【阿修羅の追い切り速報】重賞以外の追い切り特注馬

【阿修羅の追い切り速報】重賞以外の追い切り特注馬

ここで取り上げる注目馬は基本的に「阿修羅認定競走以外」のレースからの選出となっておりますが、好調教馬のみならず先々の指定に向けての【思惑】が絡んだ馬が紹介されることもございますので、推奨馬に関しては当該レースのみならずその後の動向もチェックしておくことをお薦めいたします。

注目の美浦の追い切りから。

<美浦>馬場寸評(2024.3.20)

【美浦ウッド】は良。前日からの水まきとハロー車で丹念に馬場を均した効果で、適度に水分を保った、しっとりとしたコンディション。走りやすく時計も速かった。騎乗した助手は「軽くてしっかりとクッションが利いている。直線に向けてスピードに乗ったら止まらないような感じ。時計も速いね。ここ最近の馬場は安定して走りやすい」とのこと。日曜中京11R・高松宮記念に出走するトウシンマカオが5F67秒7ー3F38秒0ー1F11秒4。ウインマーベルが5F67秒2ー3F37秒4ー1F11秒2。
【美浦ポリトラック】は良。先週から変化なし。走りやすく時計も速い。1F11秒台前半なら優秀だ。
【美浦ダート】は良。適度な水分があって軽い砂質。走りやすいコンディション。
【美浦芝】は良。丈がそろって走りやすい状況。1F11秒台なら優秀だ。
【美浦坂路】は良。重さを残した先週から回復。乾燥もなく適度な水分を保ち、走りやすい馬場。ゴール前も踏ん張りが利いており、時計も速かった。1F12秒台前半なら優秀と言える。


<美浦>追い切り注目馬

土曜中山5R 3歳1勝クラス
 エリカカリーナ(牝3歳)

父:ミッキーアイル
母父:サクラバクシンオー
生産:ノーザンファーム
馬主:三木 正浩
厩舎:美浦・宮田 敬介

前走はハイレベルなメンバー構成のなか、アタマ、クビ差の3着。前半に力んだこともあってゴール前で伸びを欠いたが、前に付けての立ち回りなど内容は悪くなかった。気持ちの入りやすいタイプでもあるだけに、1度放牧でリフレッシュ。帰厩後は坂路とコースを使って、きっちりと乗り込んでいる。1週前は戸崎騎乗で3頭併せ。古馬2頭の内に潜ったが、持ったまま1F11秒3。今週も戸崎騎乗。前に馬を置きながら折り合いに専念。コーナーでもしっかりと我慢が利いており、最後までブレのないフォームで伸びて1F11秒3。体に芯が入り、動きの良化は明らか。体も中から膨らんだような張りがあり、大きな成長を感じさせる仕上がりだ。


日曜中山3R 3歳未勝利
 ゼフィールエレ(牡3歳)

父:シルバーステート
母父:キングカメハメハ
生産:ヤマイチ牧場
馬主:栗山 良子
厩舎:美浦・上原 博之

芝2戦がワンペース。そのため陣営はここでダート戦を選択したが、馬格があってかき込むような走法から、いかにも合いそうなイメージだ。実戦を2度使って型通りの良化を見せており、1週前は1F11秒3を促す程度でマーク。併せた相手を子供扱いにする力強い伸び脚を披露。今週は6F追い。ペースアップにもスムーズに対応すると、直線はビシッと気合をつけて、1F11秒7。全体時計も6F81秒2。前回より3秒6も速い数字をマークしたように、地力強化は疑いようがない。体も引き締まっており、一変可能な出来だ。


■日曜中山10R 春興ステークス
 コントラポスト(牡4歳)

父:ルーラーシップ
母父:フジキセキ
生産:社台ファーム
馬主:ライオンレースホース(株)
厩舎:美浦・菊沢 隆徳

前走はスタートでアオッて最後方。ペースも落ち着いてしまい動くに動けない展開のなか、メンバー最速の上がりを駆使して4着。スタートさえまともだったら、もっと際どい勝負になっていたはずだ。立て直した今回はメリハリを利かせた乗り込みで、前走以上に力強い動きを見せている。1週前は6Fからペースを上げたが、直線は持ったままグングンと加速して1F11秒4。今週は大きく前を走る2頭をあっさりと捕らえると、ラストも手応え十分に伸びて1F11秒0。ダイナミックなフォームに、馬体もパンパンに膨らんだ状態。心身ともにリフレッシュされて万全の態勢。


<栗東>馬場寸評(2024.3.20)

前日から雨が降り、調教開始時はポツポツ程度だったが、一時はかなり強く降る時間帯も。風も強く荒れ模様の天気だった。芝(不良)を除いて数値はすべて良馬場だったが、水分を含んだ馬場状態。
【Wコース】は、前半は時計を要する馬が多く、ラスト1ハロン11秒台前半は少なかった。後半は10秒台で駆け抜ける馬もいて前後半でかなり差が出た。馬場のコンデョションが原因とういよりも、遅い時間帯は直線追い風になり、そのため速い時計がでたと思われる。


<栗東>追い切り注目馬

阪神土曜9R 君子蘭賞
 モモンウールー(牝3歳)

父:ドレフォン
母父:ダイワメジャー
生産:レイクヴィラファーム
馬主:MOMOレーシング
厩舎:栗東・池添 学

ポリトラックで6ハロン81.9-65.7-50.7-37.7-11.5秒。3歳1勝クラスのオーシンハーフを1秒ほど追走しゴール併入。一杯に追えばまだまだ伸びそうな手応えで走り抜けた。少し間隔が空いていた前走を使って上昇ムードが漂う。前走のエルフィンSでは11頭立てのシンガリ人気と低評価だったが、中団後ろを進み、直線ではいい脚を見せて勝ち馬から0秒4差の4着と芝でも十分にやれるところを示した。この時期の牝馬にしてはパワーもあり、京都よりもタフな阪神の方が持ち味の生きるタイプでもあり2勝目のチャンス。


阪神日曜11R 六甲ステークス
 トゥードジボン(牡5歳)

父:イスラボニータ
母父:Yesbyjimminy
生産:社台ファーム
馬主:青山 洋一
厩舎:栗東・四位 洋文

藤岡康が乗りWコースで4ハロン49.5-35.7-10.9秒。未勝利馬を追走し、ゴール前で突き放し1秒ほど先着した。半マイル追い、直線追い風だったことを割り引いても終いの伸びは強烈で状態の良さが伝わってくる動きだった。前走の東京新聞杯は相手が揃っていたことや、久々の左回り。長距離輸送、外枠だったなどいくつもの不利な条件が重なっての結果か。今回は走りなれた右回りの阪神コース。今後のためにもきっちりと勝って賞金を加える。


以上、美浦と栗東の馬場寸評、及び5頭の調教注目馬をご紹介いたしました。

株式会社ASHURA PROJECT
調教班