現場の裏話コラム|vol.6|マイルCSで大穴に乗るジョッキーの動向に注目

現場の裏話コラム|vol.6|マイルCSで大穴に乗るジョッキーの動向に注目

秋のGIシリーズもいよいよ佳境を迎えている。
ここまでのレースを振り返る限り、ジョッキーに関しては同じようなジョッキーが勝利している、と感じている方も多いのではないだろうか。

栗東トレセン情報部のスタッフは言う。

「先週のエリザベス女王杯もルメール騎手がV。これでルメール騎手は菊花賞~天皇賞・秋に続いて3回連続のGⅠ制覇となりました。完全に覚醒しているといっていいでしょう。他では秋華賞の川田騎手。今週もマイルCSで有力馬のセリフォスに騎乗します。完全にこの2人にビッグレースの勝ち馬が固まっているような感じもしますね。来週のジャパンカップも両者が騎乗するイクイノックスとリバティアイランドが2強ムード。トレセン関係者からも『2人のどちらかを買えば儲かるんやから、おたくらも予想が楽やな』なっていわれます」

と偏りを語る。

一方、「今週のマイルCSでは違うジョッキーの馬が勝つんじゃないか」とささやかれているのも事実。

それが復活モードにあるM・デムーロ騎手が騎乗する大穴馬エエヤンだ。

栗東の某重鎮関係者はこう語る。

「M・デムーロ騎手はエエヤンの素質を絶賛していました。今年2月に1勝クラスを勝った際には『化け物』と評価していたほど。前哨戦のニュージーランドTも制しました。NHKマイルCは先約があり、違う馬を選択。その馬が回避するなど、流れが悪かった。でも秋になってデムーロ騎手は上機嫌になっています。みやこSをセラフィックコールで制し、ダートの怪物誕生を予感させています。そして今回のマイルCSではエエヤンとコンビを結成。本人も春の一件があるだけに、期するものがあるでしょう。もちろん大穴の域は出ませんし、軸にお薦めという感じではありませんが枠次第では軽視禁物といえる一頭であるといえるんですよ」

もともとデムーロ騎手はメンタルに波があり、好調の時は固め打ちをするが、スランプに入ると全く活躍しない。

しかしながらルメール騎手とともに日本競馬を引っ張ってきた外国人といっても過言ではないのもデムーロ騎手。

前述の重鎮関係者は、

「近年はノーザンファームや友道厩舎と疎遠になり、普段の様子を見ても全くやる気が感じられなかった。でもセラフィックコールで勝ったあたりから、やたら上機嫌になっていますね。今の雰囲気なら大仕事をやってくれるのではないか。そんな噂がささやかれているわけです」

「短期免許でムーア騎手などが来日し、乗り馬確保は通常の時よりさらに厳しくなっている。ただそんな状況でも、今のデムーロ騎手は腐っているような感じが見られません。先ごろ、弟のC・デムーロ騎手がエースインパクトで凱旋門賞を快勝したことも兄弟間で話し合っているはずで、兄としても燃えないわけにはいかない。ここらで存在感を見せつければ、秋競馬もさらに盛り上がっていくのではないでしょうか」。

と続けてくれた。

今週のマイルCSは、馬券に入る入らないは別としても、今後のデムーロ騎手のバイオリズムを確認する上で、「彼がどう乗ってくるか」という点にも注目が必要だ。

栗東トレセン情報部:田所