【エルムステークス】認定競走主幹菅原貴史の追い切り寸評
■1枠1番 フルム【評価B】
浜田厩舎[西] 水口騎手
[1週前] 水口騎手
【函館W】 稍 71秒1-54秒2-39秒3-12秒4 一杯
[今週] 水口騎手
【函館W】 稍 53秒8-38秒9-12秒0 G前仕掛け
函館Wコースで単走。道中から四肢がしっかりと動き、前脚のかき込みも大きい。ラストのフォームも迫力十分だった。
■2枠2番 ユティタム【評価A】
須貝厩舎[西] 佐々木騎手
[1週前] 助手
【函館W】 稍 52秒2-37秒4-12秒6 馬なり
[今週] 水口騎手
【函館W】 稍 71秒4-54秒9-39秒3-12秒0 G前仕掛け
函館のウッドコースでラスト1ハロン12秒フラットの強烈な伸び。しかも軽く仕掛けられた程度であり、まだまだ余力を感じさせるのだから恐ろしい。もともと攻め駆けするほうではあるが、直前の雰囲気としては文句なしだ。
■3枠3番 ヴィクティファルス【評価B】
池添厩舎[西] 池添騎手
[1週前] 助手
【函館W】 稍 68秒7-53秒5-39秒6-12秒6 馬なり
[今週] 助手
【函館ダ】 稍 85秒1-69秒4-54秒7-39秒7-11秒8 馬なり
函館ダートコースで単走。前脚は高く上がり、活気は十分。その分なのか、首が高く、やや立ったフォームに見えた時間があった。最後は安定したフォームになった。輸送は早めに金曜日に行う予定。元々追い切りでは動くタイプだがここ2走結果に結びついていない事を考えると、やはり気性が難しいタイプで追い切り時点ではこの評価まで。金曜に輸送を行うのも早めに環境に慣れさせたい意図であり、つまりは如何に集中して走れるか否かが肝。パドックでの気配には要注意。
■3枠4番 ナチュラルハイ【評価A】
黒岩厩舎[東] 永野騎手
[1週前] 永野騎手
【札幌ダ】 稍 83秒1-67秒4-52秒6-38秒8-12秒7 馬なり
[今週] 永野騎手
【札幌ダ】 稍 85秒2-69秒2-53秒9-39秒4-12秒4 馬なり
前走後も休むことなく熱心に併せ馬を消化して鋭い走りを連発。1週前は6Fから飛ばしながらも、持ったまま矢のように伸びて6F83秒1ー3F38秒8ー1F12秒7。今週は2馬身の追走から内に潜ったが、引っ張り切れないほどの手応えのままスパッと切れた。6F85秒2ー3F39秒4ー1F12秒5。馬体もはち切れんばかりの状態で目下絶好調。
前走も一瞬進路を探して詰まり加減になったが、最後はグイっと伸びたし、今は本当に充実している。鞍上の永野も『あの時計で勝ったら、このメンツに入っても全然勝負になるんじゃないですか。もう一丁あります』と強気。ミトノオーがいることでそこを目標にしてレースができるし、かみ合えばここでも十分好走の目はある。
■4枠5番 ホウオウアマゾン【評価C】
矢作厩舎[西] 菱田騎手
[1週前] 古川奈騎手 [7月26日(金)追い]
【札幌ダ】 良 82秒8-67秒8-53秒3-39秒7-12秒6 強め
[今週] 菱田騎手
【札幌ダ】 稍 82秒1-66秒5-51秒2-37秒4-11秒8 G前仕掛け
札幌ダートコースで単走。そばに他厩舎の馬がいたが全く意に介さず。しっかりと四肢を伸ばして駆け抜けた。状態は少し上向いている程度で久しぶりのダートでどこまで動けるか。
■4枠6番 サヴァ【評価A】
上村厩舎[西] 岩田康騎手
[1週前] 助手
【函館W】 稍 68秒8-54秒1-40秒5-13秒4 馬なり
[今週] 助手
【函館W】 稍 67秒8-53秒4-39秒7-12秒9 G前仕掛け
大きい馬なので小回りがどうかと思ってたが、1700mの距離は合っていたし、いつもは直線で手前を替えないが、前走はしっかり左手前に替えてから切れる脚を使ったところは評価できる。マリーンSを使う予定がザ石で使えずぶっつけになったが、太目も残らず、追い切りを見たら大丈夫そう。
その追い切りは、函館Wコースで併せ馬。外から僚馬と馬体を併せ、手前を替えると一気に脚さばきが迫力を増した。並ばれる感じもなかったが気合を入れる意味で最後に追った。時計以上に出来がいい。まあまあ内目の枠を引けたし、前回同様に条件は揃っているのでチャンスはあると思う。
■5枠7番 ミトノオー【評価B】
牧厩舎[東] 松山騎手
[1週前] 木幡巧騎手
【美浦南W】 良 88秒0-71秒3-56秒1-40秒8-13秒0 馬なり
[今週] 助手
【札幌ダ】 稍 85秒2-69秒2-54秒4-38秒4-12秒4 馬なり
美浦ウッドで3頭併せを繰り返して仕上げてからの札幌入り。当週は6Fからびっしりと馬体を合わせてプレッシャーをかけたが、直線は追われる相手を手応えで圧倒。最後まで勢い良く、真っ直ぐ伸びきった。6F85秒4ー3F38秒6ー1F12秒4。調教を着実に実にしてパワーアップ。前回以上の出来。
■5枠8番 シルトプレ【評価C】
米川昇厩舎[地方] 石川倭騎手
[1週前] 不明 [7月25日(木)追い]
【門別坂路】 良 36秒8-24秒8-12秒6 直強め
[今週] 石川倭騎手
【門別坂路】 良 37秒3-24秒6-12秒4 馬なり
馬体には張りがあってなかなかいい雰囲気だが、フットワークにやや迫力を欠くイメージか。硬いというほどではないが、脚の出がもう少しスムーズであってほしかった。この馬なりには順調だろうが、中央馬と比べると一枚落ちる感。
■6枠9番 ペイシャエス【評価B】
小西厩舎[東] 横山和騎手
[1週前] 助手 [7月27日(土)追い]
【札幌ダ】 良 72秒5-56秒2-41秒0-11秒9 馬なり
[今週] 横山和騎手
【札幌ダ】 稍 69秒1-52秒8-38秒9-12秒6 馬なり
美浦で8本の追い切りを消化して札幌入り。当初から落ち着いた雰囲気と滑らかなフットワークが目立っており、今週は横山和を背に併せ馬。直線は手応え、脚勢で上回り、楽な手応えのまま伸びて1馬身の先着。体の無駄もなく、肌ツヤも好調時と遜色なし。うまく仕上がった。
■6枠10番 ドゥラエレーデ【評価S】
池添厩舎[西] 武豊騎手
[1週前] 助手
【函館W】 稍 69秒2-53秒8-39秒3-12秒7 一杯
[今週] 助手
【函館ダ】 稍 68秒7-53秒5-39秒2-11秒8 G前仕掛け
函館ダートで単走。馬体はいい意味でふっくらとして、首は前傾でフォームが非常にいい。直線を向いて手前変換はスムーズ。加速も滑らかで、トップスピードにおける迫力は素晴らしい。先週はちょっと休み明け感のある感じだったが、そこをしっかりめにやったことで間に合って態勢は整った。力は明らかに上で、陣営も秋につなげるために賞金加算したい思いが強いとの事。休み明けの叩きという感じはせず、ある程度仕上げてきた。
■7枠11番 タガノクリステル【評価C】
長谷川厩舎[西] 古川吉騎手
[1週前] 助手
【函館W】 稍 68秒1-53秒6-40秒5-13秒0 一杯
[今週] 助手
【函館W】 稍 69秒7-54秒7-40秒1-12秒8 馬なり
函館Wコースで単走。手前の替え方は良かったが、脚さばきがまだまだ弱い感じ。もう少し気合がビシッと入ってほしい。
■7枠12番 テーオードレフォン【評価C】
梅田厩舎[西] 丸山騎手
[1週前] 助手 [7月25日(木)追い]
【函館W】 稍 68秒5-53秒5-39秒7-12秒9 一杯
[今週] 古川吉騎手
【札幌ダ】 稍 82秒0-66秒0-52秒1-38秒9-12秒3 馬なり
札幌ダートコースで単走。ピッチ走法で次々と完歩を繰り出す。北海道3戦目でじわじわと良くなってきているのは確かだが、とはいえ、このメンバーを相手にすると迫力にはやや欠ける感じ。
■8枠13番 ベルダーイメル【評価B】
本田厩舎[西] 富田騎手
[1週前] 角田河騎手
【函館W】 稍 65秒7-50秒5-36秒7-12秒7 G前仕掛け
[今週] 角田河騎手
【函館ダ】 稍 66秒8-51秒4-37秒3-11秒5 直強め
函館ダートコースで単走。道中からキビキビとした脚さばきだったが、直線を向くと、回転はさらに鋭さを増した。ラスト11秒5だが、それ以上の迫力があった。後は2戦続けてこの距離でどこまで前進できるか。
■8枠14番 プロミストウォリア【評価C】
野中厩舎[西] 西村淳騎手
[1週前] 西村淳騎手
【栗東坂路】 良 53秒7-38秒5-24秒8-12秒2 末強め
[今週] 荻野琢騎手
【函館W】 稍 53秒6-39秒6-12秒9 馬なり
函館Wコースで単走。道中、ややモタモタした感じ。馬体が浮いてしまっている。直線を向いてもピッチがやや遅く感じた。
快進撃から1年以上のブランクを挟む形となったプロミストウォリア。イチから時間をかけて2カ月ほど乗り込んだが、元々が筋肉痛とか脚元のモヤモヤで休養が長引いていた馬。スクむ面もあり、最終追いをまずは無事に終えて出走させることがメインといった感じの調整。慎重に慎重を重ねたような追い切り過程で、以前の輝きを取り戻すにはもう少し時間がかかりそう。