【札幌記念】認定競走主幹菅原貴史の追い切り寸評
■1枠1番 ドゥラエレーデ【評価B】
池添厩舎[西] 藤岡佑騎手
[今週] 藤岡佑騎手
【札幌芝】 重 41秒3-13秒0 馬なり
エルムSから中1週のレースで中間は札幌芝コースで単走を1本。上がりだけだが、ラストはフォームが沈み、四肢もしっかりと伸びた。デキ落ちなくレースを迎えられそう。
■2枠2番 ジオグリフ【評価B】
木村厩舎[東] 横山武騎手
[1週前] 助手 [8月6日(火)追い]
【美浦南W】 良 99秒0-83秒3-68秒1-52秒9-38秒4-11秒8 馬なり
[今週] 助手
【函館芝】 不 52秒5-38秒9-11秒8 G前仕掛け
美浦で入念に乗ってから函館入り。日曜に函館ウッドで5F69秒2ー3F39秒1ー1F12秒0。今週は芝で感触を確かめたが、不良馬場の影響で前への進みはひと息も、前進気勢があって、直線も軸のぶれないフットワーク。やや頭が高いのはいつも通り。体もきっちりと仕上がっており、態勢は整っている。
■3枠3番 ボッケリーニ【評価B】
池江厩舎[西] 浜中騎手
[1週前] 水口騎手
【栗東坂路】 良 52秒4-38秒3-24秒9-12秒1 一杯
[今週] 浜中騎手 [8月15日(木)追い]
【札幌芝】 重 71秒0-55秒2-39秒8-12秒7 馬なり
栗東坂路での1週前もハードだったが、直前も札幌芝コースで併せ馬と意欲的。直前を長めかつ併せ馬にしたのは昨年の宝塚記念以来でそれだけ体調がいいのだろう。同入か微差先着といったところが、相手が格下とは言え大きく追走してのものだけに価値はある。まだまだ馬体も若く走る気に満ちている。
■4枠4番 シャフリヤール【評価A】
藤原厩舎[西] 武豊騎手
[1週前] 武豊騎手
【函館芝】 良 67秒9-51秒6-37秒8-11秒6 馬なり
[今週] 北村友騎手
【函館W】 不 69秒0-53秒9-40秒5-13秒1 馬なり
函館Wコースで併せ馬。体つきに若干の余裕は見られるが、しっかりと外を回して負荷を掛け、僚馬に迫る際も迫力十分。パートナーをはるかに上回る手応えで瞬時に前に出た。1週前に武豊騎手が跨った追い切りでスイッチが入ったよう。ゴール後も余力があり、コンディションの良さをうかがわせた。
■5枠5番 チャックネイト【評価B】
堀厩舎[東] 佐々木騎手
[1週前] 助手
【函館芝】 良 64秒5-49秒1-35秒9-11秒7 一杯
[今週] 助手
【函館W】 不 68秒0-53秒1-38秒1-12秒3 G前仕掛け
1週前は芝で好時計をマーク。今週はウッドで併せ馬。5Fから馬体を並べて実践を意識させたが、ラストは外からほぼ持ったままで突き放す鋭い切れを披露。ややモタつきが見られた前走時の過程と比べて反応面が良くなり、活発に動けている。減っていた馬体も回復して、いい頃の気配に近づいた。
■5枠6番 トップナイフ【評価B】
昆厩舎[西] 田辺騎手
[1週前] 助手
【札幌ダ】 良 85秒0-68秒8-53秒3-38秒7-12秒1 馬なり
[今週] 助手
【札幌芝】 重 64秒2-49秒7-35秒6-11秒9 G前仕掛け
札幌芝コースで単走。道中もペースを上げ、ラストもきびきびとしたフットワークを繰り出した。発汗が見られ、だいぶ気持ちが乗っているだけに当日のテンションがカギ。
■6枠7番 ホウオウアマゾン【評価B】
矢作厩舎[西] 菱田騎手
[今週] 菱田騎手
【札幌芝】 重 66秒5-52秒2-38秒2-12秒6 馬なり
ドゥラエレーデと同様にエルムSから中1週のレース。中間は札幌芝コースで単走を1本。馬体にブレがなく、一定のフォームを保って進む点は評価できる。鞍上の手は動いていないが最後は自らスピードアップ。ラストに手前を替えた点も見逃せない。ただし、調教では動けていても実践でさっぱりなのは気になる。
■6枠8番 アウスヴァール【評価C】
昆厩舎[西] 古川吉騎手
[1週前] 古川吉騎手 [8月9日(金)追い]
【札幌ダ】 良 55秒7-39秒5-11秒8 馬なり
[今週] 古川吉騎手
【札幌芝】 重 64秒9-50秒3-36秒8-11秒5 馬なり
札幌芝コースで単走。調教でもチークを着けている。フットワークは機敏で迫力もあるのだが、スタンドを見ようとする点がどうか。もう少し集中したい。
■7枠9番 ステラヴェローチェ【評価B】
須貝厩舎[西] 横山典騎手
[1週前] 横山典騎手 [8月10日(土)追い]
【札幌ダ】 良 87秒8-72秒4-57秒0-42秒0-12秒6 馬なり
[今週] 横山典騎手
【札幌芝】 重 70秒5-55秒0-39秒1-12秒3 馬なり
札幌芝コースで単走。フォームはきれいで走りもスムーズだが、手前を替えるのが遅れた。完歩は大きく、最後まで脚さばきは乱れなかった。ただし、札幌での調教は10日と14日の2本のみ。牧場である程度乗り込まれてはいるが、正直もう1本ほしい感じ。
■7枠10番 モズゴールドバレル【評価C】
藤岡厩舎[西] 池添騎手
[1週前] 助手
【函館W】 良 70秒5-55秒8-42秒0-14秒7 馬なり
[今週] 助手
【函館芝】 不 66秒9-51秒4-38秒1-12秒3 馬なり
函館芝コースで併せ馬。直線の入口付近から早めに馬体を寄せ、並んで闘志を高め合った。タイムもまずまずで闘争心をもたせる上で効果的な追い切りとなった。この馬なりに順調だが、あとはそもそもの力関係が課題。
■8枠11番 プログノーシス【評価B】
中内田厩舎[西] 川田騎手
[1週前] 西谷誠騎手
【栗東CW】 良 83秒8-68秒1-53秒1-37秒3-11秒0 直強め
[今週] 助手
【函館芝】 不 43秒7-11秒8 馬なり
直前は函館芝コースで単走。道中は全くスピードを上げず、直線だけ。残り100mでさばきのスピードが上がり、四肢をしっかりと伸ばした。栗東から函館競馬場への輸送もあって直前は軽めにとどめたが、1週前の栗東CWでは大外を回ってラスト1ハロン11秒フラットと十分過ぎるほど動けている。直前が軽めになったことを大きく割り引く必要はない。
■8枠12番 ノースブリッジ【評価B】
奥村武厩舎[東] 岩田康騎手
[1週前] 岩田康騎手
【美浦南W】 良 66秒1-51秒2-37秒0-11秒2 直一杯
[今週] 岩田康騎手 [8月15日(木)追い]
【札幌芝】 重 42秒2-12秒8 馬なり
1週前は美浦ウッドで5F66秒1ー3F37秒0ー1F11秒2。ラストは手加減なくビシッと追われ、矢のような伸び脚。9日に坂路で軽めを乗って、その後は札幌に移動。すでに仕上がっていることもあって今週は芝コースでサラッと。輸送を無事にクリアして、落ち着いて運動を消化できている。