【阿修羅の追い切り速報】重賞以外の追い切り特注馬

ここで取り上げる注目馬は基本的に「阿修羅認定競走以外」のレースからの選出となっておりますが、好調教馬のみならず先々の指定に向けての【思惑】が絡んだ馬が紹介されることもございますので、推奨馬に関しては当該レースのみならずその後の動向もチェックしておくことをお薦めいたします。

注目の美浦の追い切りから。

＜美浦＞馬場寸評（2024.8.21）

【美浦ウッド】は良。前日からの入念な水まきの成果で、チップはかなりの水分量。気温が高く乾きやすい状況だったが、終日しっとりとした馬場だった。締まって走りやすく時計も速め。騎乗した助手は「暑い時間帯を避けるために、追い切りが朝に集中していたが、極端に馬場が荒れることもなく安定して走れている。ハロー車で馬場を均した後は軽くて走りやすく、直線は勢いのまま走れてしまう感じ。内と外の差もなかった」とのこと。日曜新潟11R・新潟2歳Sに出走するコートアリシアンが5F68秒1ｰ3F39秒0ｰ1F11秒7。ジョリーレーヌが6F84秒3ｰ3F37秒3ｰ1F11秒5。
【美浦ポリトラック】は良。軽くて走りやすいコンディション。1F11秒台が通常値。
【美浦ダート】は稍重。前日からの入念な水まきで湿った状態。追い切り頭数は少なかったが、締まって走りやすい状況。時計も早め。
【美浦芝】は良。丈もそろって綺麗な馬場。追い切り頭数は少なかったが、走りやすいコンディション。
【美浦坂路】は良。先週同様に締まって走りやすい状況。特にハロー車で馬場を均した後は速い時計がマークされた。1F12秒台前半なら優秀と言える。

＜美浦＞追い切り注目馬

■土曜新潟9R 中郷特別
　フォルラニーニ(牡3歳)
父：エピファネイア
母父：ステイゴールド
生産：ノーザンファーム
馬主：(有)サンデーレーシング
厩舎：美浦・手塚貴久

前走は勝ち馬の決め手が一枚上だったが、自身の走破時計は大幅に短縮。また、負かした3着馬が次戦で楽勝を決めたように、中身の濃い2着だった。もともと重賞で1番人気に支持された素質馬。パンとすれば、もっと上のステージで戦えるはずだ。リフレッシュさせたこの中間は坂路とウッドを使っての乗り込みを消化。1週前はウッドで6F82秒9ｰ3F37秒9ｰ1F11秒4。追われる相手を尻目に持ったまま矢のような伸び脚。今週は津村が感触を確かめたが、ゴール前はうなったまま一気の伸び脚を披露。5F67秒1ｰ3F37秒5ｰ1F11秒5。緩かったトモを中心に、全体的に締まって成長を示す体の張り。前向きに走れており、うまく立て直された。

■日曜新潟5R 2歳新馬
　ゴーソーファー(牝2歳)
父：キズナ
母父：Ghostzapper
生産：ノーザンファーム
馬主：藤田晋
厩舎：美浦・手塚貴久

入厩前から手塚師が大きな期待を寄せていた1頭。あか抜けた好馬体とダイナミックなフットワークから素質の高さは一目瞭然で、追うごとに力強さが増して時計も短縮。1週前は併せ馬で6F82秒4ｰ3F37秒6ｰ1F11秒3。追い出すと重心がしっかりと沈んで、真っ直ぐ伸びきった。今週はオーバーワークを避けたが、ラストは馬場の大外を一直線の伸び脚。手脚が良く伸びた推進力のあるフォームは、いかにも新潟外回りではじけそうなイメージだ。馬体も中から膨らんだような張りに、毛ヅヤもピカピカ。万全のデビュー戦だ。

＜栗東＞馬場寸評（2024.8.21）

Cウッドと坂路は重馬場。ただ、ともに極端な時計鈍化は見られず。
【坂路】は平均～やや速めの数字が並ぶこととなった。むしろほどよくチップが引き締まったということか。
【Wコース】は遅くもなく速くもなく平均的な馬場。
【芝コース】は稍重。それなりに力もいりそうな感じだった。
【ポリトラック】（常に良設定）は通常通り。
【ダートコース】（B）は重。頭数が少ないので全体時計は速くないが、脚抜きが良く、走りやすそうな馬場ではあった。

＜栗東＞追い切り注目馬

■土曜中京9R 揖斐川特別
　タガノデュード(牡3歳)
父：ヤマカツエース
母父：ハーツクライ
生産：(有)新冠タガノファーム
馬主：八木良司
厩舎：栗東・宮徹

もともと動く馬ではあるが、それでも坂路4ハロン53秒9ｰ38秒5ｰ11秒6の爆発力は特記すべき事項。2週前にザセキで取り消しを余儀なくされたものの、その影響はまったくないようだ。久々も仕上がり万全。

■日曜新潟9R 岩室温泉特別
　インユアパレス(牡3歳)
父：Palace Malice
母父：Deep Impact
生産：Winchester Farm
馬主：(同)小林英一ホールディングス
厩舎：栗東・須貝尚介

4カ月ぶりの前走もよく動けていたが、やはり休養期間の短い今回のほうが動きが機敏。坂路4ハロン53秒1ｰ37秒9ｰ11秒7と矢のような末脚を発揮し、仕上がりの良さをアピールしていた。3歳だけにしっかりと馬体に成長も感じる。

以上、美浦と栗東の馬場寸評、及び4頭の調教注目馬をご紹介いたしました。

株式会社ASHURA PROJECT
調教班