【阿修羅の追い切り速報】重賞以外の追い切り特注馬

【阿修羅の追い切り速報】重賞以外の追い切り特注馬

ここで取り上げる注目馬は基本的に「阿修羅認定競走以外」のレースからの選出となっておりますが、好調教馬のみならず先々の指定に向けての【思惑】が絡んだ馬が紹介されることもございますので、推奨馬に関しては当該レースのみならずその後の動向もチェックしておくことをお薦めいたします。

注目の美浦の追い切りから。


<美浦>馬場寸評(2024.8.7)

【美浦ウッド】は良。朝から気温は高かったが、チップは前日からの入念な水まきの成果で終日湿った状態。そのため締まって時計も速かった。騎乗した助手は「表面だけではなく、中もしっとりとしたような状態だった。軽くて走りやすい馬場。特にハロー車で馬場を均した後はクッションも利いてスピードが出る。内、外の差もなく、追い切りに使いやすい状況。先月からチップの入れ替えを行っているが、その効果もある」とのこと。日曜メーン・関屋記念に出走するパラレルヴィジョンが5F67秒1ー3F37秒9ー1F11秒7。プレサージュリフトが5F67秒8ー3F38秒7ー1F11秒7。
【美浦ポリトラック】は良。先週と変わらず走りやすい馬場。時計も速く1F11秒台前半なら優秀と言える。
【美浦ダート】は良。適度な湿り気があって走りやすいコンディション。ビシッと追う馬は少なかったが、時計は速め。1F11秒台なら優秀。
【美浦芝】は良。芝がびっしりと生えそろっており、青々として走りやすいコンディション。ただ、きょうは追い切りで使う馬はいなかった。
【美浦坂路】は良。適度に湿って走りやすいコンディション。時計も速い。1F12秒前半なら優秀だ。


<美浦>追い切り注目馬

■日曜新潟9R 三面川特別
 ビターグラッセ(牝4歳)

父:ルーラーシップ
母父:サクラバクシンオー
生産:ノーザンファーム
馬主:山口 功一郎
厩舎:美浦・栗田 徹

昇級後も崩れのない成績を残しており、とりわけ前走は前残りの展開をメンバー最速の上がりを使って小差の3着まで追い上げている。心身ともにたくましくなって、厩舎期待の1頭が、いよいよ本格化の気配。追い切りの動きも素晴らしく、1週前は大きく追いかけてキッチリと同入。5F67秒6ー3F37秒0-1F11秒3。今週は単走だったが、体を大きく使ったフォームは迫力があり、直線もビシッと気合を入れて一気の伸び脚。5F68秒5ー3F37秒6ー1F11秒3。馬場の大外を回ってこの数字は優秀で、やる気になればいくらでも動いてしまいそうなほどの勢いだった。馬体の無駄も一切なく、充実著しい。


<栗東>馬場寸評(2024.8.7)

Cウッドと坂路は良。
【Wコース】は遅くもなく速くもなく平均的な馬場となった。
【坂路】は見た目に湿っていたが、走りにくそうにしている馬は稀。高速馬場というほどではないが、脚力のある馬はそれなりに時計を出していた。
【芝コース】も良馬場であり、軽くて走りやすそうだった。
【ポリトラック】(常に良設定)は通常通り。
【ダートコース】(B)は乾燥が進み力を必要としそうな馬場。そもそもの追い切り頭数も少ないので、速い時計はあまり見られなかった。


<栗東>追い切り注目馬

■土曜中京11R 関ケ原ステークス
 ワイドエンペラー(牡6歳)

父:ルーラーシップ
母父:アグネスタキオン
生産:斉藤 安行
馬主:幅田 昌伸
厩舎:栗東・藤岡 健一

微妙に遅れたようにも見えたが、とはいえ大きく追走してのものだけに問題はなし。何よりCウッドでラスト1ハロン11秒1の強烈な伸び。攻め本数も十分だし、いきなりエンジン全開と見て大丈夫だ。


■日曜新潟10R 稲妻ステークス
 ミルトクレイモー(牡4歳)

父:バゴ
母父:マンハッタンカフェ
生産:大北牧場
馬主:永山 勝敏
厩舎:栗東・中村 直也

坂路を馬なりで駆け上がり4ハロン52秒4ー37秒2ー11秒9と矢のような伸び脚。当然、まだ余力も感じられたし、ダイナミックなフォームもかなり印象的だった。立て直した効果で気配急上昇。


以上、美浦と栗東の馬場寸評、及び3頭の調教注目馬をご紹介いたしました。


株式会社ASHURA PROJECT
調教班