【阿修羅の追い切り速報】重賞以外の追い切り特注馬
ここで取り上げる注目馬は基本的に「阿修羅認定競走以外」のレースからの選出となっておりますが、好調教馬のみならず先々の指定に向けての【思惑】が絡んだ馬が紹介されることもございますので、推奨馬に関しては当該レースのみならずその後の動向もチェックしておくことをお薦めいたします。
注目の美浦の追い切りから。
<美浦>馬場寸評(2024.10.30)
【美浦ウッド】は重。今週から開門が7時に変更。前日から降り続いた雨の影響で、コース全体がたっぷりと水を含んだ状態。そのため馬場は重くなり、特に荒れた時間帯はかなり負荷が掛かっていた。時計も先週よりも遅い。騎乗した助手は「雨で馬場が重くなって、前への進みが悪かった。非力な馬は踏ん張りが利かず、滑ってしまうようなところもあったし、先週とはまるで違う馬場」とのこと。日曜東京11R・アルゼンチン共和国杯に出走するクロミナンスが6F82秒4ー3F36秒8ー1F11秒6。ハヤヤッコが5F67秒9ー3F37秒8ー11秒7。
【美浦ポリトラック】は重。雨で水が浮かぶような状態。そのため走りづらく時計も掛かっている。
【美浦芝】は不良。タフなウッドを嫌って、追い切る馬が多かった。走ると水しぶきがあがるような状態で、決してコンディションがいいとは言えない状況。時計は掛かっている。
【美浦ダート】は不良。コース全体に水が浮くような状況。追い切りは1組だけで、時計も掛かっている。
【美浦坂路】は重。かなりの水分量。重く走りづらい馬場だった。
<美浦>追い切り注目馬
■土曜東京11R 京王杯2歳ステークス
ヒシアマン(牡2歳)
父:モーリス
母父:マンハッタンカフェ
生産:ノーザンファーム
馬主:阿部 雅英
厩舎:美浦・堀 宣行
サウジアラビアRCを熱発で回避。ただ、その後の追い切りの動きを見る限り、心配は無用だ。1週前追い切りでは5F66秒2ー3F35秒8ー1F11秒0の好時計を軽く仕掛けた程度でマーク。古馬に余力を持って同入を果たした。今週は半マイルからの追い切りとなったが、滑らかな加速から、直線も勢いたっぷりの伸び脚。4F52秒3ー3F37秒5ー1F11秒7。体の緩みも一切なく、力を出せる態勢だ。
■日曜東京9R 百日草特別
ホウオウガイア(牝2歳)
父:シルバーステート
母父:フレンチデピュティ
生産:ノーザンファーム
馬主:小笹 芳央
厩舎:美浦・大竹 正博
デビュー戦V後は間隔をあけて成長を促したが、帰厩後は馬体、動きともにパワーアップされた姿。1週前は7Fから3頭併せで意欲的に追われたが、最後まで脚勢に乱れはなく、一直線の伸び脚。7F96秒5ー3F37秒1ー1F11秒3。今週は2頭併せ。6Fからペースを上げて、直線は僚馬の内へ。重い馬場を苦にすることなく、引っ張り切れない手応えのままきっちりと伸びきった。6F82秒9ー3F36秒5ー1F11秒7。体も中から膨らませたような張りがあり、成長著しい仕上がりだ。
■日曜東京10R 錦秋ステークス
サルヴァトーレ(牡4歳)
父:キズナ
母父:ボストンハーバー
生産:土居牧場
馬主:(株)ノースヒルズ
厩舎:美浦・和田 正一郎
久々を叩いて出来がグンとアップ。1週前の併せ馬では、うなるような勢いでスパッと切れた。6F83秒9ー3F37秒3ー1F11秒5。今週はオーバーワークを避けて単走に切り替えたが、手脚が良く伸びたダイナミックなフットワークに、ラストも手応え十分の伸び脚。5F68秒3ー3F38秒7ー1F11秒9。数字以上の切れと迫力があり、馬体もパンパンに張った状態。出来に関しては言うことなし。
<栗東>馬場寸評(2024.10.30)
前日から降り続いていた雨も開場直前にあがり、途中からは日も差して好天に。
芝コースは重、ポリトラックは(常時)良、その他のコースは不良だった。
【Wコース】はラスト1ハロン10秒台を計時する馬もいたが、雨の影響で先週よりはいく分時計がかかった。
【芝コース】はセーブした追い切りが中心だったこともあるが、かなり水分を含んだ掘れやすい馬場だったため数字は遅めだった。
【ポリトラック】はラスト11秒台をマークした馬も多く、降雨の影響もなく標準的なタイムがでた。
<栗東>追い切り注目馬
■土曜京都9R 衣笠特別
ロードトラスト(せん4歳)
父:キズナ
母父:キングカメハメハ
生産:宮内牧場
馬主:(株)ロードホースクラブ
厩舎:栗東・長谷川 浩大
ポリトラックで6ハロン78秒5ー62秒2ー48秒8ー36秒3ー11秒3。攻めは常に動くタイプではあるが、テンから飛ばす意欲十分の内容。6ハロン78秒5は出色の数字。しっかり体を使った走りで推進力も十分。前走は直線で逃げた馬に並びかけるところまではいって、終いはやや失速気味の6着に終わったが、去勢明けで間隔が空いていたことを考えれば悪くない走りだった。ひと叩きされて活気も増し、今回は最後のもうひと踏ん張りが利く。
■日曜京都9R もちの木賞
マテンロウサン(牡2歳)
父:Into Mischief
母父:Daiwa Major
生産:Chiyono Terada
馬主:寺田 千代乃
厩舎:栗東・昆 貢
Wコース単走で7ハロン96秒3ー79秒6ー64秒9ー50秒5ー36秒5ー11秒2。長めから行きラストは鋭い伸びを見せた。内めを通ったにしても時計も優秀。
前走の紫菊賞は3番手からレースを運び、結局前の馬を交わすこともなくの4着でやや物足りない内容だったが、速い上りの決着だったことや、札幌帰りでいく分強い攻めも不足していたか。ダートで結果をだしているイントゥミスチーフ産駒でもあり条件替わりもプラスにはたらく。
以上、美浦と栗東の馬場寸評、及び5頭の調教注目馬をご紹介いたしました。
株式会社ASHURA PROJECT
調教班