現場直送”生”特注馬|2023.12.10(日)


現場直送”生”特注馬|2023.12.10(日)


12月10日(日)の「現場直送”生”特注馬」を公開する。


▼現場直送”生”特注馬|2023.12.10(日)▼

■中山5R 2歳新馬


特注馬:3ラスカンブレス


11月8日に坂路で初時計。そこからウッドと坂路を併用して乗り込まれ、ひと追いごとに着実にパワーアップされてきた。1週前はウッドで3頭併せ。馬場の大外を目いっぱい使って負荷をかけたが、直線は追われる2頭を子供扱い。最後まで馬なりのまま伸びて先着を果たした。5F68秒4ー3F37秒5ー1F11秒9。今週は古馬に胸を借りたが、直線は馬なりのまま相手を圧倒。最後はグイッと前に出て1F11秒5。スピード、切れの良さはいかにも新馬戦向き。肌もピカピカで納得できる仕上がりだ。

■阪神5R 2歳新馬


特注馬:9セレブレイトエール


2週続けて古馬を子ども扱いした。1週前はCWで3勝クラスのチュウワキセキを2馬身追走。鞍上のアクションに応えて力強く伸び、2馬身先着を果たした。タイムは7F98秒0~1F11秒4。今週は坂路で4F53秒1~1F12秒6。併せたオープンクラスのゴールドハイアーを1馬身突き放した。「見ての通り、豪快な動き。クラシックを意識できる素材」と陣営。デビュー勝ち濃厚だ。

■中山6R 2歳未勝利


特注馬:12タンゴバイラリン


デビュー戦は緩さを残す体付きだったが、レースはメンバー最速の上がりを使って3着まで押し上げる上々の内容。ひと叩きで体が締まり、走りにも前向きさが出てきた。使った反動もなく11月30日には坂路で時計を計時。直前は田辺騎乗でウッドで単走追い。6Fから加速させると、直線は馬場の大外から矢のような伸び脚。手綱は持ったままで、やる気になればいくらでも動いてしまいそうなほど走るエネルギーが満ちあふれていた。メリハリの出た馬体からも、出来は前走以上だ。

■中山10R 師走S


特注馬:12ベストリーガード


9月の中山で2着。その後は無理使いはせず、得意の中山までじっくりと待機。その甲斐あって中間のケイコは順調そのもので。1週前は3頭併せでビシッと追って6F83秒5ー3F38秒0ー1F11秒9。今週も3頭併せを行ったが、促すと瞬時に反応して、ゴール前は切れのある伸び脚を披露。6F83秒03F37秒5ー1F11秒7。ハードなケイコを積んで馬体は無駄なくはち切れんばかりの状態。態勢に隙はない。


特注馬:9イフティファール


2週連続で好稽古を披露した。共に相手は2歳新馬のルージュピルエット。1週前はCWで6F81秒5~1F12秒0の好時計を馬なりでマークした。今週は坂路。手が動く相手に対して持ったまま。半馬身前に出て貫禄を示した。4F51秒5~1F13秒1とタイムも優秀だった。「久々の前走を使ったあと、じっくり乗り込んで馬体に張りが出てきた」と厩舎サイド。勝ち負けに加われるデキ。

■阪神10R 竹田城S


特注馬:15ステイブルアスク


今週のCWが目を引いた。単走で持ったまま。ゆっくりとした序盤から徐々にピッチを上げていく。直線でスムーズに手前を替えてスパート。1F11秒6の切れ味でフィニッシュした。7F97秒5。除外の影響を全く感じさせない鋭い動きだった。「十分に稽古を詰めたし状態は間違いなく上向いている」と厩舎サイド。久々の白星に期待した。

■中山12R 3歳上2勝クラス


特注馬:ポリーフォリア


爪の不安で休養は長引いたが、帰厩後の馬体、動きから大きな成長をが感じ取れる。1週前追い切りは3頭併せで6F81秒3ー3F37秒9ー1F11秒6の好時計。2頭を追いかけて内に潜ったが、ゴール前はうなっていた。今週はレースで騎乗する佐々木が感触を確かめたが、滑らかなフォームからラストもズバッと切れて1F11秒6。活発な動きはレースに向けて早くもスイッチが入っている感じで、肌も艶々の文句なしの状態。いきなりが狙い目だ。

<香港国際競走>

ここでは日本馬以外の「特注馬」を現地特派員から紹介させていただく。

■シャティン4R 香港ヴァーズ
発走時刻:15時10分


特注馬:9ウォームハート


BCフィリー&メアターフでは好位インから一度は抜け出すも、後方待機していたインスパイラルの末脚に屈しての2着。しかしながら、昨年香港ヴァーズを勝利したウインマリリンにはしっかりと先着を果たし、3歳牝馬ながら力のあるところを披露。A.オブライエン調教師が送り込んでくる刺客にR.ムーアが騎乗。BCの時の再現を可能にする1番ゲートに加え、53キロの軽量で臨める上に、現地からは「例年より力が要る欧州馬向きの馬場傾向になりそう」との話もあり、今回は、十分に勝ち負けを意識できる設定。ジェラルディーナ、レーベンスティール、ゼッフィーロの日本勢も好調ではあるが、古馬・牡馬を一蹴しての戴冠もあり得るだけの出来にある。

■シャティン5R 香港スプリント
発走時刻:15時50分


特注馬:1ラッキースワイネス


昨年の香港スプリント6着で初めて馬券圏外となった同馬だが、その後は再び堅実な走りを見せGI3勝を含む6連勝ののち、2着2回を経て前哨戦のジョッキークラブスプリントも快勝。押しも押されぬ香港スプリント界No1ホースに駆け上っている。今期敗戦の2戦も「9キロ差」「6キロ差」のハンデを背負ったもので別定の前哨戦ではしっかり優勝。今回は定量戦となり、前走2着で2走前に土を付けられたビクターザウィナーとも同斤量での出走となれば、国内最強の地位を譲れるわけもなく香港勢には負けられない。その上で、香港勢以外がどこまで立ち向かえるかという勝負にはなるが、昨年の14頭立てとは違い今回は10頭立て。昨年の様に馬群に包まれて動けないということさえなければ、しっかりと人気に応えられるだけの出来にはある。

■シャティン7R 香港マイル
発走時刻:17時00分


特注馬:2カリフォルニアスパングル


昨年の香港マイルで王者ゴールデンシックスティに土を付けてから1年。
その後は年明けのスチュワーズCでゴールデンシックスティにリベンジされ、ロマンチックウォリアーにも後塵を拝し3着。
その後もGIIでは勝利できるもののGIでは惜敗が続き、前哨戦のジョッキークラブマイルでは5頭立ての競馬で逃げの手に出て痛恨の4着。
1.7倍の期待を裏切ったことでここでは人気急落となっているが逃げ先行馬とは得てしてそういうものでもある。
ここは14頭立てで日本馬はゴールデンシックスティをマークし、ゴールデンシックスティも日本馬を含めた差し馬勢に気を向けなければならない舞台。
となれば、再度マークが薄くなり、むしろ立ち回りやすくなる可能性もある上に名手スミヨンを鞍上に迎えての一戦。
ゴールデンシックスティが4月依頼で臨むレースだけに、昨年の再現があっても驚けない。

■シャティン8R 香港カップ
発走時刻:17時40分


特注馬:1ルクセンブルク


天皇賞3着のプログノーシス、連覇を狙うロマンチックウォリアーの陰に隠れて日本の競馬ファンからは支持が薄そうな同馬。
当日の馬場状態のチェックは必須だが、現時点で現地から入ってくる話によれば「今年の香港は例年より力が要る馬場になりそう」とのこと。
となれば「欧州」での実績は侮ってはならない。
10番ゲートと外からの競馬を余儀なくされるが、愛チャンピオンSでは60キロを背負って58.5キロのオーギュストロダンと0.1差の競馬。
前々で立ち回れる器用さとしぶとさを兼ね備えた馬にムーアが騎乗となれば必要以上の軽視は御法度という意味でもここで紹介させていただいた。
ちなみに、ヒシイグアスは前走の疲れが完全には抜けきっていないようで、現地入り直後の様子では一昨年の2着ほどの出来にはないとの事なのでパドックは要チェックの一頭。


以上日本競馬では6競走で7頭を、香港国際競走からはそれぞれのレースから各1頭を、12月10日(日)の現場直送”生”特注馬として紹介する。