【阿修羅の追い切り速報】重賞以外の追い切り特注馬
ここで取り上げる注目馬は基本的に「阿修羅認定競走以外」のレースからの選出となっておりますが、好調教馬のみならず先々の指定に向けての【思惑】が絡んだ馬が紹介されることもございますので、推奨馬に関しては当該レースのみならずその後の動向もチェックしておくことをお薦めいたします。
注目の美浦の追い切りから。
<美浦>馬場寸評(2024.6.19)
【美浦ウッド】は重。前日の大雨の影響で、コース全体がたっぷりと水分を含んだ状態。そのため重くなり、先週よりも時計が掛かっている。騎乗した助手は「重くて走りづらい馬場。先週とはまるで違ったね。こういう馬場の経験がない2歳馬などはかなり体力を消耗していた。走り終わった後も、しばらく呼吸が乱れていたよ」とのこと。日曜阪神11R・宝塚記念に出走するソールオリエンスが6F82秒9ー3F37秒7ー1F11秒5。ローシャムパークが6F80秒7ー3F37秒3ー1F11秒5。
【美浦ポリトラック】は稍重。雨の影響で柔らかく、粘り気のある状態。時計自体に大きな変化はなかった。
【美浦芝】は重。馬場が重く、柔らかく、タフなコンディション。時計も掛かっている。1F12秒台ならOKだ。
【美浦ダート】は重。コーナーには水が浮くようなところがあり、馬場入りや、追い切りを避ける厩舎もあった。時計は特に変わらない。1F11秒台なら優秀だ。
【美浦坂路】は重。前日の雨の影響で、かなりタフな状況。時計も掛かっており、ラストバタバタになってしまう馬も多く見られた。1F12秒台なら優秀と言える。
<美浦>追い切り注目馬
※今週の美浦の追い切り馬に関してはとある事情から公開不可の規制がかかってしまいましたので、残念ですが今週の特注馬の発表は無しとさせていただきます。
<栗東>馬場寸評(2024.6.19)
この日は朝から晴天だったが、月曜から火曜の昼にかけてかなりの量の雨が降ったこともあり、Wコースは稍重。芝コースは重。ポリトラックは(常に)良馬場だった。
【Wコース】は雨の影響か追い切りは普段の八割程度。ラスト1ハロン11秒台前半のタイムをだした馬もいたが、先週とくらべると少数。重馬場でいく分時計を要した。
【芝コース】は、暑くなり生育がよく芝丈が先週よりも長め。かなり水分を含んでいた割にはマズマズ速い時計がでた。
【ポリトラック】はラスト1ハロン11秒台が普通にでた。雨の影響もなく標準的数字が並んだ。
<栗東>追い切り注目馬
■京都土曜5R 2歳新馬戦
メルキオル(牡2歳)
父:ナダル
母父:ゼンノロブロイ
生産:ノーザンファーム
馬主:吉田 勝己
厩舎:栗東・松永 幹夫
Wコースで6ハロン85.3-68.8-53.1-38.0-12.1秒。
同じくデビュー前のデルアヴァーと併せて先着。大きく先行していたことはあるが、一杯に追われた相手に対し、終始楽な手応えで数字以上の伸びを見せた。父のナダル産駒のクレーキング(美浦・中館)が東京で新馬勝ちをおさめていて、血統的に早い時期から活躍が見込めそうだ。松永幹厩舎らしく、中間もしっかりと長めから乗り込まれていて息の面でも不安はなく、初戦からいい走りが期待できる。
■京都日曜9R 瀬田特別
ソンシ(牡3歳)
父:Night of Thunder
母父:Nayef
生産:Shadwell Estate Company Limited
馬主:藤田 晋
厩舎:栗東・中内田 充正
単走でWコースで4ハロン53.6-36.7-10.7秒。
正味3ハロンの上がり重点の追い切りだったが、直線で仕掛けられると弾力あふれる動きで、ラストは強烈な伸びを見せた。1番人気に支持された前走のファルコンSでは、勝ち馬とは決め手の差があったが、それでもスタートひと息だったなか、二の脚を利かせて4、5番手の好位を追走。直線入り口ではゴチャつく場面もあったが、最後は空いたところを伸びての3着と力を示している。初めての古馬との競馬になるが、自己条件のここでは負けられないところだろう。
以上、美浦と栗東の馬場寸評、及び2頭の調教注目馬をご紹介いたしました。
株式会社ASHURA PROJECT
調教班