【阿修羅の追い切り速報】重賞以外の追い切り特注馬

【阿修羅の追い切り速報】重賞以外の追い切り特注馬

ここで取り上げる注目馬は基本的に「阿修羅認定競走以外」のレースからの選出となっておりますが、好調教馬のみならず先々の指定に向けての【思惑】が絡んだ馬が紹介されることもございますので、推奨馬に関しては当該レースのみならずその後の動向もチェックしておくことをお薦めいたします。

注目の美浦の追い切りから。


<美浦>馬場寸評(2024.8.14)

【美浦ウッド】は良。朝から気温は高かったが、前日からの入念な水まきの効果で閉門まで乾きはなく、終日水分を含んで締まった状態。時計も速かった。暑さ対策のために朝1番に追い切りが集中するが、馬場コンディションが乱れることはなく安定した馬場。騎乗した助手は「馬場改修工事も順調に進んでおり、チップのコンディションはかなりいい。直線もスピードに乗ったまま走れているし、時計も出ている。追い切りに使いやすいね」とのこと。日曜メーン・NST賞に出走するナックドロップスが6F82秒5ー3F38秒2ー1F11秒9。日曜10R阿賀野川特別に出走するピースワンデュックが5F68秒3ー3F39秒1ー1F12秒0。
【美浦ポリトラック】は良。先週同様に走りやすい馬場。1F11秒台前半なら優秀だ。
【美浦ダート】は良。適度に湿り気があって走りやすい状況で時計も速い。1F11秒台ならOK。
【美浦芝】は良。追い切りで使われなかったが、青々として絶好のコンディション。
【美浦坂路】は良。適度な水分を保ち走りやすいコンディション。時計も速く4F52秒台ー1F12秒台前半なら優秀と言える。


<美浦>追い切り注目馬

■土曜新潟11R 日本海ステークス
 ヘデントール(牡3歳)

父:ルーラーシップ
母父:ステイゴールド
生産:ノーザンファーム
馬主:(有)キャロットファーム
厩舎:美浦・木村 哲也

重賞挑戦となった青葉賞は8着に敗れたが、続く前走はスタートで後手を踏みながらも早めに2番手に取り付いて、直線も危なげなく抜け出す完勝劇。その後は1度放牧に出て英気を養ったが、帰厩後の馬体、動きからも着実な成長がうかがえる。1週前はコースの手前から出して意欲のマイル追い。最後まで脚勢に乱れはなく8F113秒5ー5F67秒6ー3F38秒9ー1F11秒9。今週は3頭併せの真ん中に入れて実戦を意識させたが、重心をグンと下げて力強い伸び脚。5F67秒8ー3F38秒5ー1F11秒8。体の無駄も一切なく、連勝が狙える出来だ。


日曜新潟5R 2歳新馬
 プリモシークエンス(牡2歳)

父:エピファネイア
母父:ディープインパクト
生産:ノーザンファーム
馬主:(有)シルクレーシング
厩舎:美浦・木村 哲也

木村厩舎らしく、質、量ともに十分過ぎるほどの乗り込みを消化しての仕上げ。1週前は7Fから飛ばしたにもかかわらず、ラストは持ったままスパッと切れて1F11秒5。今週は2頭で挟んでプレッシャーをかけたが、促す程度の手応えで一直線に伸びきった。5F68秒9ー3F38秒8ー1F11秒4。メリハリを利かせた乗り込みで、馬体、動きともに着実な成長を遂げてきた。肌を薄く、しっとりと見せているように、暑さも問題なし。中から膨らんだような張りも体調のいい証拠で、新馬Vへ万全の態勢だ。


■日曜新潟9R 閃光特別 
 クールベイビー(牝3歳)

父:アルアイン
母父:ケイムホーム
生産:久井牧場
馬主:川上 哲司
厩舎:美浦・矢野 英一

前走はハナを奪ってレースを引っ張ったが、ハイペースに加えて最後の坂もこたえて5着に敗戦。ただ酌量の余地はあり、現級でのスピード上位は示した一戦だった。今回は陣営が以前から試したかった直線競馬へ。調整もすこぶる順調で、1週前は5F66秒7ー3F36秒7ー1F11秒2。馬場の真ん中を持ったまま一直線の伸び脚。今週は長めを意識させながら乗り込まれ、直線は内に潜った相手に合わせる余裕の走りを披露。最後まで手応え、脚勢に余裕があり、ゴール前は自ら回転ピッチを上げて真っ直ぐ伸びきった。6F84秒4ー3F38秒6ー1F11秒6。心身ともにリフレッシュされて、走るエネルギーが満ちあふれた状態。変わり身が見込める出来だ。


<栗東>馬場寸評(2024.8.14)

Cウッドと坂路は良。
【Wコース】は遅くもなく速くもなく平均的な馬場となった。
【坂路】は乾燥が進み先週よりも軽いチップ。当然、時計も出やすくなっており、平均からやや速めで推移。
【芝コース】も良馬場であり、軽くて走りやすそうだった。
【ポリトラック】(常に良設定)は通常通り。
【ダートコース】(B)は砂埃が舞うほど乾燥。当然、パワーを要求される馬場であり、速い時計にはほとんど出会えなかった。


<栗東>追い切り注目馬

■日曜中京10R 中京スポニチ賞
 リチャードバローズ(牡3歳)

父:エピファネイア
母父:Kingmambo
生産:タイヘイ牧場
馬主:猪熊 広次
厩舎:栗東・上村 洋行

最終追いはCWコース。持ったままでラスト1ハロン11秒2には驚かされたし、併せ馬では図ったように同入フィニッシュだ。折り合い難が影をひそめ、しっかりとコントロールが効いているのも何より。ひと息入ったが、連勝時のデキはキープしている。


以上、美浦と栗東の馬場寸評、及び4頭の調教注目馬をご紹介いたしました。


株式会社ASHURA PROJECT
調教班