【阿修羅の追い切り速報】重賞以外の追い切り特注馬

【阿修羅の追い切り速報】重賞以外の追い切り特注馬

ここで取り上げる注目馬は基本的に「阿修羅認定競走以外」のレースからの選出となっておりますが、好調教馬のみならず先々の指定に向けての【思惑】が絡んだ馬が紹介されることもございますので、推奨馬に関しては当該レースのみならずその後の動向もチェックしておくことをお薦めいたします。

注目の美浦の追い切りから。


<美浦>馬場寸評(2024.12.4)

【美浦ウッド】は良。空気が乾燥していたうえに気温も上がったが、前日からの入念な水まきの成果でチップは終日湿った状態。時計も速かった。騎乗した助手は「風はあったが、下は締まって走りやすいコンディション。特に内側は荒れた時間になっても重さがなく、最後までスイスイと動けるような状態。非力な2歳馬でも1F11秒台が楽に出ているからね」とのこと。日曜阪神JFに出走するブラウンラチェットが6F83秒6ー3F38秒0ー1F11秒6。テリオスララが5F66秒4ー3F37秒6ー11秒3。
【美浦ポリトラック】は良。若干硬めも追い切りへの影響はなし。速い時計が出ており、1F11秒台前半なら優秀だ。
【美浦ダート】は良。軽くて走りやすいコンディション。ビシッと追う馬は少なかったが、時計の出る状況。1F11秒台ならOK。
【美浦芝】は良。綺麗に刈り上げており、走りやすいコンディション。1F11秒台前半も出ている。
【美浦坂路】は良。ウッド同様に水まきの成果で適度な湿り気があって走りやすい状況。時計も速く1F12秒台前半なら優秀だ。


<美浦>追い切り注目馬

■土曜中山11R 常総ステークス
 デコラシオン(牡5歳)

父:ロードカナロア
母父:Acatenango
生産:社台ファーム
馬主:(有)社台レースホース
厩舎:美浦・高木 登

秋3戦目で昨年2着の当レースに出走。水曜長め、日曜半マイルの追い切りを順調に消化して、1週前は一杯に追われる相手を馬なりのまま圧倒。最後まで相手に合わせる余裕の走りで、5F66秒6ー3F37秒2ー1F11秒5をマーク。日曜には4F53秒2ー1F11秒4。迎えた今週は2歳OP馬に胸を貸す形となったが、馬場の大外に持ち出すと追われる相手を見ながら余裕の先着。最後まで手綱は持ったままで、追えば突き放す勢いがあった。5F67秒3ー3F37秒6ー1F11秒6。パンパンに膨らんだ馬体からも体調の良さが伝わっており、ここ目標に隙のない仕上がり。


■日曜中山9R チバテレ杯
 ビターグラッセ(牝4歳)

父:ルーラーシップ
母父:サクラバクシンオー
生産:ノーザンファーム
馬主:山口 功一郎
厩舎:美浦・栗田 徹

前走後は間隔をあけてリフレッシュ。その甲斐あって、中間の追い切りではハツラツとした走りを見せている。1週前は古馬OP馬と併せたが、一杯に追われる相手を尻目にグングンと加速。最後まで相手を寄せつけずに1馬身先着でフィニッシュ。5F66秒6ー3F37秒2ー1F11秒7。今週は同じく古馬OP馬との併せ馬。僚馬を誘導して馬場の外で馬体を並べたが、相手が来れば来るだけ伸びる脚勢のまま、最後は1馬身の先着。5F65秒8ー3F37秒2ー1F12秒0。数字以上の切れと迫力があり、馬体も筋肉が盛り上がり、無駄のない状態。体調は前走以上だ。


<栗東>馬場寸評(2024.12.4)

トレセンスタンドの温度計も6度でかなり冷え込んでいたが、晴天で芝コース(やや重)を除いてすべて良馬場だった。
【Wコース】は追い切り開始1頭目からラスト1ハロン11秒台前半をマーク。馬場の荒れた時間帯はやや時計を要したが、走りやすい状態で先週よりも全般的に速めの数字がでたが10秒台はなし。来週の朝日杯FSを予定しているアルテベローチェを併せて先着したユティタムの11秒0が最速だった。
【芝コース】はところどころ掘れた状態が嫌われてか追い切り少数。控えた追い切りが中心で数字は遅め。
【ポリトラック】も馬なりのセーブした追い切りが中心。ラスト11秒台は普通に出たが、全体時計はやや遅めだった。


<栗東>追い切り注目馬

■土曜京都11R リゲルステークス
 トランキリテ(牡5歳)

父:ルーラーシップ
母父:ゼンノロブロイ
生産:(有)社台コーポレーション白老ファーム
馬主:(有)キャロットファーム
厩舎:栗東・松永 幹夫

Wコースで6ハロン83秒4ー67秒8ー52秒9ー37秒7ー11秒7。3頭併せで格下2頭に先行先着。終いはそれほど鋭い伸びを見せるタイプではないが、しっかりとした脚取りと推進力あふれる動きで好調をアピール。前走はベストとはいえない1800mでも一応の格好は付けた形だったが、ゴール前で伸びを欠いたのは距離が微妙に長かったか。ひと叩きされた状態も上向き、得意のマイル戦に変わってもう一歩前進を見せる。とを考えれば、追い込んでの4着は強い内容。今回は鞍上にルメールを配し必勝態勢。


■日曜京都10R ブエナビスタカップ
 ムルソー(牡3歳)

父:レイデオロ
母父:エンパイアメーカー
生産:辻 牧場
馬主:長谷川 祐司
厩舎:栗東・斉藤 崇史

Wコースで6ハロン83秒3ー66秒8ー51秒5ー36秒8ー11秒3。前の2頭を目標に進み一杯に追われると鋭い伸びを見せた。9月以来の実戦となるが、3週連続で一杯に追われているように元気一杯。先週の段階でも終いシャープな動きをしていて完全に仕上がっている。前走はハナに立ってマイペースで運んで2着に6馬身の差を付けての完勝。キャリアも浅くもまれる競馬となった時にどうなるかの不安はあるが、まだまだ上を目指せる器。ここもしっかりと結果を出す。


以上、美浦と栗東の馬場寸評、及び4頭の調教注目馬をご紹介いたしました。


株式会社ASHURA PROJECT
調教班