございますので、推奨馬に関しては当該レースのみならずその後の動向もチェックしておくことをお薦めいたします。

注目の美浦の追い切りから。


<美浦>馬場寸評(2024.12.11)

【美浦ウッド】は良。前日に水まきを行ったが、朝からチップは乾燥してパサパサの状態。そのため走りづらく、先週よりも時計がかかっていた。騎乗した助手は「表面の水分がなくて、いつもより強いキックが必要だった。直線もスッと伸びきれず、何度もギアを入れる感じ。跨がった2歳馬は追い切り後にかなり疲れていたね。先週とは違うタフな馬場だった」とのこと。日曜京都11R・朝日杯FSに出走予定のアルレッキーノが5F65秒4ー3F37秒0ー1F11秒7。ニタモノドウシが5F68秒7ー3F37秒7ー1F11秒7。
【美浦ポリトラック】は良。少し硬めのコンディション。ただ追い切りに影響することはなく、先週同様に速い時計がマークされた。
【美浦ダート】は良。追い切り頭数は少なかったが、適度に締まって走りやすいコンディション。1F12秒台前半なら優秀と言える。
【美浦芝】は良。寒い時季になって色は変わってきたが、芝丈がそろって走りやすい馬場。1F11秒台なら優秀だ。坂路は良。先週同様に走りやすい馬場。時計も出ている。


<美浦>追い切り注目馬

■日曜中山10R 北総ステークス
 ハビレ(牡3歳)

父:ヘニーヒューズ
母父:ブラックタイド
生産:秋場牧場
馬主:古賀 慎一
厩舎:美浦・武井 亮

1週前追い切りは三浦を背に6F80秒2ー3F37秒1ー1F11秒5。スタートから軽快にラップを刻みながらも、直線は持ったままもうひと伸び。スピード、切れの良さが目立った。今週も三浦が感触を確かめたが、滑らかな加速から、ラストは手応え十分に伸びきった。5F68秒6ー3F38秒6ー1F11秒9。体がひと回り大きくなって、フットワークも力感にあふれている。心身ともに着実な成長を見せており、いい状態で復帰できる。


<栗東>馬場寸評(2024.12.11)

日曜の午後に雨が降ったがその後は晴天続きで、芝コース(やや重)を除いてすべて良馬場だった。
【Wコース】はラスト1ハロン11秒台前半で走り抜ける馬もソコソコいて、先週と同程度の数字がでたが、力が付ききってない馬はゴール前で苦しくなるシーンも多かった。10秒台はなし。来週の有馬記念がラストランのドウデュースがマークした11秒0が最速だった。
【芝コース】は追い切り1組のみ。ところどころ掘れてやや力を要する馬場。
【ポリトラック】は、ラスト10秒9をだした馬もいたが、全体時計は標準よりも遅めだった。


<栗東>追い切り注目馬

■土曜京都12R 3歳上2勝クラス
 パワーホール(せん3歳)

父:スワーヴリチャード
母父:コマンズ
生産:平野牧場
馬主:(株)NICKS
厩舎:栗東・昆 貢

Wコースで6ハロン84秒1ー68秒2ー52秒9ー37秒6ー11秒2。2週前には横山典騎手が乗り6ハロン79秒4秒の好時計もマーク。6月の函館以来半年振りのレースになるが、栗東に戻り10月下旬から時計を出し始め、ここ3週程は鋭さ満点の動きを見せている。多少頭の高いところはあるが前向きさも旺盛。デビュー2戦目の札幌2歳Sで2着、3歳時の共同通信杯では、その後皐月賞を勝つジャスティンミラノに0秒4差の3着に粘っている実力馬。仕上げの良さも目立ち、2勝クラスなら負けられない。


■日曜京都10R サリオスカップ
 ガンウルフ(牡4歳)

父:Gun Runner
母父:A.P. Indy
生産:Winchester Farm
馬主:前原 敏行
厩舎:栗東・藤岡 健一

小崎が乗りWコースで5ハロン66秒5ー50秒9ー36秒0ー11秒3。古馬オープンのスパイラルノヴァを追いかけてゴールでは1馬身前に出た。上りから一気に加速し最後まで勢いも衰えず、ラストも弾力十分の動きで駆け抜けた。昇級戦の前走は8着に終わったが、先手が取れず控える形だったことを考えれば悪くない内容。クラス2戦目、100メート距離が延びて前々で運べれば一変があってもおかしくない。


以上、美浦と栗東の馬場寸評、及び3頭の調教注目馬をご紹介いたしました。


株式会社ASHURA PROJECT
調教班