【阿修羅の追い切り速報】重賞以外の追い切り特注馬
ここで取り上げる注目馬は基本的に「阿修羅認定競走以外」のレースからの選出となっておりますが、好調教馬のみならず先々の指定に向けての【思惑】が絡んだ馬が紹介されることもございますので、推奨馬に関しては当該レースのみならずその後の動向もチェックしておくことをお薦めいたします。
注目の美浦の追い切りから。
<美浦>馬場寸評(2024.11.6)
【美浦ウッド】は良。チップは適度に水分を保ち、しっとりとした状態。そのため締まって走りやすく、時計も速かった。騎乗した助手は「先週よりもクッションが利いていた。気温が下がったことで乾きもなかったし、終日走りやすい馬場状態。特に内側はスピードに乗ればそのまま走り切れてしまう感じで、時計も出やすかった」とのこと。日曜京都11R・エリザベス女王杯に出走するレガレイラが6F82秒2ー3F37秒3ー1F11秒0。シンリョクカが5F68秒8ー3F37秒3ー1F11秒6。
【美浦ポリトラック】は良。硬さもなく走りやすいコンディション。時計も速かった。1F11秒台前半も出ている。
【美浦ダート】は良。軽くて走りやすい砂質。追い切り頭数は少なかったが、1F12秒台前半なら優秀だ。
【美浦芝】は良。丈が揃って走りやすいコンディション。時計も速め。
【美浦坂路】は良。適度な水分があって走りやすい馬場。時計も速く、1F12秒台前半なら優秀と言える。
<美浦>追い切り注目馬
■土曜東京11R 武蔵野ステークス
コスタノヴァ(牡4歳)
父:ロードカナロア
母父:ハーツクライ
生産:ノーザンファーム
馬主:吉田 勝己
厩舎:美浦・木村 哲也
前走後はここ目標に早めに帰厩。10月20日に初時計をマークすると、そこからウッド、坂路を併用して熱心な追い切りを消化。1週前は6Fから飛ばしたが、直線は勢いそのままに伸びて6F81秒4ー3F38秒3ー1F11秒8。余力たっぷりにスパッと切れた。今週は3頭併せの真ん中に入れて実戦を意識させたが、両サイドを圧倒する手応えと脚勢。最後まで持ったまま伸びて5F68秒6ー3F38秒6ー1F11秒4。筋肉量豊富な馬体に肌もピカピカ。きっちりと態勢を整えた。
■日曜東京10R ユートピアステークス
カナテープ(牝5歳)
父:ロードカナロア
母父:Royal Applause
生産:ノーザンファーム
馬主:C.フィプケ
厩舎:美浦・堀 宣行
前走後はいったん放牧へ。無理に使うことなく、間隔をあけてしっかりと英気を養った。その甲斐あって馬体、動きともにフレッシュな状態。追い切りでも好時計をマークするなど、好調時と遜色ない動きを見せている。1週前は3頭併せで追われ5F65秒9ー3F36秒5ー1F11秒3。攻め動く相手に互角の伸び脚を披露。今週も併せ馬。5Fからビッシリと馬体を並べてプレッシャーをかけたが、最後まで手応えたっぷりに真っ直ぐ伸びきった。5F67秒5ー3F37秒0ー1F12秒0。馬場の大外を回ったことを踏まえれば十分な数字で、フットワークも弾んでいた。体も無駄なく仕上がっており、いきなり全開と行く。
<栗東>馬場寸評(2024.11.6)
調教時間中にいっとき雨が降ったが、直ぐに青空が広がり概ね晴れ。芝コース(やや重)以外はすべて良馬場だった。
【Wコース】はラスト1ハロン11秒台前半であがってくる馬はまずまず多かった。10秒台こそいなかったが、先週よりもいく分速めの数字がでた。
【芝コース】は追い切り数は少なめ。芝丈が伸びて見た目は走りやすそうな状態。ほとんどが馬なりのセーブした内容だったが、一杯に追えばかなり速い時計が出そうな馬場。
【ポリトラック】は6ハロン80秒をきってくる馬も多く、先週よりも速いタイムがでた。
<栗東>追い切り注目馬
■土曜京都12R 3歳上2勝クラス
キングサーガ(せん7歳)
父:キングカメハメハ
母父:ディープインパクト
生産:ノーザンファーム
馬主:(有)キャロットファーム
厩舎:栗東・小栗 実
調教師が乗りWコースで6ハロン84秒0ー68秒2ー52秒9ー37秒5ー11秒7。単走で直線も手綱を抑えたままのセーブした内容だったが最後は弾力十分に駆け抜けた。久々の芝のレースだった前走の茶臼山高原特別では、後方3番手からそれなりに脚を使ってはいたが、勝ち負けまでには加われずの4着止まり。それでも休み明けだったことを考えれば悪くない内容。キレるタイプではないが、長くいい脚を使える馬。先週の降雨であまり速い時計の決着とならなそうなのもこの馬にはプラス。叩かれて気合も増していてもう一歩前進を見せる。
■日曜京都10R ラッキーライラックカップ
メイショウコガシラ(牡4歳)
父:メイショウボーラー
母父:Elusive Quality
生産:村下 明博
馬主:松本 好雄
厩舎:栗東・本田 優
Wコースで6ハロン83秒0ー66秒3ー51秒0ー36秒4ー11秒8。古馬3勝クラスのダイメイセブンと併せて半馬身ほど遅れたが手応えは優勢。しっかりと体を使ったダイナミックなフォーム、体の張りも目立ち高いレベルで安定している。極端にもまれたり、外から被せられたりすると走る気をなくす難しいタイプではあるが、しぶとさがあり、前々で運べれば多少の厳しいペースでも踏ん張りの利く馬。ここも前走のようなレースができればチャンスは十分だろう。
以上、美浦と栗東の馬場寸評、及び4頭の調教注目馬をご紹介いたしました。
株式会社ASHURA PROJECT
調教班