【阿修羅の追い切り速報】重賞以外の追い切り特注馬

【阿修羅の追い切り速報】重賞以外の追い切り特注馬

ここで取り上げる注目馬は基本的に「阿修羅認定競走以外」のレースからの選出となっておりますが、好調教馬のみならず先々の指定に向けての【思惑】が絡んだ馬が紹介されることもございますので、推奨馬に関しては当該レースのみならずその後の動向もチェックしておくことをお薦めいたします。

注目の美浦の追い切りから。


<美浦>馬場寸評(2024.9.18)

【美浦ウッド】は良。今週から開門は6時。前日から入念に水まきを行っており、コース全体が湿った状態。後半になっても乾きはなく、終日締まって走りやすいコンディションだった。騎乗した助手は「馬場入りするダートの入り口はぬかるんでいたほどで、かなり水をまいているね。締まって軽くなり、時計の出る馬場。内も外も関係なく、特にハロー車で馬場を均した後は楽に時計が出る感じだった」とのこと。日曜中山11R・オールカマーに出走するサリエラが5F65秒4ー3F37秒5ー1F11秒8。ラーグルフが6F82秒2ー3F38秒1ー1F11秒2。
【美浦ポリトラック】は良。硬さもなく、引き続き走りやすいコンディション。時計も速め。1F11秒台前半なら優秀だ。
【美浦ダート】は良。水分を含んで軽い砂質。追い切り頭数は少なかったが、走りやすく、時計も速め。1F11秒2が出ている。
【美浦芝】は良。丈がそろって青々とした状況。1F11秒台ならOKだ。
【美浦坂路】は良。適度に水分を含んで走りやすい馬場。時計は先週と大きな変化はなく、1F12秒台前半なら優秀と言えるだろう。


<美浦>追い切り注目馬

■土曜中山5R 2歳新馬
 サマースピリット(牝2歳)

父:Invincible Spirit
母父:Tanino Gimlet
生産:Godolphin
馬主:ゴドルフィン
厩舎:美浦・国枝 栄

あか抜けた好馬体。フットワークも力強く、素質の高さをうかがわせる。学習能力も高く、8月18日に初時計をマークすると、そこから追われるごとに着実に上昇。1週前は6Fから81秒7ー3F36秒4ー1F11秒5の好時計をマーク。ダイナミックなフォームから、最後まで持ったまま一直線にはじけた。今週は古馬が相手の併せ馬。1馬身先行して誘導すると直線は相手が来れば来るだけ伸びる脚勢。最後まで手応え、勢いで上回り、1馬身先着でフィニッシュ。5F67秒4ー3F37秒1ー1F11秒3。数字以上のスピード、迫力を感じさせるものだった。馬体の緩みもなく、初戦から能力全開だ。


■土曜中山9R カンナステークス
 モジャーリオ(牡2歳)

父:リオンディーズ
母父:ハービンジャー
生産:錦岡牧場
馬主:MOJA
厩舎:美浦・斎藤 誠

新潟2歳Sは大敗を喫したが、その後の馬体、動きを見る限りダメージは皆無。坂路とコースを使って乗り込まれ、1週前はWコースで5F67秒0ー3F38秒0ー1F11秒9。一杯に追われる相手に対して持ったままの手応え。最後まで相手に合わせる余裕があった。今週も併せ馬。大きく前を走る僚馬を目標に進み、直線は内へ。並ぶまでの脚が速く、また並んでからも手応えは抜群。最後まで追うことなく、矢のように伸びて6F81秒8ー3F37秒2ー1F11秒2。毛ヅヤがピカピカに輝いており、出来には太鼓判を押せる。


■日曜中山10R 内房ステークス
 サノノエスポ(牝4歳)

父:エスポワールシチー
母父:ヘクタープロテクター
生産:豊洋牧場
馬主:佐野 信幸
厩舎:美浦・中舘 英二

福島快勝後は無理に使うことは避けて、中山までじっくりと待機。その甲斐あって帰厩後は、いつも以上にふっくらと見せる馬体に肌も薄くしっとりとした状態。いいリフレッシュができた。1週前は実戦さながらの追い比べからスパッと切れて5F67秒0ー3F37秒7ー1F11秒8。この1本で出来がグンと上向き、今週は馬場の大外を持ったまま勢い良く伸びて5F68秒7ー3F38秒5ー1F11秒9。手綱を緩めればいつでも突き放せる勢いがあり、動きは躍動感にあふれている。心身ともにかみ合って、態勢に不安はない。


<栗東>馬場寸評(2024.9.18)

先週が3日間競馬だったため火曜日が全休。その翌日ということで追い切りは少なめ。土曜日に使う馬を中心に普段の三割程度の追い切り数だった。晴天で芝コース(やや重)を除いてすべて良馬場だった。先週末の雨で馬場が適度に締まっている。
【Wコース】は速い時間帯はラスト11秒台前半をマークする馬が多数でたが、馬場が荒れた時間帯はやや時計を要した。
【芝コース】はここ数週と同じく真ん中が短く刈り込まれた状態。見た目は速い時計がでそうな馬場だが、手控えた追い切り1組のみだった。
【ポリトラック】はすべて馬なりのセーブした追い切りだったが、軽々とラスト11秒台がでたように速い時計の出やすい状態。


<栗東>追い切り注目馬

■中京土曜9R 野路菊ステークス
 ワンモアスマイル(牡2歳)

父:ブリックスアンドモルタル
母父:ディープインパクト
生産:社台ファーム
馬主:青山 洋一
厩舎:栗東・藤岡 健一

Wコースで6ハロン82秒7ー66秒3ー51秒6ー36秒7ー11秒3。古馬2勝クラスのピュアグルーヴを2馬身追走。直線で一杯に追われるとスッと反応し、ゴール併入した。しっかりと体を使ったダイナミックな動き。勝ったあとひと息入っているが、先週には武豊が乗って(今週は助手)コンタクトも取っている。デビュー戦は2番手からやや伸びあぐねての2着だったが、叩かれた次戦は、大外から悠々と差し切っての勝利。素質は高く、クラシックへ向かうためにもここはキッチリと勝って賞金を加算する。


■中京日曜9R 夕月特別
 コイニョウボウ(牝4歳)

父:キズナ
母父:キングカメハメハ
生産:(株)サンデーヒルズ
馬主:岡 浩二
厩舎:栗東・中尾 秀正

ポリトラック単走で。6ハロン82秒4ー66秒2ー51秒9ー38秒6ー11秒3。道中はキビキビとした動き。4角では大外を回り、ラストは抑えたままでシャープな伸びを見せた。攻め駆けするタイプではあるが、中間も活気ある動きを見せていて元気一杯。前走は7頭立てでスローな流れになり末脚不発に終わったが、Bコース2週目で、だいぶ内も荒れてきて差しも利く馬場になることも予想される中京コース。前が飛ばす展開になればこの馬の出番も。


以上、美浦と栗東の馬場寸評、及び5頭の調教注目馬をご紹介いたしました。


株式会社ASHURA PROJECT
調教班