【阿修羅の追い切り速報】重賞以外の追い切り特注馬
ここで取り上げる注目馬は基本的に「阿修羅認定競走以外」のレースからの選出となっておりますが、好調教馬のみならず先々の指定に向けての【思惑】が絡んだ馬が紹介されることもございますので、推奨馬に関しては当該レースのみならずその後の動向もチェックしておくことをお薦めいたします。
注目の美浦の追い切りから。
<美浦>馬場寸評(2024.8.28)
【美浦ウッド】は良。前日からの入念な水まきの効果で、朝は適度に水分を保って走りやすい状況。1F11秒台が立て続けにマークされたように、走りやすい馬場だった。ただ、後半になるとチップの乾きの影響で少し重い馬場へ移行。閉門近くになると走り切るのに苦戦する馬が多く見られ、時計も掛かっている。騎乗した助手は「時間が経つにつれて、少しタフな馬場へ。特に真ん中から内は沈む感じになり、体力が必要となった。馬場改修工事の影響かもしれない」とのこと。追い切り時間を確認したいところだ。日曜新潟メーン・新潟記念に出走するキングズパレスが6F82秒8ー3F37秒1ー1F11秒3。シンリョクカが6F83秒4ー3F37秒5ー1F11秒7。
【美浦ポリトラック】は良。週末はウッドコースの馬場改修工事のため、普段より多くの馬が入ったが、大きな変化は見られない。時計も速く、1F11秒台前半も出ている。
【美浦ダート】は良。適度に水分を保ち湿った状態。追い切り頭数は少なかったが、走りやすいコンディション。
【美浦芝】は良。青々として丈もそろっている。少し硬めだが走りやすく、時計も出ている。
【美浦坂路】は良。適度な水分があって、走りやすいコンディション。速い時計もマークされており、1F12秒台前半なら優秀と言える。
<美浦>追い切り注目馬
■土曜新潟9R 瓢湖特別
バードウォッチャー(牡3歳)
父:ブラックタイド
母父:キングカメハメハ
生産:ノーザンファーム
馬主:金子真人ホールディングス(株)
厩舎:美浦・国枝 栄
母が牝馬3冠のアパパネ。デビュー戦こそ飾ったが、近3戦は1勝クラスで足踏み。ただ戦ってきた相手が強かったこともあるし、もともと奥手の血筋で陣営も「夏を越して秋になってから」と成長を待っていた。その思惑通り、この中間のケイコは見違えるほどの鋭さと迫力。歴戦の古馬と併せても互角に動き、1週前は気合を入れて1F11秒3。今週は3頭併せで内に潜ったが、攻め駆けする古馬に楽な手応えのまま、きっちりと食らいついた。6F82秒2ー3F37秒4ー1F11秒8。全身バネのような柔らかい身のこなしで、やる気になればどこまでも伸びそうな勢いを披露。体も背腰が張って、トモを大きく見せるようになった。変わり身は必至の出来。
■日曜新潟9R 飯豊特別
セントメモリーズ(牝3歳)
父:エピファネイア
母父:ネオユニヴァース
生産:(有)社台コーポレーション白老ファーム
馬主:(有)キャロットファーム
厩舎:美浦・斎藤 誠
重賞でも1番人気に支持された素質馬。自己条件に戻った前走は、逃げ馬を視野に入れてゴーサインを送ると、あっさりと捕らえたうえに、追い上げてきた後続を完封。着差以上に力の差を感じさせる内容だった。ケイコの雰囲気がガラッと変わり、1週前は重賞好走実戦を持つ古馬と互角の動き。今週は古馬1勝クラスと併せたが、直線は一杯に追われる相手を尻目に持ったまま突き放す絶好の切れ味。6F78秒9ー3F36秒7ー1F11秒3。手応え、脚勢がまるで違い、最後は2馬身抜け出してのフィニッシュ。時計も速く、スピード感にあふれている。前走からの良化は著しい。
<栗東>馬場寸評(2024.8.28)
Cウッドと坂路は含水率的には良馬場だった。ただ、両コースとも見た目に湿って重そうであり、それなりに時計を要した。重馬場だった先週よりもむしろ時計が鈍化したイメージだ。
【芝コース】もそれなりに力もいりそうな感じだが、そこまで時計が掛かった印象はない。
【ポリトラック】(常に良設定)は通常通り。
【ダートコース】(B)コースは良。頭数が少ないので全体時計は速くないが、脚抜きが良く、走りやすそうな馬場ではあった。
<栗東>追い切り注目馬
■日曜中京9R 有松特別
エンタングルメント(牝5歳)
父:Shamardal
母父:Diktat
生産:Godolphin
馬主:ゴドルフィン
厩舎:栗東・昆 貢
行きっぷりからして迫力を感じさせる走りであり、坂路4ハロン52秒0ー38秒0ー12秒0秒を馬なりのままマーク。追えばさらに切れそうな感じであり、終始、余裕しゃくしゃくの表情が何とも頼もしかった。休み明け好走の反動は皆無。
以上、美浦と栗東の馬場寸評、及び3頭の調教注目馬をご紹介いたしました。
株式会社ASHURA PROJECT
調教班