【阿修羅の追い切り速報】重賞以外の追い切り特注馬
ここで取り上げる注目馬は基本的に「阿修羅認定競走以外」のレースからの選出となっておりますが、好調教馬のみならず先々の指定に向けての【思惑】が絡んだ馬が紹介されることもございますので、推奨馬に関しては当該レースのみならずその後の動向もチェックしておくことをお薦めいたします。
注目の美浦の追い切りから。
<美浦>馬場寸評(2024.10.2)
【美浦ウッド】は良。今週から開門が6時半。東京開催に合わせて左回りに変更された。前日からの水まきでコース全周が適度に湿った状態。走りやすく時計も出ている。後半は気温が上がったこともあって表面は乾き始めたが、追い切りに影響を及ぼすものではなかった。騎乗した助手は「早い時間に追い切りを済まそうと朝から馬が集中していた。チップの質が良く、走りやすいコンディション。時計も速いね」とのこと。日曜中山メーン・毎日王冠に出走するシックスペンスが5F64秒3ー3F36秒4ー1F11秒6。ダノンエアズロックが5F65秒5ー3F35秒0ー1F11秒2。
【美浦ポリトラック】は良。先週から大きな変化はなく引き続き走りやすい馬場。1F11秒台前半なら優秀だ。
【美浦ダート】は良。少し乾いたコンディション。ただ走りやすく、時計も速め。1F11秒台なら優秀と言えよう。
【美浦芝】は良。丈が揃って走りやすい状況。時計も速め。1F11秒台が基準値。
【美浦坂路】は良。水まきの効果で適度に湿った状態。時計も速かった。1F12秒台前半ならOK。
<美浦>追い切り注目馬
■日曜東京9R 昇仙峡ステークス
アームブランシュ(牡4歳)
父:キズナ
母父:キングカメハメハ
生産:社台ファーム
馬主:古川 一弘
厩舎:美浦・竹内 正洋
芝の長丁場で頭角を現して、当舞台では崩れのない成績。昇級戦の前走も小差の4着といきなり見せ場をつくったように、東京芝2400mはやはり走る。その後は夏場をパスして得意の東京までじっくりと待機。メリハリを利かせた乗り込みを消化できたことで、前走よりも更にパワーアップされた出来だ。1週前はウッドで3頭併せ。ビシビシとハードに追われて6F82秒4ー3F37秒1ー1F12秒1。日曜も坂路でビシッと追われて迎えた今週はウッドで3頭併せ。2頭の間に入れて実践を意識させたが、楽な手応えのままグイグイと加速。両サイドとの手応え、脚勢は明らかに違った。最後は相手に合わせる余裕もあり、6F82秒6ー3F37秒3ー1F12秒1と数字以上の切れと迫力を感じさせるものだった。体もすっきりと仕上がっており、万全の態勢。
<栗東>馬場寸評(2024.10.2)
牡牝によって色を分けたり、今週から調教時に装着しているゼッケンが全面的に一新された。新潟開催が始まることもあり追い切りは多め、晴天で芝コース(やや重)を除いてすべて良馬場だった。
【Wコース】は終い1ハロン10秒9をマークした馬も1頭でたが、11秒台前半は少なめ。直線で失速する馬もいつも以上に多く、乾いて力のいる状態。
【芝コース】は見た目は軽く速い時計が出そうな状態だが、抑えた内容の追い切りのみだった。
【ポリトラック】はラスト11秒台は普通にでたが、ほとんど馬なり調教だったため全体時計はやや遅めだった。
<栗東>追い切り注目馬
■日曜京都9R 長岡京ステークス
ワイドラトゥール(牝3歳)
父:カリフォルニアクローム
母父:アグネスタキオン
生産:フジワラフアーム
馬主:幅田 昌伸
厩舎:栗東・藤原 英昭
藤原厩舎流の半マイル追いでWコースで4ハロン52秒2ー35秒7ー11秒2。もともと攻め駆けするタイプではあるが、弾力もあってキビキビとした動きを披露。休み明けを一度使われての良化は大きい。札幌での前走は好位から伸びを欠きやや物足りない結果だったが、初めて古馬との混合戦に加え5ヶ月近い休養明け、荒れた馬場も合わなかった様子で参考外の一戦。桜花賞で勝ち馬から0秒3のところまできている馬。
ひと叩きされた今回は実力を発揮する。
以上、美浦と栗東の馬場寸評、及び2頭の調教注目馬をご紹介いたしました。
株式会社ASHURA PROJECT
調教班