【阿修羅の追い切り速報】重賞以外の追い切り特注馬
ここで取り上げる注目馬は基本的に「阿修羅認定競走以外」のレースからの選出となっておりますが、好調教馬のみならず先々の指定に向けての【思惑】が絡んだ馬が紹介されることもございますので、推奨馬に関しては当該レースのみならずその後の動向もチェックしておくことをお薦めいたします。
注目の美浦の追い切りから。
<美浦>馬場寸評(2024.9.25)
【美浦ウッド】は良。前日からの入念な水まきの成果で、コース全体がたっぷりと水分を含んだコンディション。涼しい気候になって表面が乾くことも無く、終日しっとりと湿った状態だった。騎乗した助手は「先週と大きく変わったところはなく、軽くて時計の出る馬場。特に内側は新しいチップと古いチップがうまく馴染んでおり走りやすかった。非力な2歳馬でもスイスイと動けているよ」とのこと。日曜中山11R・スプリンターズSに出走するウイングレイテストが5F67秒6ー3F37秒8ー1F10秒9。トウシンマカオが5F67秒4ー3F37秒8ー1F11秒6。
【美浦ポリトラック】は良。先週同様に走りやすい馬場。1F11秒台前半も出ている。
【美浦ダート】は良。ウッドと同じく適度に水分を含んで走りやすい状況。時計も速い。
【美浦芝】は良。青々としていて丈もそろっている。今日は追い切りで使われなかったが、コンディションは良好。
【美浦坂路】は良。適度に水分を含んでしっとりとした状況。走りやすく時計も速め。1F12秒台前半なら優秀だ。
<美浦>追い切り注目馬
■土曜中山9R 芙蓉ステークス
ゴーゴータカシ(牡2歳)
父:モーリス
母父:ハーツクライ
生産:モリナガファーム
馬主:井山 登
厩舎:美浦・武井 亮
美浦に戻ってからも順調そのもので、ウッド、坂路を併用してきっちりと乗り込みを消化。1週前はウッドで3頭併せ。6Fから軽快に飛ばして、直線は実戦さながらの追い比べとなったが、反応は鋭く、ラストも一直線の伸び脚。6F80秒6ー3F37秒2ー1F11秒7。中の馬に同入も、外の馬には4馬身の大差先着。この1本でスイッチが入り、今週はケイコ駆けする古馬を圧倒する切れのある伸び脚。5F67秒8ー3F37秒8ー1F11秒6。パンパンに膨らんだ馬体に肌をしっとりと見せる好状態。前走からさらにパワーアップされた。
■日曜中山9R サフラン賞
ゴーソーファー(牝2歳)
父:キズナ
母父:Ghostzapper
生産:ノーザンファーム
馬主:藤田 晋
厩舎:美浦・手塚 貴久
1度使ったことで馬体、フットワークに芯が入った。追い切りの動きは鋭さを増して、楽々と時計が出るように。1週前は3頭併せで馬場の1番外を使い、グイグイと加速して1F11秒5。内2頭を手応え、脚勢で上回る伸び脚を披露。今週も3頭併せ。先行した先週と一転して、前2頭を追いかける形。力みのないフットワークから、直線は持ったまま楽々と並び掛けると、最後まで手応えに余裕を残したままフィニッシュ。6F83秒8ー3F37秒1ー1F11秒4。数字以上の切れと迫力があり、動きは活気にあふれている。馬体の緩さも抜けて、良化は著しい。
<栗東>馬場寸評(2024.9.25)
日曜に一時強い雨も降ったが、その後は晴天続きで芝コース(やや重)を除いてすべて良馬場。
【Wコース】は、11秒台前半が出やすかった先週と変わって、ラスト1ハロンは時計を要した。11秒台前半の数字をだした馬も少なく10秒台はなかった。
【芝コース】は見た目は走りやすそうな状態だが、馬なりのセーブした追い切り1組のみだった。
【ポリトラック】もセーブした追い切りが中心だったが、ラスト1ハロンは普段にくらべて少し時計を要した。
<栗東>追い切り注目馬
■中京土曜9R ヤマボウシ賞
ハッピーマン(牡2歳)
父:ダノンレジェンド
母父:キングカメハメハ
生産:桑田牧場
馬主:田邉 滋久
厩舎:栗東・寺島 良
B(ダート)コースで坂井が乗り6ハロン85秒7ー68秒7ー53秒1ー38秒2ー11秒3。2歳未出走馬を1秒近く追走し、楽な手応えでゴール併入。6月以来の実戦にしては、それ程追い切り本数は多くないが動ける状態に仕上がっている。デビュー戦は5番手から悠々と抜け出して0秒5差をつけての快勝だった。控える形で砂を被る競馬を経験できたのも今回に繋がってきそうだ。その時2着だったアメリカンビキニが、次走1秒1の大きな差を付けて勝ったことからも能力の高さが伺える。昇級戦のここも突破の可能性は高い。
以上、美浦と栗東の馬場寸評、及び3頭の調教注目馬をご紹介いたしました。
株式会社ASHURA PROJECT
調教班